もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

1118番:さすらいの青春(143)

2022-02-14 04:04:50 | 日記

さすらいの青春(143)

 

—————————【143】———————————————

Il  y  avait  dans  leurs  blouses  un  goût  de  foin
et   d'écurie   qui   alourdissait  l'air   de  la  class,  
quand  ils  se  pressaient  autour  du  poêle  rouge.  
Et,  ce  matin-là,  l'un  d'eux  avait   apporté  dans  
un  panier  un écureuil gelé  qu'il  avait  découvert
en  route.  Il  essayait,  je  me  souviens,  d'accrocher  
par  ses  griffes,  au  poteau  du  préau,  la  longue
bête raidie...

——————————(訳)————————————————

この子たちの上っ張りからは、乾草と厩舎の臭いがあった.
彼らが赤く燃えるストーブの周りに群がると、教室の空気
はその臭いで重々しくなった.そしてその朝は彼らの1人
が登校中に見つけた凍って死んだリスをバスケットに入れ
て持ってきていた.
  彼は、私は今も覚えているが、その長くぴんと伸びた動
物を、その爪で中庭の支柱に引っ掛けようとしていたのだ
った.


.—————————⦅語句》————————————————

blouse:(f) 上っ張り、作業服、仕事着     
goût:(m) 味、風味、香り、味覚      
foin:(m) 乾草    
panier:(m) 籠、バスケット    
écurie:(f) 厩舎、馬小屋       
alourdissait:(半過去) <alourdir (他) 重くする      
se pressaient:(半過去) <se presser (大勢の人が) 
              押し合う、ひしめく
poêle:[ポワル] (f) フライパン
poêle:[ポワル] (m) ストーブ; 本文ではdu poêleですのでこちらの意味.
  de la poêle だったら、「フライパンの周りにひしめき合った」
  よほど、おいしそうなものが入っていたことになります...
       というか、文法上は une poêle となるはず.ここが料理教室なら la もOK.
       一方、「ストーブ」のほうは、教室内のストーブは当然あるものとして定冠詞.
  しかも、この物語ではすでに読者了解語になっています. 
       よって、「poêle rouge」は「 赤々と燃えるストーブ」の意味.        
écureuil:[エキュルーュ] (m) りす
gelé:凍った、こごえた(過去分詞)<geler (他) 凍らせる   
découvert:発見された(過去分詞)<découvrir (他) 発見する      
en route:❶道中、途中、 ❷妊娠中; 本文では❶の意味
  「登校途中で(見つけたリス)」❷(妊娠中)の解釈も文法上は成立する.
   しかしストーリーの流れとしては通学途中が自然、妊娠の場合は、使う
   単語ももっとはっきりenceinte やgrosse あるいはattendant un bébé など
   を使うはず.作者は「登校途中」のつもりで描いた側に1 票投じます.
accrocher:(他) (à ~ ~に) 掛ける、引っ掛ける 
griffe:(m) ❶(獣や鳥の)鉤爪、爪型の器具、引っ掛け用の爪型の器具          
poteau:(m)[pl,_x] 柱、支柱  
préau:(m) ❶(屋根のある)校庭、雨天体操場、 ❷(寺院などの)中庭
bête:(f) 動物、けだもの 
raidie:(過去分詞、女) <raidir (他) ぴんと張る、ぴんと伸ばす

 

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1117番:さすらいの青春(142)

2022-02-14 03:50:57 | 日記

さすらいの青春(142)

 

—————————【142】———————————————

  Derrière  le portail,  nous  étions plusieurs  à guetter
la venue  des gars  de la campagne.  Ils  arriaient  tout
éblouis  encore  d'avoir traversé  des paysages  de givre,
d'avoir  vu les étangs glacés,  les  taillis  où  les lièvres
détalent...  

——————————(訳)————————————————

正門の影で私たち数名は地元の子供たちがやって来るのを
待ち構えていました.彼らは霜景色の中を通って来て、氷
の張った池や、野兎たちが逃げる雑木林の中を見てきて、
まだひどく眩惑した様子で到着しました...

 

.—————————⦅語句》————————————————
       
guetter: (他) ❶狙う、待伏せする;(機会を)うかがう、見張る
      ❷待ち焦がれる、今か今かと待つ、待ちわびる、待ち構える  
gars:[ga] (話) 少年、若者、男;息子
de la campagne:田舎の、
   (舞台となる学校も田舎なので、ここでは「地元の」の意味)
   訳し方に興味があったので訳本に当たってみた.
 ◉ 「近村」    :(講談社)         
    ◉ 「村」    :(旺文社文庫)、(パロル舎)
    ◉   「近在」    :(みすず書房) 
    ◉ 「近在の田舎」:(岩波文庫)
    ◉ 「いなか」  :(角川文庫)

        尚、Le Robert poche でcampagneを引いてみたところ、「街路から
  離れた場所、田園土地、畑作物を含み持つ場所」とのことです.
  もちろんフランソワのいる「サント=アガット」の学校もそういう
  場所にあります.       
éblouis:(過去分詞) <éblouir (他) 驚嘆させる、惑わす、目をくらます
       まぶしくさせる、眩惑させる   
givre:[ジーヴル] (m) 霧氷、雨氷、霜
étang:(m) 池
taillis:[taji タイィ] (m) やぶ、雑木林、刈り込んだ低木林(輪伐樹林)
lièvre:(m) 野兎
détalent:(3複現) <détaler (自) 走って逃げる、
   (従属節ではないので時制縛りはなく一般的な話として現在形)

 

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1116番:さすらいの青春(141)

2022-02-14 03:50:57 | 日記

さすらいの青春(141)

 


—————————【141】———————————————

              CHAPITRE  VI

       ON  FRAPPE  AU  CARREAU


Le  quatrième  jour   fut   un  des  plus  froids  de  cet
hiver-là.   De  grand  matin,  les  premiers  arrivés  dans
la  cour  se réchauffaient  en  glissant  autour  du  puits.
Ils  attendaient  que  le  poêle   fût  allumé  dans  l'école
pour  s'y  précipiter.


..——————————(訳)———————————————

          第6章
        誰かが窓ガラスを叩く

  それから4日目、その冬の最も寒い頃の1日でした.
朝早く中庭に到着した最初のグループが井戸の周りに張った
氷の上で身を滑らせて体を温めていました.彼らは教室に
入ろうとして、ストーブが点されるのを待っていたのです.


——————————⦅語句》———————————————
                              
carreau:(m) 窓ガラス (pl/ carreaux)
de grand matin: 朝早く (de bon matin ともいいます) 
se réchauffaient:(半過去3複) <se réchauffer  体を温める 
en glissant:滑りながら (地面に氷が張っていたのでしょう)
    <glisser:(自) 滑る、
puits:(m) 井戸     
attendaient:(半過去3複) <attendre (他) 待つ 
    attendre que + 接続法  ~するまで待つ
    Nous attendons qu'il revienne pour sortir.
         私たちは彼が帰ってきてから外出する 
    尚、本文では、主節の動詞が半過去なので
    que 以下は「接続法半過去」に置かれています. 
poêle:[ポワル] (m) ストーブ      
se précipiter: ❶身を投じる、飛び込む、駆けこむ、 
          ❷駆けつける、突進する、 ❸急ぐ

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