日米料理をエサに⇒脂肪分解力に差
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健康にいいのは洋食より日本食____。半ば常識になっている通説を科学的に立
証しようと、東北大の宮澤陽夫教授(食品学)らがネズミで実験した。その結果、
日本食を食べたネズミの方が、コレステロールや脂肪を分解する遺伝子が活性化
し、健康的であることが確認できた。
実験ではまず、日米の国民栄養調査を基に、最近の両国の代表的な一週間のメ
ニュー各21食分を選んだ。日本食はさしみや雑炊、オムライスなどで、米国食は
ハンバーガーやフライドチキンなどだ。栄養士に実際に調理して貰った食事を凍
結乾燥。粉末にして混ぜた後、それぞれ8匹のネズミに3週間食べさせた。
ネズミの肝臓で計1万種類の遺伝子の働きを比べたところ、日本食のネズミで
はコレステロールや脂肪を分解する分解する複数の遺伝子が、米国食の1.5倍
以上に活性化していた。効率よく分解が進んだと見られる。実験後に肝臓内にた
まったコレステロール量は米国食の方が1割以上多かった。
60年代の日本食と最近の日本食も比べたが、60年代の食事の方が健康によいよ
うだの結果もでた。国立健康・栄養研究所の梅垣敬三研究員は「日本食の良さを
生物の仕組みまで掘り下げて調べており、面白い。人間の健康にもいい、と確か
める糸口になる」と評価する。 (2006.05.24 朝日朝刊/総合)
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健康にいいのは洋食より日本食____。半ば常識になっている通説を科学的に立
証しようと、東北大の宮澤陽夫教授(食品学)らがネズミで実験した。その結果、
日本食を食べたネズミの方が、コレステロールや脂肪を分解する遺伝子が活性化
し、健康的であることが確認できた。
実験ではまず、日米の国民栄養調査を基に、最近の両国の代表的な一週間のメ
ニュー各21食分を選んだ。日本食はさしみや雑炊、オムライスなどで、米国食は
ハンバーガーやフライドチキンなどだ。栄養士に実際に調理して貰った食事を凍
結乾燥。粉末にして混ぜた後、それぞれ8匹のネズミに3週間食べさせた。
ネズミの肝臓で計1万種類の遺伝子の働きを比べたところ、日本食のネズミで
はコレステロールや脂肪を分解する分解する複数の遺伝子が、米国食の1.5倍
以上に活性化していた。効率よく分解が進んだと見られる。実験後に肝臓内にた
まったコレステロール量は米国食の方が1割以上多かった。
60年代の日本食と最近の日本食も比べたが、60年代の食事の方が健康によいよ
うだの結果もでた。国立健康・栄養研究所の梅垣敬三研究員は「日本食の良さを
生物の仕組みまで掘り下げて調べており、面白い。人間の健康にもいい、と確か
める糸口になる」と評価する。 (2006.05.24 朝日朝刊/総合)