
こんにちは、スタッフの森實です。
週末は、月1回の当院の研修会でした。研修会の内容が続いておりますが大切な1日となりましたので、連投失礼致します🙇
午後の実技では望・聞・問・切を基本に治療を行いました。
切診(体表観察)では、脈診・腹診の見所を教えて頂きながら身体全体を確認した上で治療する場所やツボを選定していきます。
東洋医学においてお腹の状態は身体の内側の気血の状態が反映されています。目で見てわかる色艶の状態の他に手を当ててみることで分かる情報が沢山あり、経絡治療の切診の中でも重要な診察要素となります。表面だけでなく深層まで切診します。部位により対応する臓腑が割当られておりその上で圧痛・硬さ軟弱・拍動・寒熱、等から身体の状態を診断いたします。
やみくもにここもかしこもに鍼や灸をする事は、自らの治す力を呼び起こす妨げになります。まさに過ぎたるは及ばざるが如しです。何事もやり過ぎは、良い結果を生み出さないのですね。
患者役(Y先生)
肝と腎の脈が浮いており硬い(肝の正常の脈は、沈・微弦・軟)やや、脾胃の脈の軟弱さも気になる所だが欲張らず、メインに治療する臓を絞り込み 肝の虚証で進めてみる事にする。基本の六十九難の治療法則に従い曲泉・陰谷に鍼を施する。ここまででも、そこそこ脈に柔らかさがでた。
先生は、同じ肝虚証の別のモデル患者さんに太衝・太渓を補うという。太渓は腎の土穴で、腎は肝の母経である。肝虚に対して腎の兪土原穴(土は脾にあたいする)を使う事で脾虚も補うという。これで改善すれば、この2穴で肝・腎・脾の治療に繋がるのだ!すごい…(孤独のグルメ 心の声 …が出ました💦)
全体像を見据えて、治療するとはこういうことなのかと!ベテランの先生方のようにそれが瞬時に使える為の道のりは、はるか遠くですが 今日もまた、沢山の学びがあった一日となりました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます