今朝はすっかり熱も下がり、いつも通りの目覚めの良さでリビングに登場した息子。
“おはよう!熱下がってよかったね”
“幼稚園行けるね”
おっ、自ら幼稚園ネタを振ったという事はかなりの好感触
朝食もとり、顔も洗ってトイレも済ませていざ出陣!
“ママ、はー君の後ろにちゃんといてね”
やっぱり、前回の幼稚園でママと離されそうになった事を覚えてる!
不穏な気配…
幼稚園に着いて流れというか勢いで教室に入った息子。
ヨッシャー
と思ったら、入れる教室を間違えた事に気づき
私は慌てて再び教室に入った。
ママの姿が視界に入ると息子の顔色が変わる。
“あっ、ママがいなくならないように気をつけていなきゃ”
といった顔で私の存在を確認してから遊びを再開。
おもちゃに戻った事を確認して教室を後にして、別室で開催される入園説明会に
参加。
そこには先生が手におえなくなった子が次々に運ばれてくる。
部屋の扉が開くたびに“まさか”と振り返る。
と、知り合いのママが来た。
“ハル君ママ、ママって言って脱走しようとしていたから、捕まえて力づくで
先生に渡しておいたよ”
と。脱走かよ
その後もドキドキしながら説明会を終え、1時間の保育が終わった教室へ迎えに行くと
自分では椅子に座らず、先生に抱っこされている息子が見えた。
1番最初に先生に連れられて教室から出てきた息子は、目に涙が残って
明らかに泣いた形跡を残している。
“楽しかった?”
“……”
“涙があるみたいだけど泣いたの?どうしたの?”
“ママがいない!って泣いたの。ママはどこにいたの?”
“先生とお話していたの。ちゃんと迎えに来るんだから泣かなくて良いんだよ”
そんな会話の後は大声で話をするようになり、帰りの自転車でも
かなりのハイテンション。
しかし、リュウくんママや夫が
“幼稚園楽しかった?”
と聞くと反応は鈍い。
という事で、なるべく家の中では幼稚園ネタには触れずにいる。
夫と2人の時には自ら
“今日、幼稚園でないちゃったの”
と報告していたらしいが。
入園説明会で園長先生より、注意事項があった。
『お願ですから、“○○しないと幼稚園に行けないよ”とか“幼稚園に行きたいなら
○○しなさい”といった言い方はしないでください。それはしつけではなく、
脅しです。“幼稚園に行ったら○○みたいな事があって楽しそうだね”といった
お話をしてください』
遅いッス。もう何百回も言っちゃいました。
ここ最近はトイレも、片付けも、歯ブラシも風邪薬を飲むのもそればっかりだった
ような…
『子供にとって初めてママと離れるのは大きな試練。たかが1時間、されど1時間
不安と遊びたい欲求と色々な気持ちと戦って頑張っているんです。
決して“何で泣いちゃうのよ”“どうして離れられないの?”なんて言わないで
ください。泣いて当たり前、離れたくなくて当たり前ですから』
分かってはいたつもりだが、子供が頑張っているということを改めて説明されたら
小さな背中を思い出し、たまらなく健気さを感じてすぐにでも抱きしめたくなった。
おかげで温かく息子のデビューを受け入れる事ができた。
ま~結果としては1時間私のもとからしっかり離れた息子。
第1段階はクリアかな。
次は明日の休みを挟んでもしっかり登園できるかどうか。
どうかな…気持ちの持っていき方を間違えないようにしなければ。