TEAM HAYASAKA

高野山 那智の滝 世界遺産へ

25.8.11(日)
今日からやっことさわが実家に帰る。ということで、夏休みの後半を有意義に過ごす計画を立てた。

那智の滝を見に行こう。もちろんバイクの一人旅。「初日高野山へ行って龍神温泉に一泊。翌日那智の滝を見て、那智勝浦でもう一泊。最終日、串本町や白浜町の海岸線経由で帰ろう」と思ったが、龍神温泉の宿がとれず、強行日程で一日目に那智勝浦まで行くことにした。ホテル浦島を予約。南紀勝浦温泉の宿で、一泊10,125円(税込酒別)と安い。

宿も抑えたところで、明日からのツーリングに備え、愛車のST4Sのメンテのためバイクハウス阿部に行く。オイル交換、空気圧調整、チェーン給油を済ませ、スタッフに「明日からのツーリング、バッチリですね」と見送られ、自宅へ。

しかし…帰る途中、直線でアクセルを大きく開けると、なんとアクセルが戻らない。前の車にぶつかりそうになり、慌ててブレーキをかけていくと数秒後なんとか戻った。気のせいか?勘違いか??

車のいない近くの海岸線まで低速で移動し、スピードを上げてみる。…やはりもどらない。…たいへんな事態だ…。もしオイル交換に行かず、そのまま高速に乗りアクセル全開で走っていたら……。
低速のまま、バイクハウスに引き返す。アクセルボディを解体しアクセルが戻らないことは確認したが、原因を特定できず長期入院に。


代車のBMWF650GSを貸してくれたが、まさか代車で和歌山まで行くわけにはいかまい。
あきらめるか?いやあきらめないあきらめない。

25.8.12(月)
早朝4:20にBMWで出発し、やっこの実家へ。5:45着。朝食をごちそうになり、6:20 D5に乗り換えて徳島港を目指す。

徳島インターを降りてから、港までの道を間違え、フェリー出発の5分前に到着。徳島港発の南海フェリーは車に乗ったままチケットが買える形式で、ギリギリの到着にもかかわらず、すんなり乗船できた。


徳島港発。9:20まで船内で熟睡。


10:00到着。国道24号線を高野山へ向かう。まず和歌山城へ寄り道。


昭和が守られている。


天守閣から紀伊水道を展望。


24号線の道の駅「紀の川万葉の里」で昼食。


世界遺産の案内が現れる。テンションが上がってくる。


こんなところに?

田舎の細い山道を登っていくと、世界遺産は突然現れた。丹生都比売神社。高野山の地主神。







高野山へ


7度も再建されている金堂




根本大塔


不動堂


金剛峯寺








奥の院入口


納経所




奥の院へ


高野山は、1200年前に弘法大師が開き、後に発展していった広大な宗教都市である。

16:00高野山を出発。
本日の宿まで少し遠くなるが、せっかくきたので高野龍神スカイライン経由で向かうことにした。しかしこの選択がいけなかった。

龍神温泉で、国道425号線へ左折。国道というわりには車1台がギリギリ通れる道路で、ガードレールは所々しかなく、路肩が崩落しているところもある。カーブには「転落死亡事故多し」と書いた看板がある。石ころが多い。不安になりつつも前進すると、通行止めの看板が…。この先は、災害復旧工事のため通行止めになっているらしい。なるほど落石が多いはずだ。

地図を見て、あらためて通行止めの看板に愕然とする。一度高野山へ戻り、168号線へ行くには時間がない。371号線を南紀田辺まででれば到着は夜中だ。

もう一度看板を見てみる。通行止め期間未定?もしかしたら通れるかもしれない。県の土木事務所の電話番号が書いてあり、確認の電話を入れる。なんと…圏外。しばらく考える。看板に書いてある通行止めの場所を特定しよう。ツーリングマップルを持ってきたので詳細がわかる。調べてみるとここから近い。ならばこの目で確かめるしかない。前進するしか残された選択肢はないのだから。

途中、離合した軽トラのおじいさんに聞いてみた。
「この先通行止めですか?」
「通行止めやけど、十津川までいけるよ」
何とも頼もしい返事。つまり、まだ通行止めにはなってはいるが復旧作業が進んでおり、通れないことはないということだろう。勝手に確信し、再び前進。

通行止めの現場に着いた。5、6人の男性が、1日の仕事を終え片づけをしていた。一番年配と思われる男性に聞いてみた。
「通れますか?」
責任者と思われるその年配のおじさんは、何も応えないかわりに日焼けした顔から白い歯を覗かせ、ニヤリと笑った。
こちらもニヤリと返し、駆動を4WDに切り替え、残る男達の視線を感じながら、ダート道を駆け抜けた。

しかし、ここからが本当の試練であった。
舗道は落石や砂が散らばった荒れ果てた状態で、陥没している箇所も多い。災害の爪痕が残る狭路、ガードレールはほとんどなく断崖。以前徳島のスーパー林道で大きな石をよけきれずバーストした経験から、ゆっくり進み、危険性の高い落石は降車し除去しながら進んでいった。そしてヘアピンカーブが続くたびに「転落死亡事故多し」の看板が現れる。

「トオルノハカッテダガ、アトノコトハシラナイゾ」
通行止めの現場で、おじさんがニヤリと笑った訳を理解した。

約2時間後、最初に離合した軽トラ以外は1台たりとも対向車が来ることなく、何とか通過。後で調べると425号は、徳島~高知の439号、長野~岐阜~福井の418号とともに日本三大酷道と呼ばれるスーパー酷道らしい。まだ明るかったこともあり、道の狭さ、曲がり具合が以前たまに通っていたヨサク(439号)並みと無意識に感じたこと、四国山中の狭路はバイクで通り慣れていることでさほど違和感がなかったのかと、後になって思った。とにかく無事通過してよかった。

その後、宿の直前でD5が通れないような道に入り込んでしまい、コーナーを曲りきれず、バックする際車体を擦ってしまったが、何とか宿に20:30に到着。21:00にバイキングが終了するらしく、すぐに食事に案内される。カラカラの喉に生ビールを流し込んだ。

翌朝も温泉、バイキング。ホテル前の海。


25.8.13(火)
8:00に宿を出発。今回一番行きたかった那智の滝へ向かう。




熊野那智大社






願いを込めて焚く。




青岸渡寺


青岸渡寺三重塔と那智の滝。今回の旅で一番撮りたかったシーン。


ここを降りて那智の滝へ。







帰りは、串本、白浜の海岸沿いの景色を見ながら、阪和道路、淡路島経由で10時間かけて帰った。

970㎞を完走。ついでに感想・・・バイクで行かなくて良かった。

 

コメント一覧

はる
2929さん
寒くなる前に、行こう。計画よろしく。
2929
ずるい
やはり僕を置いて行ったのがそもそもの間違いですね!!!!
羨ましい限りです。
はる
もりさん
いやいや、ただの一人旅です。
今回の旅で日本三大酷道を知り、偶然にも425号と439号を走行したことになりました。そして残る418号を制覇した時には、大冒険と呼んでください。今のところ、その気はまったくありませんが(笑)。
もり
おつかれえ
すごい大冒険やね。驚きました。
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