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さっぷいさっぷい外語学院(生徒:ゴタ、張るカイロさん)

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

1139番:アルト・ハイデルベルク(122)

2022-02-26 05:41:38 | 日記

 
アルト・ハイデルベルク(122)
    
    
————————————【122】—————————————————

               12.Szene

Käthie      :Es wird bald Nacht.  Ich bring* die Kampe.  Und da ist der
                    Wein*.  Meiner Seele, er schläft.

Karl Heinrich:Ja.

Käthie      :Ich werde ihm ein Kissen holen.

Karl Heinrich:Oh, das ist nicht notwendig.

Käthie      :(schenkt ein). So. Nu trinken sie mal ! 

Karl Heinrich:Danke schön.

Käthie      :Schmeckt es ?

Karl Heinrich:Ja, danke.
   
 (Kleine Pause.)

Käthie      :Es ist warm heut.

Karl Heinrich:Ja.

Käthie      :Waren Sie schon einmal* in Heidelberg ?

Karl Heinrich:Nein.

Käthie      :Aber vielleicht in Tübingen ?

Karl Heinrich:Auch nicht.

Käthie      :—— Der Herr von Scheffel ist jetzt auch in Heidelberg.  
                    Nächste Woche bringen sie ihm einen Fackelzug.

Karl Heinrich:So, so.

Käthie      :Ja. (Nach einer Pause zur Seite.) Es ist halt ein Preinz.
                    Die sind wohl immer ein bissel langweilig.  Der Wein
                    schmeckt wohl nicht ?

Karl Heinrich:Er ist sehr gut. (Trinkt.)

 

————————————— (訳) ————————————————

ケティー  : もうまもなく夜だわね.ランプを持ってきてますの.
       それで、はいワインですよ.あら、この人は眠っ
       てらっしゃるのね.

カール・ハインリヒ: そうなんですよ.

ケティー  : この人には枕をもってきましょう.

カール・ハインリヒ: ああ、その必要はありませんよ.

ケティー  : (ワインをつぐ).さあ、召し上がれ!

カール・ハインリヒ: どうもありがとう.


ケティー  :おいしい?

カール・ハインリヒ:ええ、ありがとう.

   (短い間)

ケティー  :きょうは暖かいですわね.

カール・ハインリヒ: ええ.

ケティー  : ハイデルベルクにいらしたことはありますの?

カール・ハインリヒ:  いいえ.

ケティー  :  じゃあ、もしかしたらチュービンゲンには?

カール・ハインリヒ: そこもありません.

ケティー  : 今ハイデルベルクには、シェフェルさんがおいで
       ですのよ.
              来週、彼のためにたいまつ行列が催されますわ.
          
カール・ハインリヒ:  ああ、そうなんだ.

ケティー  : そうよ.(少し間をおいて、傍白) やっぱり王子さまね.
              こういう人たちは確かにいつも少し退屈だわ.ワインは
       美味しくないのかしら.

カール・ハインリヒ:  とても美味しいですよ.(飲む)

 

—————————————《語彙》———————————————

das Kissen: (同尾) ❶クッション、座布団、❷まくら 
     ❸(複数で) ふとん
holen:(他)(A格を)行って持って来る、買って来る、取りに行く
notwendig:(形) 必要な
ein/schenken:(他) (飲み物を⁴)つぐ
nu:nun  さあ
Meiner Seele:(南ドイツ、オーストリア) (驚き、恐れを表して)
     ❶これはたまげた、これはしたり、とんでもない、
          ❷誓って言うが、本当に      
schmeckt:(3単現) <schmecken 
       [...な] 味がする
     Das schmeckt nach Fisch. / これは魚の味がする. 
       [...³にとって] おいしい
         Das schmeckt gut. / これはおいしい.
         Schmeckt dir der Kuchen ? / そのケーキおいしい?
         Das hat mir geschmeckt. / それはおいしかった.
vielleicht:(副) ひょっとして、もしかしたら.
    (注意)「vielleicht:もしかしたら」を「たぶん」と間違えて
     訳す人もたまにいますが、「たぶん」はwohl,  wahrscheinlich,
         vermutlich など.
     なぜ、こういう間違いになるかといえば、vielleicht には
    「およそ、ほぼ、約... 」などの意味があるためでしょう.
         Es waren vielleicht zehn Leute da. / 10人ほどの人たちがいた.
     これは「もしかしたら」では訳せません.めっちゃ苦しい訳に
     なります.原付バイクで生駒山登るようなもの.何?あなた
     登れたって?そりゃよござんした.あ、間違いなく登る自信が
     あるときは「sicher 」が「きっと」いいですよ.      
aber:(副) 基本的な意味は「しかし」だが、意味が薄れて、
     単に話の継続を表すこともある; 「すると」「そしたら」
    「じゃあ」         
von Scheffel:シェッフェル(1826~86)ドイツの詩人、小説家、『ゼッキンバラ
    のらっぱ手』(詩)、『エッケハルト』(歴史小説)などの作品がある. 
Fackelzug:(m) たいまつ行列
bringen:(他)  ~のために…が催される
        kindle 版でお読みの方、この箇所の文が少し違っているかと思います.
     Nächste Woche bringen's ihm an Fackelzug. となっていると思います.
    実際のドイツの戯曲はみたことがないので、どちらのセリフで発話さ
    れているかわかりませんが、 kindle 版の方が「南ドイツ訛り版」
    's = sie (人々一般) an=einen
        尚。フラクトゥール版で学習中の方、
     Der Herr von Scheffel ist jetzt a in Heidelberg.  
      の箇所は a はauch でお読み下さい.        
zur Seite: [劇] 傍白、わきぜりふ
                zur Seite sprechen / 傍白(わきぜりふ)を言う     
halt:(南ドイツ、オーストリア)(副) やっぱり~だわね
ein bissel:(南ドイツ、オーストリア)(副) 少し、少しの
langweilig:(形) 退屈な、つまらない        
wohl:(副) (疑問文で) ~だろうか?


—————————————≪文法≫—————————————————

bring:ドイツ語では現在進行形も現在形で表現します.ここは
   すでに手に携えているということです.「持ってきましょう」
   と言うならば ich werde...となるところ.次のケティーの
   セリフがそうです.Ich werde ihm ein Kissen holen./ まくらを
   持ってきましょうね. 

da ist der Wein:はい、おっしゃっていたワインです.
   字義通りには「そこにそのワインがある」このda は英語のhere 
   で、相手に物を渡すときの Here it is. とか Here you are. のよう
   な感じが ドイツ語でda ist der Wein. で、da には指示性がありま
   せん.相手に呼びかける間投詞みたいな役目です.
   「ねえ」「ほら」「さあ」
   der は「あなたがご注文の」.合わせて「ほら言ってたワインですよ」
   
      
————————————≪シェフェル≫—————————————————   

Joseph Victor von Scheffel:ヨーゼフ・ヴィクトル・ヴォン・シェッフェル
は多くの学生歌を書いています. 『ゼッキンゲンのラッパ手』はアルト・
ハイデルベルクを讃える歌で、この戯曲の挿入歌にふさわしい歌です.

      『ゼッキンゲンのラッパ手』  作詩シェッフェル(1854年)
       Lied des Trompeters von Säckingen

Alt Heidelberg, du feine,————古都ハイデルベルク、美しい
du Stadt an Ehren reich,.————栄光に満ちたまちよ、 
am Neckar und am Rheine,———ネッカルの岸辺、ラインの岸辺、
kein andre kommt dir gleich...——お前とくらべられる町はない.
Stadt fröhlicher Gesellen,.————愉快な仲間たちのまち 
an Weisheit schwer und Wein,——叡智と酒の溢れるまちよ、 
klat ziehn des Stromes Wellen,——川波清らかに流れ、
Blauäuglein blitzen drein..————青い瞳がその中にきらめくまちよ

Und kommt aus lindem Süden,-——おだやかな南方から
der Frühling übers Land,—————あたり一面に春が訪れると、
so weht er dir aus Blüten—-—-——春はきらめく花嫁衣裳を
ein schimmernd Brautgewand.——  花々の中からお前になびかせる
Auch mir stehst du geschlieben.——お前もまた花嫁のように
ins Herz gleich einer Braut,————私の心に刻みこまれている、
es klingt wie junges Lieben————お前の名は、うら若い恋人のように

dein Name mir so traut.--—————私の胸にしたわしくひびく. 
Und stechen mich die Dornen,———いばらのとげが私を刺し、
und wird mir's drauss zu kahl,———異郷があまりにもわびしくなると
geb' ich dem Ross die Sporen-———私は愛馬に拍車を当てて
und reit ins Neckartal--——————ネッカルの谷に出かけてゆく

https://www.youtube.com/watch?v=CWPC6vv8Wms

 


1138番: さすらいの青春(146)

2022-02-26 05:39:04 | 日記


さすらいの青春(146)

 


—————————【146】———————————————

 Cette bouffée d'air frais venue de la cour déserte,
les brindilles de paille qu'on voyait accrochées aux
habits  du grand Meaulnes,  et  surtout son air de
voyageur fatigué, affamé, mais émerveillé, tout cela
fit passer en nous  un étrange  sentiment de plaisir
et  de  curiosité.
  
    
——————————(訳)————————————————

 人影のない校庭から、この一陣の新鮮な風が教室に入
って来た.グラン・モーヌの服についた藁の細枝、そし
て疲れて飢えた様子、そしてとりわけ驚嘆したような旅
人然としたところが、私たちの中に喜びと好奇心からな
る不思議な感情を伝えさせたのだった.

 

.-—————————⦅語句》————————————————
    
bouffée:[ブフェ](f) (息などの) 一吹き、
    une bouffée de vent chaud / 一陣の熱風         
cour:(f) 校庭、中庭 [発音はクール] 尚、心も[クール]だが「心」(cœur)
     の場合は「ウ」の口形で[エもしくはオ]と発音する
désert(e):(形) ❶無人の、人気(ひとけ)のない、寂しい
      ❷[文語] 何も怒らない、精彩のない 
          journée déserte  何ということのない1日 
brindille:(f) 小枝   
paille:(f) 藁、麦わら   
accrochées:(過去分詞/f/pl) <accrocher (他)[àに]引っ掛ける、掛ける        
habit:(m) [複数形で] 衣服
affamé(e):(形) 飢えた、ひもじい   
émerveillé:(過去分詞) <émerveiller (他) 感嘆させる
  Cet enfant a émerveillé tout le monde par son génie précoce.
    その子供は早熟の天才で万人を驚嘆させた.
étrange sentiment:
passer:(他)[à に] 手渡す、伝える、(病気などを)移す 
en nous: 私たちの中に; en がなくても文章としては成立しますが
    単に「私たちに」という伝達方向だけでなく、dans notre cœurs
        を示唆する.このen は [場所]を示す前置詞です.

 


1137番:サウンドオブミュージック(511)

2022-02-26 05:36:47 | 日記


サウンドオブミュージック(511)

 


—————————【511】——————————————

 “In the afternoon,”says the mother,  and smiles.  And sure
enough,  in the afternoon  when they go out  with little baskets
through  the garden,  behind the barn,  under the trees,  hidden
by a bush,  there are  the most beautifully  adorned Easter eggs:
painted  ones,  chocolate  ones,  some  made of sugar or dough.


——————————(訳)———————————————

  「午後に来るのよ」、お母さんがにっこりと答えます.そして
たしかに午後みんなが小さなバスケットを持って納屋の裏の庭園
まで出かけると、木の下に茂みに隠れて、美しく飾りたてられた
イースターエッグがあるのです:塗り飾ったエッグやチョコレー
トのエッグ、中には砂糖とかパン生地で作られたエッグもあるの
です.


.—————————⦅単語⦆———————————————

barn:納屋      
adorned:(過去分詞) <adorn (他) (with で)~を飾る、装飾する
dough:練り粉、(パンケーキの)生地.