信州塩尻発 田舎暮らし日記

生まれも育ちも埼玉県飯能市。現在は移住して長野県塩尻市民です。 田舎暮らしや趣味の事、居合道の事等々を書いております。

にわにはにわにわとりがいる

2020年03月22日 | 信州塩尻田舎暮らし



漢字って便利ですね。「にわにはにわにわとりがいる」だと何を書いているのか分かりにくいですが「庭には二羽鶏がいる」と書けば、瞬間的に理解できるのですから。

昨年末に犬を飼おうと思って、ペットショップを回っていました。
実家で以前柴犬を飼っており、また柴犬と暮らしたかったので。
あの凛とした姿と自我をしっかり持ちつつ、たまにすっとぼけているところが好きで、和犬好きです。

本当は保護犬などの譲渡会で引取れれば良いのですが、独身男性で家にいる時間が○○時間(忘れた)以下の人には譲渡できないと保護団体の人に言われて諦めました。
色々と基準を設けないと、里親と偽って保護動物を虐待するために引き取る輩が出てくるでしょうから致し方ないでしょうが、もうちょい柔軟に判断してくれても良いのでは?と思ったりします。

さて、柴犬を探していた自分は綿半(松本平付近でチェーン展開しているホームセンター)へ行ったところ、ペットコーナーで雌鶏が2羽…。
アパート暮らしの時に綿半へ行った時はヒヨコで売られていましたが、売れ残って若鶏に成長していた子たちです。
卵を産んでくれるだろうし、人にも慣れていたため考えましたが、その日は鶏の飼育方法についてイマイチ分からなかったので、保留。

自分が高校生の頃、近所の道のど真ん中に野生化した白いニワトリが生息していました。
が、近付くと突進してきますし、犬の散歩で鶏に近寄ると、犬すら蹴散らすくらいに凶暴でした。
ニワトリというと、そのイメージがあったので、意外と凶暴で攻撃的な鳥だと思っていました。

家で鶏について色々と調べたところ…。
①エサはホームセンターで売られている飼料や、自宅の残飯を食べる
②盲腸フンというドロっとしたフンが臭いが、毎日掃除すれば室内飼育も可能
③直射日光が当たるような暑さには弱いが、寒さには比較的強い
④オスは朝に雄叫びを上げるが、メスはあまり鳴かない
⑤売られていたボリスブラウンという種類のニワトリは、比較的温厚で人に慣れる
⑥普通のペットと違い、家禽(≑家畜)は、役所へ飼育している頭数を届出る必要がある(鳥インフルエンザ等の感染症を把握するため)

白い一般的なニワトリは、神経質で攻撃的な個体が多い一方、茶色いニワトリは比較的温厚なので、ペットとしても飼いやすいようです。

ちなみに…卵の栄養価は白と茶では変わらないそうな。茶色い卵の方が、栄養価が高くて高級…といったイメージがありますが、実は同じ…一方、エサは茶色いニワトリの方が少し多く食べるらしく、その分コストがかかっているので卵も高いということなのでしょう。

我が家は昔の農家だったため、玄関が8畳ほどあり、土間にケージを置いて飼えるだろうし、外には野菜の貯蔵庫として使われていたと思われるコンクリートブロック製の小屋(通称:トーチカ)があるので、鶏小屋に改造すれば使えそう。

と、いうことで翌日に2羽とも引き取って来ました。
カインズホームで買ってきた犬用のケージを改造!
底にBBQ用の焼き網を取り付けてフン切り網に。トレーは引き出せるように。


が、毎日トレーや網を洗っても、養鶏場のようなニオイが…
ネットで見ると、普通にリビングで飼っている人もいらっしゃるので、何か方法があるのでしょうか?
それか我慢か…?



手乗りニワトリ
自分から乗ってきてくれます。



足が止まり木代わり。
自分から乗ってきて寝ていますが…さすがに膝が関節と逆方向に押されるから痛い…

そして、この写真を見るとわかりやすいと思うので、2羽の名前とその由来を…。
手前の鶏が「フジ」で奥が「茶々」です。
首の周りを見ると、フジは雪を纏った富士山のように見えたのでフジと名付け(首を伸ばしている時は特にそう見えました。個人的に…)、茶々はそのまま首の周りが茶色だから茶々…やっつけ感が何とも…



うさぎ(モモたん)が気になっているフジ。


そんなわけで、外にお引越しを…


この小屋、おそらく冬場に根菜類等を貯蔵するために使われていたのでしょう。
ネズミやモグラなどが侵入しないようにGL(地面)より50センチ下までコンクリートを打って外周を囲ってあり、床面もその分、地面より低く掘り下げられていました。(写真を撮っていればビフォーアフターができましたが、撮り忘れていました。)

中に押し込まれていた廃材のような物や枯れ草、扉だったと思われる朽ちた木材等を撤去。
小屋内と外の地面の高さをある程度同じになるよう、洗い砂や土を敷き詰め…。

続いて、ホームセンターでラティスフェンスと金網、蝶番、鍵を買ってきて扉を設置。
狐や野良猫が庭をフラフラしているので、頑丈に作る必要がありますし、かつ人間は簡単に開閉できるよう取り付けないといけないですからね。

ちょうどいいサイズのラティスフェンスが無かったものの、自分で一から作るのは面倒なので、無理やりニコイチにして合わせ、扉もブロックの壁にプラグを取り付けてビス止め。

野鳥やヘビなどが侵入しないように金網を取り付けて完成。

意外と強く揺すっても壊れないです。



内装はこんな感じ。ケージで使っていたダンボールハウスがお気に入りらしく、プラスしてそれも入れてあります。

臭いは全くしないです。
常にニワトリが床をつついて砂を攪拌させているため、微生物が活発になって、フンの分解が早いから。とのこと。





意外とニワトリって目付きが鋭いし、毛色も相まって猛禽類みたいですね。
鶏冠が無ければなおさら。




気分はまるで鷹匠です!
鶏匠(とりじょう)?



なんか違う気がする…。



お勝手口にある溝に、ちょうど70Lの蓋付き容器が収まったため飼料入れにしていますが…
庭に放鳥している間に勝手口の扉を開けたままにしておくと、フジが蓋の上に飛び乗り、エサを催促します。




そして蓋を開けると容器の中に入ってエサを食べる…
何か…自分がエサを与えていないような被害者ぶった表情をしていますが、うちでは飼料は食べ放題にしています。
小屋の餌箱から食べれば良いのに…

どうやら産卵を促すためには、エサを少なく与えた方が良いらしいですが、採卵が主目的ではなく、家族のようなものなので、好きな時に好きなだけ与えています。

普段は放鳥すると、庭に生えているカラスノエンドウなどのマメ科雑草や、猫じゃらしなどのイネ科雑草を食べてくれます。
あまり遠くまで行かないですし、福寿草や水仙などの毒草は判別できるようで、全く食べないです。


フジと福寿草

そして、イネ科雑草は根元から食べますが、マメ科雑草は先の柔らかいところだけを食べます。
要は、最近の草刈りでメジャーになっている高刈りを鶏達がしてくれます
なので、イネ科雑草が全然生えてこないのです。
これって凄いことだと、勝手に感動しています。

一応、庭に放鳥する時は、トンビや野良猫などに襲われないよう、常に近くで見ています。
収穫用コンテナに腰掛けて鶏を見ていたり本を読んだりして過ごしていますが、とても長閑でいい時間を過ごせます。

さて、こうして年末に我が家へ来たニワトリでしたが、全く卵を産む気配が無い。
穀潰しとはこのことだろうかと思っていましたが、どうやら寒いと産卵しないらしいです。

が、ある日ついに!卵を産んでくれるようになりました!

随分長くなってしまったので、それについてはまた別記事で。



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