信州塩尻発 田舎暮らし日記

生まれも育ちも埼玉県飯能市。現在は移住して長野県塩尻市民です。 田舎暮らしや趣味の事、居合道の事等々を書いております。

庭の福寿草

2020年02月23日 | 信州の暮らし





我が家の庭に福寿草が咲きました。

この家を買う前、下見に来た時に、この福寿草が満開になっているのを見て「ここだ!」と決めたくらい、我が家の福寿草は気に入っています。

今年は暖かいから、福寿草が咲くのも早いですね。
例年だと、渓流釣りが解禁になる3月1日でも咲いてなく、10日過ぎくらいにようやく日向の花が咲き始めるイメージでしたが。。





オオイヌノフグリも花を咲かせています。
一昨年は、ちょうど20日にオオイヌノフグリが職場で一輪だけ咲いているのを見てほっこりしていましたが…今年は既に2月上旬に咲き始め、今は至る所で満開になっていますね。

暖冬だと、生活や仕事は楽で良いのですが、春の嬉しさが若干薄いというか…

とにもかくにも、これから色々な草花が芽吹き、楽しい季節が始まります。

今年は初の夏野菜の栽培…畑に何を植えようかな…?

庭の千草

2019年12月13日 | 信州の暮らし




庭で菊が可憐に花を咲かせていました。
初めて見た種類の菊なので品種は不明ですが、グラデーションがとても綺麗ですね。


庭の千草も 虫の音も
枯れて寂しく なりにけり
ああ白菊 ああ白菊
ひとり遅れて 咲きにけり

露にたはむや 菊の花
霜に傲るや 菊の花
ああ あはれ あはれ
ああ白菊
人の操も かくてこそ


唱歌や童謡は、旋律もさる事ながら、言葉の選び方が美しくて好きです。
綺麗な言葉を使って七五調に纏めた、先人の感性と叡智には頭が下がりますね。

100年以上前の明治時代前半に作られた歌ですが、今なお歌い継がれているということは、日本人の感性に強く訴えるものがあるということなのでしょう。

わが家の庭の情景にも重なるところがあり、私もつい歌ってしまいます。

この歌は、晩秋に咲く菊の花を、もの哀しげに歌ったようでいながら、実は初冬に力強く咲く菊の花…夫に先立たれても心変わりせず、一人の相手を愛し続ける芯の強い女性を歌ったものだと聞いたことがあります。

そうした歌の意味を知ると、ふと90歳になる私の祖母を連想させられます。
よく祖父が存命の頃は、伴って荷物の配達の仕事をしていたり、盆栽や庭木の手入れをしていた一方、サルビアの植え替え位置など、どうでも良いようなことでよく大喧嘩していたので、仲が良いのか悪いのか不明でした。
しかし、祖父が他界した時は、ものすごく泣き、一睡もせず祖父の元を離れなかった姿があり、その祖母の本心を見て祖父を羨ましく思ったものです。


菊は「1年のうちで最後に咲く花」という意味から、「窮まる(きわまる)」が転じて「きく」という名前になったとの説があるようで、菊全体の花言葉は「高貴」「高潔」「高尚」と、とても気高いものです。
さらに赤い菊には「あなたを愛しています」という意味があるそうですね。


桜に始まり菊で終わる日本の花…なんて美しいものなのでしょうか。

人の操もかくてこそ。



ヒイラギの花

2019年12月07日 | 信州の暮らし

ピントがボケちゃいました…。

朝、外に出たらどこからともなく良い香りが…
嗅いだことがある甘い匂い…

そう! 金木犀の香り!

が、家の周りには金木犀は生えてないし、さすがに家の外にトイレの消臭剤も置かない。

風上を辿って行くとヒイラギの木へ。

よく見たら白い花が無数についている。

ヒイラギって花咲かせるんですね…

しかも白くて綺麗な花!

調べてみたところ、ヒイラギはモクセイ科モクセイ属ということで、金木犀の仲間だったのですね!
どうりで!

葉っぱに触れるとトゲで「ヒリヒリ痛む」ため、その意味の古語動詞「疼ぐ(ひいらぐ)」が転訛して「ヒイラギ」と呼ばれるようになったとか。
また漢字も「疼」から冬を取ったとか、冬に花が咲くから「柊」になったなどと諸説あるそうです。

ヒイラギといえば節分の時に鰯の頭を刺して玄関先に飾って魔除に用いることが最もメジャーな使われ方ですよね。


子供の頃にトゲを対象に持って息をふきかけ、クルクル回して遊んでましたが、30年生きて初めて知ったヒイラギの姿でした。

自然観察は本当に面白いですね。
そして昨日は初雪…冬本番ですね!

タイヤ履き替えないと…

SUBARU × 塩尻市

2019年12月02日 | 信州の暮らし


今年も残すところ1ヶ月を切ってしまいましたね。本当に1年は早いものです。

所用のためスバルのディーラーに立ち寄ったら、来年のスバルのカレンダーが貰えました。
もう色々な所でカレンダーを貰える時期ですね。

で!

なんと!

スバルの1、2月のカレンダー写真は、塩尻市の高ボッチ高原から富士山、八ヶ岳、諏訪湖を望んだもの。





今年の11、12月のカレンダー写真も塩尻市の奈良井宿でしたね。
そして共に写っている車がBRZ。

スバル車乗りの塩尻市民からすると、とても嬉しく思います。

やはりスバルが開発した名車、スバル360の開発責任者だった百瀬晋六が塩尻出身の人だったからなのでしょうか?

単に偶然なのかもしれませんが。



初霜

2019年11月06日 | 信州の暮らし



昨日の朝は、やけに寒いと思いつつ家を出ましたが、畦の草が真っ白に…
ついに初霜が信州にも来ましたね。

天気が良い日は健康のために自転車通勤を心掛けております。
同時に車通勤では気付かない季節の移ろいも感じられるので、毎日の通勤が楽しいです。

” 面白き こともなき世を 面白く すみなすものは 心なりけり ”

「面白いとは言えない世の中を面白いと思えるか否かは、自分の心持ち次第だ」といった意味になるこの歌を詠んだのは、幕末の尊王攘夷の志士、高杉晋作であります。(一説によると下の句は野村望東尼が詠んだらしい)
自分が好きな歌の一つです。

疲れていたり悪い事が起きたりして、心に余裕が無くなってくると、つい悲観的になったり周囲の人達を恨めしく思ってしまったり、マイナスの感情が働くものですが、悪い状況下でネガティブ思考になると、さらに負のスパイラルに陥って余計悪い方へと事が運んでしまいますよね。
一難去ってまた一難と…
だから悪い事は続くというのでしょう。

一陽来復とは言うものの、悪い事象が身の上に起きて、毎回「これはとても良い事が起こる兆候だ!」と喜べるか…?
そこまで人間は強くないと思いますし、恥ずかしながら自分も然りであります。

そんな時にはこの高杉晋作が詠んだ歌を思い出して、自身を奮い立たせるよう努めております。

大変な時であっても、なるべく悲観的になったりせず、常に自然が見せてくれる表情に喜びを感じていられるような人間になりたい。
そのように思うものです。