私たち病人親子はここ数日、ウルトラマンのDVDに
かなりお世話になった。
ウルトラマンと言っても、セブンもいればタロウ、メビウス、
ティガ・・・かなりの種類がある。
夫と息子は色々なウルトラマンを借りてきたが、
1番楽しめるのは『ウルトラマンタロウ』シリーズ
のような気がする。
最近のものは映像は綺麗だし、ジオラマを駆使した
昔の物とは現実味も迫力も数倍すばらしい。
が、なぜか昔の物の方が見やすい。
見れば見るほどはまるウルトラマン。
映像もだが、何で昔のものは昔の臭いがするのだろう???
と漠然と考えていたら、あることを発見!
言葉遣いが全く違うのだ。
ウルトラマンタロウの、視聴者に向けてのセリフ。
“君はウルトラの星はどんな所かと思うかい?”
きっと、今だったら
“君はウルトラの星はどんな所だと思うかな?”
ではないだろうか。
そして、他にもあらゆる疑問形の語尾に
“やってみたいかい?”
といった感じに『かい』が付いている。
疑問形だけの違いではない。
一つ一つの言葉使いがとっても丁寧だ。
例えば、女性は
“あら?コウタロウさんたらどこに行ったのかしら”
“およしなさいよ”・・・今ならやめなさいかな?
“いけませんよ”・・・今ならダメですよかな?
子供のセリフでは
“早く川原に行こうよ”
“おじさん、見物に行こうね”
大げさな、いかにも、という演技になると言われれば
それまでだが、今の子供が見ている番組は
上に挙げた語尾が省略されたり、文章が吐き捨て形
だったりで言葉が乱暴に感じるのは気のせいだろうか?
逆に言えば、語尾を変えるだけでこんなに言葉は
丁寧になるんだなぁ、と思う。
ついつい息子や夫に対して荒っぽい言葉を吐いてしまい、
最近は息子の言動が気になるたびに、
自分を反省するのだが、同じDVDを見るのなら、
丁寧な言葉が自然と耳に入るほうが良いなぁと思う。
それと、丁寧な言葉のほうが子供でも聞き取りやすく、
見やすいとも思う。
きっと、人に気持ちを伝えたり言葉を発するときには
丁寧な言葉のほうが伝わりやすいんだろうなぁ。
ウルトラマンによって言葉の大切さを改めて気づかされた
ウルトラマン漬け親子だった。