あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

ツボの話〜足三里〜

2019-11-28 23:18:00 | 健康・病気
こんにちは。スタッフの松本です。
木曜日は「ツボの話」です!

今日は足三里(あしさんり)を取り上げてみたいと思います。
とても有名なツボですね。

場所を確認しましょう!
例えば左の足三里を探したい時、左手の親指と人さし指でCの形を作り、左足の膝のお皿の骨を囲います。そして、中指を足先の方に伸ばした時、その中指の指先が当たっている場所が足三里です。どうでしょう?わかりますか?
教科書的に言うと、膝蓋靭帯外方の陥凹部(ここは犢鼻(とくび)というツボ)と、足関節前面中央の陥凹部、長母指伸筋腱と長指伸筋腱の間(ここは解渓(かいけい)というツボ)を結ぶ線上、犢鼻の下方3寸です。難しいですね。

足三里にまつわる話は沢山ありますが、今日は足三里と長寿についてです。

足三里は無病長寿のツボとして昔から庶民に親しまれています。
その足三里にお灸をすることで、実際に長寿であった方をご紹介しましょう。

ひとりは天保15年(1844年)になんと、242歳だったという三河の国の百姓万平さん!
現在、ギネス世界記録で認められている最高齢は122歳ですので、驚きの長寿ですよね。その子供も孫も100歳を超えたとか…。実はこの百姓万平さんと、当院の院長は同じ浜松出身なのですよ!
長寿にあやかれそうですね!

もうひとりは、1991年に108歳で亡くなった原志免太郎博士。原博士は104歳まで現役の医師としてご活躍されました。また、お灸の研究で初めて博士号を取った方としても有名です。

足三里がどうして長寿のツボなのか。
それは、足三里が胃を元気に働かせるツボであること。
健脚のツボであること。
(俳聖と呼ばれる、松尾芭蕉が奥の細道の序文でも取り上げていますね!)
「月日は百代の過客にして・・・三里に“灸”すゆるより、松島の・・・」と詠んでいます。
松尾芭蕉は足三里の灸で江戸を出発地として東北へ向かい、平泉に到着した後は日本海側を旅して、
大垣に到着するまで歩ききることができたのかもしれませんね。
他にも免疫力を上げるツボであることなどが関係してきます!
食事、運動、免疫力…どれも健康の為には大事なことばかりですね。
それぞれを詳しくお話したいのですが、とっても長くなってしまうので…これはまた別の機会にしましょう。

もうすぐ年末ですね!
帰郷されて、ご両親や祖父母にお会いするみなさん。いつまでも元気で長生きしてもらうために、
ぜひ足三里にお灸をしてあげましょう。きっと喜んでもらえますよ。

今、薬局には様々なタイプのお灸が売っています。熱さや香りが選べるので、ぜひお気に入りを見つけてみて下さいね。
使い方にもちょっとしたコツがあります。治療院でいつでもコツを伝授させていただきますので、
お気軽にお声掛けくださいね!

ちなみに当院では、もぐさを捻って直接お身体にのせるお灸で、患者様の治療を行っております。
熱くなくて心地よく、灸痕は残りませんのでどうぞご安心下さいませ。

木曜日担当、松本でした。

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