あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

私のあゆみ

2021-04-04 21:07:00 | ブログ
 新年度を迎え、本日から毎週日曜日は70年余の私の「あゆみ」を気持ちのお
もむくままに綴ってみることとする。
 したがって、その時の気分により文体がばらばらになることをお許しいただきたい。
「ですます調」になったり、「である調」であったり、乱暴な言葉であったり、
その時々の感情のおもむくままに書き綴ることとする。

 この企画を考えたきっかけは患者様の一言であった。
当院の治療室では常にNHKラジオが流れている。ラジオから流れた話題をきっか
けに話が盛り上がる事もしばしばだ。
「最近のNHKはテレビを含めて内容が低下したね」
「そうそう、バラエティー番組が増えてやかましくてなんともならん!」
「この様に感じるのは年取ったせいかな」
「いやいや、実際に一分間に話す文字数も相当増えているんじゃないかな?」なんて話題も
患者様の人となりを知る上で、あるいはコミュニケーションをはかる上でも大切な一つである。
先日ラジオで、火防の神で知られている遠州の秋葉神社が紹介された。
「私は今話していた遠州の秋葉神社の麓で生まれたんだよ。家の裏山に登れば一
時間ほどで奥の院に行けるんだ」と治療中の患者様に話しかけると、となりのベ
ットから「エ! そうなの! 私も浜松の生まれでね……」とか、また次のベッ
トからは「私も12月の大祭には何度か言ったことがあります」なんてことにな
り話題が広がる。

 ラジオから視覚障害者の話題になった時も、「私は二十歳過ぎに眼を患い35歳
頃に全盲になったんだよ」と言うと、
「エ! 先生全然見えないの?」
「そうですよ」
「だって右の眼は見えるでしょ! ちゃんと私の方を見てるし、普通
に歩いているんじゃないの……」
「ああ こっちの目👁ね。」
私が右の眼を指先の爪でたたくとカチンカチンと音が鳴る。
「ほらこれは義眼なんだよ」と言うと
驚きの声、少し間を置いて治療室中に笑いがおこる。

そんなこんなで私の「ひととなり」を知っていただくために思いのままに記していくことにする。
勿論鍼灸治療は私の“命”ですのでちょこちょこ話していくことになる。
ただし、週刊誌に掲載されたりテレビで放送されているようなこのツボを押したら、
鍼したら、灸したらこの病気が治るといった様な安直な話は一切出てこないと思ってよい。

なぜなら個人個人の体質・食生活・生活環境やその他の条件に
よって効くツボは変わってくるのだから……

脉診流漢方はり治療(経絡治療)は身体のバランスを整え健康を回復させるための万能薬と言うことも出来るのだ。
本日より鍼灸治療を正しく知っていただくために少しずつ書いていきたい。

では、突然の失明宣告

手を眼に変えて、いやいや眼を手に変えてとも言えるのでしょうか。
私の人生劇場、鍼灸道四十年余の歩みをはじめましょう。

(今日の画像は、40年以上前に自分が盲学校で使用していた教科書です)

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