もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

1023番:さすらいの青春(102)

2022-02-07 22:14:55 | 日記

さすらいの青春(102)

 


——————————【102】—————————————
       
 On a distribué,  car la fin de l'année approche, les
cahiers de compositions.  Et,  pendant que M. Seurel
écrit  au tableau  l'énoncé des problèmes,  un silence   
imparfait  s'établit,  mêlé  de  conversations  à voix
basse,  coupé  de  petits  cris étouffés  et de phrases
dont  on ne  dit  que les premiers mots pour effrayer   
son voisin :  

———————————(訳)———————————————
             
    学年末が近づいてきたので、作文ノートが配ら
れた.スーレル先生が宿題の内容を黒板に書き出し
ている間は、完全な静まりというわけではなかった.
低くセーブした声で話し声があちこちから入り混じ
って聞こえた.話し声は小さな叫び声で中断した.
しかしそれは、となりの生徒をこわがらすためで、
はじめの少しの言葉しか発話されなかった:

 

———————————《語句》——————————————
                  
énoncé  (m)  発話、言われたこと、言ったことの内容
problème (m) 課題
     l'énoncé des problèmes  課題の内容        
s'établit (単純過去) ~の状態が続いていた
 <s'établir (ある状態が) 続く
mêlé (形、過分) 混ざった、まじり合った
   <mêler (他) (いくつかのものを) まぜる  
étouffé (形) 押さえつけた、息苦しい、窒息した 
 * これより過去分詞はppの略号で示す 
coupé (pp) 遮断された、断たれた     
effrayer (他) おびえさせる、こわがらせる、尻込みさせる

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1022番:さすらいの青春(101)

2022-02-07 22:08:33 | 日記

さすらいの青春(101)

 


—————————【101】———————————————
                  

                CHAPITRE Ⅳ

                     L' EVASION

                
A une heure * de l'après-midi,  le lendemain,  la classe
du  Cours supérieur  est claire,  au milieu  du paysage
gelé,  comme  une  barque sur l'Océan.  On n'y  sent *
pas  la  saumure  ni  le  cambouis,   comm  sur  un  
bateau  de  pêche,  mais  les  harengs  grillés  sur le
poêle  et la laine roussie de ceux qui,  en rentrant,  se
sont chauffés de trop près.

 

——————————(訳)————————————————
               

               第4章

                                脱走  

翌日、午後1時、上級クラスの授業は、凍りついた
景色の中、洋上の船のように晴れやかな時間である.
漁船で臭うような塩水のにおいも古い油のにおいも
しないが、ストーブの上で焼いたニシンの臭いや、
教室に戻ったので暖まろうとして近くによる生徒たち
の身に付けた毛糸の焦げたにおいがする.


——————————《語句》—————————————————
                   
évasion (f)    脱走、 逃亡
* a une heure  午後1時に
  下書き原稿では午後2時となっていたとのこと.
  ここは後に、妹のイザベル・リヴィエールの提
  言により「午後1時」に修正されたと言います.
  エミール=ポール版(1913年)を底本にし
  て訳されている邦文訳は、「午後2時」となっ
  ていると言います.尚、私たちが使っているの
  は、ファイヤール社1972年版です. 
そこでいつものように訳本チェック.
  全5社の訳本をみたところ
午後1時で訳されている:  2社
午後2時で訳されている: 3社      

clair(e) (形) 明るい、明るく澄んだ
  Par temps clair よく張れた日に      
gelé (e) (形) 凍った、氷に覆われた
   <geler (他) 凍らせる (自) 凍る     
paysage (m) 風景、景観      
saumure(f)[ソミュール] (塩漬け用の)塩水 
cambouis (m) [カンブウィ] 汚れた油(潤滑油の使用後の油)  
pêche (f) 魚釣り、漁、漁業      
☨ hareng (m) [アラン]  鰊(ニシン) (☨は有声のhの印)
grillés <griller [グリエ] (他) 金網で焼く、煎る
   pain grillé トースト
   griller du café コーヒーを煎る
   (自) 焼ける、こんがり焼ける
poêle (m) [ポワル] ストーブ
     poêle à gaz [ポワル ア ガズ] ガスストーブ    
roussi(e) (形) 焦げた <roussir (他) 赤褐色にする、焦がす        
laine (f) [レヌ] 羊毛、ウール、毛糸        
rentrant <rentrer (自) 帰る、帰宅する、戻る      
chauffés <chauffrer (他) 暖める、熱する 
                 (自) 暖かくなる、熱くなる
    Elle fait chauffer de l'eau sur le réchaud.
    彼女はこんろで湯を沸かしている.
se chauffer (代動) 体を暖める、 ② (部屋を)暖房する

 


————————— ≪文法≫—————————————————

            (本文3行目後半から)
 * on n'y sent pas ~mais   と続いています.mais 以下には
動詞が見当たりませんが、sent が省略された形になっていま
す.つまり、
  On n'y  sent  pas  la  saumure  ni  le  cambouis,   
comm  sur  un  bateau  de  pêche,  mais (on y sent) 
les  harengs  grillés  sur le  poêle  et la laine roussie 
de ceux qui,  en rentrant,  se  sont chauffés de trop près.

ちょっと長いので comme のところをちょん切って
見てみましょう.

On n'y  sent  pas  la  saumure  ni  le  cambouis,   
mais (on y sent) les  harengs  grillés  sur le  poêle  
et la laine roussie  de ceux qui,  en rentrant,  se  sont 
chauffés de trop près.

塩水の臭いも、グリスの臭いもしないが、魚(鰊)
の焼くにおいや、帰りに温まって行こうとする生徒
たちが、ストーブに寄りすぎて毛糸を焦がすにおい
がする.
* 尚、sent は sentir の現在形で書かれていますが、
勿論、過去について語る場面なので、訳す時には
過去形に変えても大丈夫です.ただし、試験では
忠実に現在形にしておいた方が無難です.採点者
の立場としては、sent は「におっている」sentait が
「におっていた」で処理しなければならないのです.
そこは採点者も、本当につらいところなのですよ.
と、昔ハロー通訳アカデミーで知り合った友人
(採点経験者)が嘆いていましたのでお伝えいた
します.(ずいぶん前の話なので今は知らないです
が).

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1021番:エデンの東(55)

2022-02-07 22:04:31 | 日記


エデンの東(55)


———————————【55】———————————————
                                       
   He came to the Salinas Valley full-blown and hearty,  full of
inventions and energy.  His eyes were very blue,  and when he
was tired one of them wandered outward a little.  He was a big
man but delicate in a way.  In the dusty business of ranching
he seemed always immaculate.  His hands were clever.  

————————————(訳)————————————————

  サミュエルは元気みなぎり、エネルギッシュで創意に溢れ、
このサリーナス峡谷にやってきた.目はとても青かったが
疲れると、一方の目は外観にも疲れが見て取れた.サミュエル
は大男ではあったが、幾分デリケートでもあった.牧場の埃り
まみれの仕事にもいつも潔癖症のようだった.手は器用だった.


———————————《語句》———————————————

full-blown [フルブロウン] (形) 満開の、咲き誇る、❷[限定]成熟した
  a woman of full-blown charms / 成熟しきった魅力をもつ女性   
hearty (形) 力いっぱいの、元気な 
invention ❶発明、創案、考案、❷発明品      
immaculate (形) しみのない、汚れていない、清浄な、
  an immaculate white shirt 純白のシャツ
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1020番:エデンの東(54)

2022-02-07 22:02:26 | 日記

エデンの東(54)


———————————【54】———————————————

  Why Samuel left the stone house and the green acres of his     
ancestors I do not know.  He was never a political man,  so it
is not likely a charge of rebellion drove him out,  and he was
scrupulously honest,  which eliminates the police as prime
movers.  There was a whisper——not even a rumor but rather
an unsaid feeling——in my family that it was love drove him 
out,  and not love of the wife he married.  But whether it was 
too successful love or whether he left in pique at unsuccessful 
love,  I do not know.  We always preferred to think it was the
former.  Samuel had good looks and charm and gaiety.  It is
hard to imagine that any country Irish girl refused him. 


———————————(訳)———————————————

なぜサミュエルが石の家を出たのか、そして先祖の何エーカー
もの緑の大地を捨てたのかは、私にはわからない.行政には
関心のない人物だった.だから反乱の咎で追いやられたわけ
でもないようである.それに彼は実直で、政治色は、第一義
に取り除くものとしていた.囁き声があった.それはうわさ
というより、むしろ言葉のないフィーリングだった——私の
家庭内で囁かれたのは彼サミュエルを追いやったのは、
愛ということだった.愛といっても、結婚した奥さん
間の愛ではなかった.しかしそれが首尾よく行き過ぎた
愛なのかうまくいかなかった愛への立腹裏に立ち去った
のか、私にはわからない.私たちはいつも前者だと思う
ことにしていた.サミュエルは美男子で魅力があり、そ
して性格は陽気だった.アイルランドの田舎娘がサミュ
エルを拒むことなど、どうも想像ができなかった.

——————————《語句》———————————————
       
political (形) ❶政治(上)の、❷政党の、❸政治にたずさわる
            政治に関心のある          
charge of ~  ~の嫌疑で、~の咎で
rebellion  反乱、謀反、抵抗、反抗、反逆、不服従    
scrupulously (形) 物堅い、実直な、非常に良心的な
     very careful or paying attention to detail;
     having or howing a strict regard for what is right;
     細かなところにまで正直な
unsaid (形)(考えなどを)口に出さない   
pique [pi:k] (他) を立腹させる、
  (名) 立腹、憤慨、
have good looks  イケメンである、美男子系である、ルックスがよい
have charm  魅力がある 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1019番:エデンの東(53)

2022-02-07 21:56:09 | 日記


エデンの東(53)


——————————【53】———————————————

 Young Samuel Hamilton  came  from  the  north of Ireland
and so did his wife.  He was the son of small farmers,  neither
rich nor poor,  who  had lived  on one landhold  and  in  one
stone  house  for  many hundreds of  years.   The  Hamiltons
managed  to  be  remarkably well  educated  and  read ;  and,
as it is so often true in that green country, they were  connected
and related to very great people  and very small people,  so that
one  cousin  might  be  a baronet  and another cousin a beggar.
And  of course they were  descended from  the ancient kings of
Ireland,  as every Irishman is.
 

———————————(訳)———————————————

  若いサミュエル・ハミルトンはアイルランド北部の出身で、
その妻もそうであった.サミュエルは小農家の息子で、裕福
ではないが、貧乏というわけでもなかった.1つの所有する土
地で生計を立て、何百年も前から石造りの家屋に住んできた.
ハミルトン家の人たちはみな、どうにか優れた教育を受ける事
が出来、学才があった;そして、こういう農園地方によくある
ことだが、彼らもまた、大物人物との繋がりもあれば、つまら
ない人たちとの繋がりもあった.つまり、ある従兄弟は准男爵
であり、また別の従兄弟は乞食をしていた.そして言うまでも
なく、全てのアイルランド人はそうであるように、彼らもまた
古代アイルランド王の末裔であった.


——————————《語句》———————————————

landhold  地所の所有
baronet  准男爵      
green country  熟語としては辞書不掲載なのでgreen
      について調べたところ、「新興地」と「農地」、2つの
   解釈ができるようです.このプロットから類推すると
   「農園地方」の解釈でいいと思います.

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする