よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

チェコ旅行記:3日目(その4)-「絢爛たる歴史に触れて」:プラハ

2012年08月31日 | 海外旅行-チェコ
さてさて、プラハの高台にあるプラハ城にやって来て、まずは威風堂々たる「聖ヴィート大聖堂」を訪れたワタクシ達ですが
次に向かったのは聖ヴィート大聖堂の向かいにある 『旧王宮』 でありました。
ではでは旧王宮に入って行くとしましょうかね


「王宮」という名前を聞くと、ワタクシなどは単純ですからすぐにベルサイユ宮殿などを想像してしまいますが
意外にシンプルというか、落ち着いた印象を受ける建物でした。実際に王宮として使われていたのは16世紀までだそうです。


中に入るとすぐにあるのが『ヴラディスラフホール』なのです。このホールは縦62m、横16m、高さ13mもある大ホールです
梁が見事なアーチ形の天井が美しいこのホールは、完成した16世紀当時には欧州最大のホールでした。
ここでは国王の戴冠式や騎士の馬上競技がかつては行われ、1934年からは大統領選挙に利用されているのです。
かのハヴェル大統領もこのホールで選出されたのですね。うーん、すごいなぁ


王宮の中には多くの部屋があり、作られた時代によってルネサンス調、ゴシック調、ロココ調など、装飾や調度品が違います。
肖像画に描かれている服装や髪形を見ているだけでも、興味が湧いてきます。


これは地方公文書保管部屋です。ここには方裁判所の記録簿である公文書が保管されているとのことです。
壁や天井に埋め尽くされるように描かれている紋章は1561-1774年の間に地所公文書管理官をつとめた家のものだそうです。
ですので、いわゆる「地方の有力貴族」ということでしょうな。

この部屋に係員の人がいたのですが、その人が立っているところにこんな文字が書かれてありました。
「館内の写真はカメラチケットを購入した人だけ可能です」と
ギョギョギョ、教会や王宮内での写真撮影のためには「カメラチケット」を購入しないとダメなのです
(後で見てみたら50コルナ(約230円)のチケットを入場券売り場で販売していました。ワタクシ、気づかなかった…)
ワタクシ、ビビりながら係員に「すみません。カメラチケットを売っているのに気がつかなかったんです。」と言いました
係員は優しく微笑みながら「ストロボはダメだよ。いい写真を撮っていってください」と言ってくれました
見習いたまえ、頭の固い役人さん達よ。こんな些細なことでますますチェコの好感度がアップしますがな

王宮を見学しての印象は、決して豪華絢爛でもなく華美でもなく、むしろ質素で地味な印象を受けました。
でも、それがチェコ人の人柄を表しているような気がして、ワタクシにはとても好ましく思えました


次にワタクシ達が訪ねたのは 『聖イジー教会』 でありました。
聖イジー教会は920年に完成したプラハ城内最古の教会で、現在の教会は1142年に火災の後に再建されたものなんです。
さらにファサードは17世紀の初めに造り直されて、鮮やかな赤茶色が印象的でした。
ちなみに「イジー(Jiri)」という名前はドイツでは「ゲオルグ(Georg)」になり、フランスでは「ジョルジュ(George)」になり
イギリスに行くと「ジョージ」になるのですから難しいですなぁ


教会の中は華美な装飾が無く、質素で落ち着いた佇まいが印象的でありました。
ヴィート大聖堂が圧倒的な美しさでワタクシの心を鷲掴みにするのならば、イジー教会はしみじみと心にしみてくるような美しさでありました。


プラハ城をさらに東へ進むと、路地に沿って様々な色合いの小さな家が立ち並んだ通りにたどり着きます。
ここは 『黄金小路』 と呼ばれ、最初は城で働く召使たちが住んでいましたが、のちに錬金術師たちが住むようになりこの名前がついたのです。
今はこれらの家の大半は土産物屋になっており、観光客で賑わっているんですよ。
手前にある青い家は作家の「フランツ・カフカ」の仕事場だった建物なんですが、皆さんはフランツ・カフカの小説を読んだことはありますか。
ワタクシ、高校生の時に「変身」を読みましたが、いったい何を意図しているのかさっぱりわからなかった記憶がありますわ


かくして巨大なプラハ城の見学は終わりました。見ごたえ十分というか、チェコの歴史の一端を垣間見ることが出来、値打ちがありました。
しかししかし、この日はこの後も、続々と素晴らしい光景に出会えたのです

使用したカメラ:Canon EOS7D


プラハ城は9時に開門ですので、ワタクシ達は8時半頃には城に到着していました。
さすがにプラハ城はプラハでも指折りの観光地ですので、9時には多くの観光客がやって来ていました。
日本人の団体の方も多かったのですが、「もったいないなぁ」と思うのはヴィート大聖堂にせよ王宮にせよ
本当に駆け足のように見学して行かれるのですね。
「ツアーやから時間に限りがあるんやろなぁ」と思っていたら、黄金小路の土産物屋ではけっこう時間をとって買い物されてるんですよね。
目に映る光景が、心に刻み込まれる風景こそが最大の土産だと思うのですがねぇ



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33 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (椿ひめ)
2012-08-31 00:49:10
こんばんは!
本当にプラハ城は迫力満点ですね。
私、公文書保管部屋の紋章が気になりました。
それに、お役人さん!日本の堅物役人とは違って、頭の柔らかい優しい役人さんっていいですよね。
日本の役人さんも見習ってほしいです!
返信する
『旧王宮』 (安人(あんじん))
2012-08-31 06:43:02
よっちんさん おはよう御座います
毎日同じ事書いていますが本当に素敵です

『旧王宮』。。綺麗ですね
良い旅をされましたね

(o^-^o) ポチ
返信する
プラハ城、良かったです (tazu)
2012-08-31 06:54:43
おはようございます。
プラハ城の散策、写真も係りの人が優しくてよかったですね。
そんなもん、外国人には、わからないですよね。
でも、結果オーライでよかったですね。
調度品が所狭しとならんでいて、どこをみても飽きませんね。
次回は、この後も、続々と素晴らしい光景があるとは、続きがまた楽しみです。
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Unknown (アトムパパ)
2012-08-31 07:48:22
こんにちわ。
屋内の写真、撮れたんですね。
すばらしいです。

カメラチケット、日本でもやってほしいですね。
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Unknown (チーちゃん)
2012-08-31 07:55:51
おはようございます♪
今日のお写真もステキです。
黄金小路も風情がありますね。
応援☆
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お早うございます。 (マーチャン)
2012-08-31 09:04:10
今日も凄い建物に、
感動すると同時に興奮して、
見せて頂きました。
何をみても素晴らしいの一言です。
それと商売柄、思いましたが、
よくもまあぁ、建物の中が、
暗いと思いますが、綺麗に撮れましたねと、
感心してみました。
今日も応援ポチ。
返信する
おはようございます(^o^) (YUMI)
2012-08-31 09:08:50
お城というよりも教会というような感じ?
ごてごてしていなくて、シンプルでいいですね。
紋章がたくさん!おもしろい。
カメラチケットというのははじめて聞きました。
風景を目に刻みつけるのが一番のおみやげだと思いますが、特に女性ですかね、おみやげ屋さんで時間をかける人多いですよね。
私?荷物が増えちゃうので、おみやげ買いません。
でも、見るのは嫌いではないけど(^^;)
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Unknown (takasegawa8)
2012-08-31 09:21:29
おはようございます。
随分ご無沙汰をしました。
体調を崩し、アップアップしていました。
ようやく、こちらから訪問ができるようになりました。

チェコの旅行記、1回の訪問では読めそうにないくらい、中身が濃いですので、何度かに分けて、ゆっくりと楽しませていただきます。

煌びやかな色合いでなく、しっとりと落ち着いた色合いに、とても好感を持ちました。
それでいて、重厚な建物、・・・。
大聖堂という言葉は、昨年?テレビで、大聖堂というドラマを見てとても印象に残っています。天に向かって伸びていこうとする建物。
その願い、建築技術を駆使して造られた建物。
それを思い出しながら、お写真を見せていただきました。
撮影チケット、いいアイデアですね。
日本も、これがあるといいなあ・・・。
でも、マナーが悪いカメラ愛好家が増えているので、ダメでしょうね。  p☆。
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写真チケットが印象的! (hirugao)
2012-08-31 10:09:20
割りきったようにも思えますがチケットがあれば遠慮なく撮れるのは嬉しいですね。

「黄金小路」はなんだかほっとできる空間ですね。
それにしてもカメラと技術素晴らしい写真ですね! 

返信する
チェコ (PRS。)
2012-08-31 11:41:31
普段の生活でチェコって
あんまり考える事接触する事が無いんですが
いや~素晴らしい!魅力たっぷりで驚きます。
なんで?チェコに行こうと思い立ったのか
差し支えなければ教えて下さい(^^)/

カメラチケットって、面白い発想ですね~!
ヨーロッパの国って一部を除いて
ストロボさえ使わなければ撮影OKで
美術館でもそうなんですよね~。
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