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よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

歴史感じる地名-奈良県高取町:土佐

2025年03月04日 | 奈良(奈良市以外)
Tosa, Takatori Town, Nara Pref.

さてさて、『高取城下 町家のひな祭り』を楽しもうと奈良県高取町を訪れたワタクシ達ですが、
土佐の町を歩きながらお雛様の姿を楽しんでいました


この道が土佐街道でして、高取藩2万5千石の城下町として栄えた高取町のメインストリートです。
当時は500軒もの商家が軒を連ねたといい、今も低い軒先や連子窓といった古い家並みの随所に、
往時の繁栄ぶりを偲ぶことが出来ますね


この写真のようにたくさんのご家庭がお雛様を飾ってくれているんです。ほのぼのとした温かみを感じます


初めてここにお雛様を見にきた時に、こんな話を年配の女性から聞いたことを覚えています。
「うちのお雛様は私のおじいちゃんが、孫が産まれたお祝いにということで買うてくれたんです。
この辺りには立派なお雛さんなんて売ってませんでしょ。わざわざ大阪の松屋町まで買いに行ったそうですわ。
車なんかあれへん時代やから、汽車に乗ってお雛さんを持って帰ってくるのは大変やったそうです」と


ところでこの辺りは「上土佐」「下土佐」という地名でして、通りの名前は「土佐街道」なんです。
この地名の由来がなかなか興味深いんですよ


土佐の名が付く由来は、飛鳥時代の初期にまで遡るんです。大和朝廷の都造りに駆り出された土佐(高知)の人々が帰郷できず、
この地に住み着いたことが起源とされています


土佐の名は古くから住民に愛着がもたれており、明治22(1889)年に町村が合併した際には「高取」か「土佐」かで
村名が争われたという記録が残っています。地名ってその土地の歴史であり、文化であると痛感します


また、この土佐街道を先へ先へと歩いていくと高取山に向かうことになり、
高取山には岡山の備中松山城、岐阜の美濃岩村城に並ぶ日本三大山城の一つであった高取城がありました。
高取城は去年の秋に、紅葉を見ようと訪れた時のことをこのブログに記載したんですよ
https://blog.goo.ne.jp/harigatake1961/e/965cbf568498013dca9fe26e655419c6


そんな歴史に思いを馳せながら、ワタクシ達の散策は続くのでありました

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


「大阪の松屋町」と書きましたが、大阪の人は別にして他府県の人には「松屋町ってどんな町やねん」と思われたかもしれません。
松屋町は大阪市中央区の南北約1kmにわたる松屋町筋沿いに、ひな人形をはじめ、おもちゃ、駄菓子、和紙など
さまざまな種類の問屋や専門店が100軒以上並んでいるという町なんです。
ちなみに大阪では「まつやまち」と発音せず、「まっちゃまち」と発音するんです。



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『高取城下 町家のひな祭り』-奈良県高取町:土佐

2025年03月03日 | 奈良(奈良市以外)
Tosa, Takatori Town, Nara Pref.

さてさて、2月23日の日曜日は三連休の中日でしたが、ワタクシは家人と奈良県高取町へ向かいました


目的は『高取城下 町家のひな祭り』というイベントです。以前から「町家の雛めぐり」というのが行われていたのですが、
昨年で終了したんです。ところが主催者が変わって、本年も継続することが決まりました。
『第1回 高取城下 町家のひな祭り』と名を改め2月23日(日)~3月16日(日)の期間で開催されることになったんです。
会場は高取城の城下町として栄えた土佐と呼ばれるエリアです。ワタクシ達は午前10時前に現地に着きました


土佐街道沿いの町家や商店が、宅内や店先にひな人形を展示しています。
多種多様なひな人形には各家庭にやってきた背景や家族の思い出などが秘められており、
それらについて話を聞かせていただくのも楽しみなんですよ


まずは「街の駅 城跡」に行き、中に展示されてあるお雛様を楽しみます。このお雛様は明治初期の作品だそうです


これは『天段の雛』と呼ばれるもので、500体の人形が並ぶ17段の絢爛たるひな壇は見事です


これは「御殿雛飾り」と呼ばれるもので、京の御所をモチーフとした「御殿」のなかに天皇皇后を模した男雛と女雛を配置したものです。
かつては西日本において人気を集めていた御殿飾りですが、昭和30年代後半に入るとほとんど見られなくなります。
当時関東で流行していた「段飾り」が勢力を強めていき、それに押される形で姿を消していったそうなんです


このお雛様は享保年間に造られたものだそうです。享保年間といえば言うまでもなく八代将軍吉宗の時代です。
傾いてきた幕府政治を改革しようとした吉宗が奮闘していた時代ですな


お雛様の顔立ちも時代によって流行りがあるようで、その違いを眺めているのも楽しいものでした。
ふと思ったのは、令和の時代に造られているお雛様ってどんな顔立ちなんでしょう。
まさか目がパッチリと大きくて、鼻が高いということはないでしょうね


ではでは、土佐の町を歩きながら各ご家庭のお雛様を見ていくとしましょうか

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


私は男兄弟で育ったので、子どもの頃は当然ながらひな祭りというのは無縁の存在でした。
女の子を育てることもなかったので、大人になってもひな祭りって遠い存在なんです。
ですので、こうやってお雛様を間近に楽しむことが出来るのはありがたいなぁって思うのです。



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青空と霧氷-奈良県御杖村:三峰山

2025年03月01日 | 奈良(奈良市以外)
Mt.Miune, Mitsue Village, Nara Pref.

さてさて、三峰山(みうねやま)での雪山登山を楽しむワタクシ達ですが、
八丁平で大休止をした後は下山ルートへと向かいました


残念ながら青空を見ることはあまり出来ませんでしたが、今回の登山では美しい霧氷を楽しむことが出来ました。
こういう光景を見ていると、またスキーに行きたいなぁとも思うのですが、最近はすっかりスキーから遠ざかっています


最近では北海道のニセコ、信州の野沢温泉や白馬などのスキー場は外国人でいっぱいだそうです。
スキーを楽しむ人が多いのはもちろんですが、タイやインドネシア、フィリピンなどからの観光客はスキーの経験がありません。
でも、雪の上でソリ遊びをしたり、雪だるまを作ったりするだけで楽しいそうです。
ただ、そのおかげで宿代や飲食店の価格が急騰し、日本人のスキーヤーが敬遠しているそうなんですよ。困ったものですねぇ


三峰山を登る人の多くは往路と復路を同じルートを選ぶようなのですが、
ワタクシ達は新道峠を回って下山する迂回ルートを選択したんです。
こちらのルートは距離が長くなるのと、歩く人があまりいないので雪が踏み固められていないので面倒なんですよ。
でも、こちらのルートは樹林帯が美しく、距離は長くとも穏やかな下り坂が続くんです


しばらく歩いていると、突然雲がなくなっていき青空が姿を見せてくれたんです。
空を仰ぎ見ると…ああ、なんと素晴らしい光景なのでしょう


青空に映える霧氷じゃないですか。今回の登山で見たかった光景を、ここで見ることが出来ました


新道峠に到着です。ここから登山口まではあと1時間。最後まで油断せずに下っていくとしましょう


午後1時半に登山口である「みつえ青少年旅行村」に到着しました。今年も1月18日(土)から2月16日(日)の土曜・日曜・祝日に、
ここ「みつえ青少年旅行村」で恒例の「霧氷まつり」が開催されていました。村の特産物が販売されている屋台は登山者に人気なんですよ。
ワタクシ達も素通りする訳にはいきませんな


ワタクシは「田舎こんにゃく」「缶ビール」を買い求めました。寒くても冷たい缶ビールなのです。ブレることはありません。
この後はバスに乗って温泉へ行き、帰路に着くだけですな。おつかれ山!!



PS.この日のワタクシ達が歩いたルートはここで見ることが出来るので、参考にしてください。
https://yamap.com/activities/37718673

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


この「霧氷まつり」なんですが、地元の人々の手作り感が感じられるんです。
行政が主体のイベントじゃなく、地域住民の「村に活気を」という思いを感じるんですよ。
微々たるものですが、お金が少しでも村のために役立つことを願って去年はオリジナルTシャツを、今年はピンバッジを買って帰りました。



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寒いけど…山はいいなぁ-奈良県御杖村:三峰山

2025年02月28日 | 奈良(奈良市以外)
Mt.Miune, Mitsue Village, Nara Pref.

さてさて、ワタクシ達はしっかりとした足取りで三峰山(みうねやま)を登ってきましたが、
登山口から約2時間10分かかって、11時10分に山頂に到着しました


三峰山の山頂は標高1235mですので、さほど高い山ではありません。
それでも積雪、霧氷が楽しめるということで、冬の季節は人気の山なんです


山頂から北の方を見ると倶留尊山が綺麗に見えていましたが、それ以上に美しいのが手前の霧氷です。
厳しい寒さが与えてくれる素晴らしい贈り物ですね


三峰山は山頂から5分ほど南西の方に歩いていくと、八丁平と呼ばれる開けた場所があるんです
この八丁平からは奈良県南部の山々を望む大展望が楽しめますし、5月中旬から下旬にかけてはシロヤシオを見ることができます。
風が強い日だと吹きっさらしになりますが、この日はさほど風もありませんので、ワタクシ達は八丁平で昼飯を食べることにしました。
と言ってもコンビニで買ってきたおにぎりを食べるくらいですがね


あらあら、おにぎりが寒さで固くなっていました。サーモスに入れた熱ーいお茶でおにぎりをお腹に流し込みます


おにぎりを頬張っていると青空が見えてきました。こうなると写真を撮る方が、おにぎりよりも優先です。
カメラを持って青空の方にレンズを向けます


こちらは三重県側(南東側)を眺めた風景です。三重県って近畿地方なのか、それとも中部地方なのかってよく言われますね。
教科書などでは、近畿は「近畿地方」として「京都・大阪・滋賀・兵庫・奈良・和歌山・三重の二府五県を含む区域」としています。
しかし、一般感覚では近畿は2府4県、三重県は含みません。
愛知や岐阜との結びつきが強く、中部地方(東海地方)という感覚の方が強い気がします


こちらは奈良県南部が背景です。こういう写真は相棒の「今では晴れ男さん」に撮ってもらうのですが、
相棒さんもカメラ歴が長いので安心して撮影を任すことが出来るのです


ではでは、そろそろ下山に向かうとしましょうか。下りは上りとは違うルートを歩いていくことにします

PS.この日のワタクシ達が歩いたルートはここで見ることが出来るので、参考にしてください。
https://yamap.com/activities/37718673

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


山はいいなぁ…山に登るたびにそんな気持ちになります。山に登る目的や楽しみって人によって様々だと思います
私にはその魅力は、汗をかいてたどり着いた先で待っている絶景や、季節ごとに違う表情を見せる自然風景でしょうか。
これからも体力、筋力が維持できているうちは少しでも山に登りたいと思っています。



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頂を目指して一歩ずつ-奈良県御杖村:三峰山

2025年02月27日 | 奈良(奈良市以外)
Mt.Miune, Mitsue Village, Nara Pref.

さてさて、例年になく積雪量が多い三峰山(みうねやま)にやって来たワタクシ達ですが、
山頂に向かって軽快な足取りで登山道を登って行きました


歩き始めて約1時間半。山小屋があるのですが、そこで5分ほどの小休止。ここからは休憩を取らずに一気に山頂に向かいます


木々の枝に霧氷が見えてくるようになりました。よく「霧氷」と「樹氷」という言葉が混同されるのですが、ちゃんと違いがあるんです。
霧氷は、過冷却された霧粒が風で木などに吹き付けられ、その刺激で氷となって付いたものです。木に白い花が咲いたように見えます。
樹氷とは、実は霧氷の一種で−5℃以下に冷やされた過冷却の濃霧が凍結付着してできた氷の表面の事の名称です。
たいへん脆く触ると簡単に壊れてしまうほどで、そのため風が弱い時にできやすいそうです。
また、風上に向かって付着して大きくなっていく姿から「えびの尻尾」とも呼ばれるんです


道標の上に「雪だるま製造機」で作られた小さな雪だるまが置いてありました。
これはこれでいいのでしょうが、ワタクシはやっぱり手で固めて作る雪だるまの方が好きですな


木の幹や枝にもビッシリと霧氷が張り付いています。この日も朝はかなり冷え込んだんです


地元の御杖小学校の子ども達が作った道標がありました。「山頂まであと300m」…この言葉に元気が出ます


北東の方向に展望が開けた場所がありました。見事な冬山の景色が目の前に広がります。
ただ、シャッターを切ろうとすると手袋をしたままという訳にはいきません。当然ながら手袋を外します。
すると指先が悴んでくるんです。でも、写真を撮ることが優先ですな


気温が低いとバッテリー消費量が多くなるんです。ですので予備バッテリーを持っていくことは必須です。
またカメラの中で低温になったバッテリーも、ポケットの中などに入れて温めておくと復活するんです。
冬山で撮影するときなどは、使い捨てカイロを使って温めることもありますわ


分厚い雲に覆われていた空から、少し日差しが射してきました。青空が見えるといいなぁ

PS.この日のワタクシ達が歩いたルートはここで見ることが出来るので、参考にしてください。
https://yamap.com/activities/37718673

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


奈良県は県の人口が約130万人なんですが、その9割は県北部に集中しています。
県南部の大半は人口が5000人に満たない町村でして、三峰山がある御杖村は人口1500人ほどしかいないんです。
さらに御杖村よりも人口が少ない村が7ヶ村もありまして、野迫川村なんて約350人の人口しかいないんですよ。



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