シニアの一人たび

神奈川県大和市の歩行者専用道を紹介したHPを開設してます。
「歩行者専用道」を中心に「北米の旅」、「飛鳥Ⅱ」も併設

毛髪の2千分の1 超薄膜

2006-05-23 16:11:10 | 生活関連ニュース
  理研開発 淡水化効率アップ期待
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 髪の毛の太さの2千分の1の薄さなのに、実用につながる十分な面積や強さを
持つ膜の作製に理化学研究所の研究チームが成功し、21日発行の英科学誌ネイチ
ャー・マテリアルズ(電子版)に発表した。海水淡水化プラントや燃料電池の
高性能化などにつながる技術という。

 子の膜は、セラミックの一種と有機高分子それぞれの網目がお互いに絡み合っ
た構造。それぞれの網目の形成が同時に進むよう、工夫をして作った。35ナノメー
トル(ナノは10億分の1)の厚さで4㌢四方の大きさがある。内径0.32㍉の細い
スポイドで吸い込むことができるほど薄く、しかも吐き出すと元の大きさに戻る
柔軟性を持っている。

 特定の物質だけ透過させる膜は、海水淡水化プラントをはじめ広く使われてい
る。分離効率を上げるため、より薄い膜の開発が進められており、細胞膜並みの
厚さ数ナノメートルの膜ができているが、1㍉四方以下のごく小さいものしかない。

 国武豊喜チームリーダー(北九州市立大副学長)は「今回の手法を出発点にし
て、特定の機能を持った膜を幅広く開発していきたい」と話す。
                     (2006.05.22 朝日朝刊/総合)

新薬承認 迅速化へ指針(その2)

2006-05-23 10:03:09 | 医学
  臨床試験を「国際化」/審査法人作成へ
  外国人データ活用に目安
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 宮島彰・同機構理事長は「年度内を目標に、策定したい」と話している。製薬
会社でつくる日本製薬工業協会も治験データの提供といった協力を計画するなど
、前向きの姿勢を見せている。エーザイが開発したアルツハイマー病の治験薬、
塩酸ドネペジル(商品名アリセプト)は89年、米国より2年早く日本で治験が
始まったものの、承認は99年と米国より3年遅れた。

 こうした弊害をなくすため、厚生労働省が昨春設置した「治験のあり方に関す
る検討会」でも、国際共同試験が課題としてあげられていた。
 ただ、治験対象者が減ると安全性の確認が難しくなる懸念もある。外国人デー
タが一部利用されたがんや関節リウマチの新薬で最近、副作用による重い肺障害
で患者が死亡する例が相次いだ。治験段階では、日本人で起こる副作用の危険性
は十分に予期できなかった。

 このため、国際共同試験を使った新薬は、市販後の調査を強化することも検討
している。
 治験に詳しい竹内正弘・北里大教授は「いい薬をより早く患者に届けるため、
指針つくりの動きは重要だ。一方で、日本人でまれに起こる深刻な副作用をいか
に早く検出するか、知恵を絞る必要がある」と話した。
                  (2006.05.21 朝日朝刊/総合(完)