信州塩尻発 田舎暮らし日記

生まれも育ちも埼玉県飯能市。現在は移住して長野県塩尻市民です。 田舎暮らしや趣味の事、居合道の事等々を書いております。

しおじりの山城

2019年07月28日 | 歴史






昼休みに道場として使わせて頂いている塩尻東地区センターへ行った際、パンフレットのコーナーにあった冊子「しおじりの山城」…
こんな面白い冊子があったなんて…

山城や砦は(も?)大好きです。
要は多趣味です。

塩尻市は木曽谷の付け根であり、中山道、善光寺街道、三州街道などが交わる交通の要衝、そして武田氏や小笠原氏などの戦国武将が覇権争いをしていたことなどから、多くの山城、砦、館跡があります。
自分も塩尻に移住して最初の頃は、城跡を訪ねて過去の栄華に思いを馳せていましたが、いつでも行ける状況になると行かなくなってしまいました。

スキーや登山と同じですね。長野県に移住してすぐの頃は、スキー用品を一通り揃えて休みの度にスキー場へ行ったり、奥穂高岳、三俣蓮華岳、常念岳などへ足を運んでおりましたが、次第にいつでも行ける状況だと悟ると行かなくなってしまいました。

昨年も話題のゲレ食を食べてみようと思い、滑る気は一切無いのにわざわざ白馬まで行ったものの、ぼったくり…もとい、スキー場価格のメニューで興ざめし、結局白馬の道の駅の食堂でスキー帰りの人達に混ざってカツカレーを食べたという暴挙に出ましたが、やはり怪我が怖くてスキーや登山をすることには二の足を踏んでしまいます。

とはいえ、もう一度登山はやりたいですね。
五色ヶ原辺りの360度山しかない風景や可憐な高山植物、そして自然と涙が流れる程美しい満天の星空…

話が大きく逸れてしまいましたが、信州の城の代名詞は国宝松本城ですし、個人的にも漆の黒と漆喰の白が織り成す松本城の重厚感は大好きなのですが、中世の山城跡、砦跡はまた違ったロマンがあって好きです。

自分の故郷、埼玉県飯能市の吾野にもこうした史跡があります。
吾野駅の裏山は「要害山」が転訛したとされる「りゅうがい山」と呼ばれる山があり、平安時代末期~鎌倉時代の武将、岡部六弥太忠澄の山城、屋敷跡が今なお残っておりますし、吾野駅から前坂経由で子の権現に向かうハイキングコース沿いには、砦跡もあります。
さらには、国道299号線沿いにも城跡が所々あったことから自分も山城マニアになり、大学生の頃は『新編武蔵風土記稿』から始まる山城研究もしておりました。
いずれ、吾野の岡部屋敷についても書きたいと思います。

山城の遺構といっても、建造物や基礎の石があるわけでもなく、屋敷だったと思われる平地や自然地形なのか人工物なのかすら判別困難な堀切、土橋などが残っているだけのショボイ物ですが、どのような屋敷だったのか当時の様子を想像するのが楽しいのです。

話には聞いていましたが、塩尻東地区センターから見える山々にも多くの城跡があるようですね。
涼しい時期に行ってみたいと思いますが、あの辺りは熊が出没する山域です…。



そのうち鉄砲の免許、狩猟免許を取得したら、猟のついでに行ってみようかな。
鳥獣保護区とか銃禁の区域じゃなければ。

そして塩尻市…たまに地域の人達が城跡や砦跡で狼煙を上げるイベントをしております。
それもいつか見てみたいです。
ちなみに、畑や畦道で狼煙を上げている…訂正、草を燃やしているお年寄りはよく見かけます。田舎の風景ですね。