シニアの一人たび

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「歩行者専用道」を中心に「北米の旅」、「飛鳥Ⅱ」も併設

「勘が鈍る」科学で立証/東大、仕組み解明

2006-05-26 16:59:53 | 医学
  脳刺激⇒脳内たんぱく質減退
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 練習をさぼったり頭を使わなかったりすると腕や勘が鈍る____。スポーツなど
で経験するそんな現象の背後にある脳細胞の仕組みを、東京大学大学院の飯野正
光教授(薬理学)らが明らかにした。使わない神経回路の働きが弱まるものは、
経験的には知られていたが、分子レベルで解明されたのは初めて。認知症などの
治療薬開発に役立つ可能性もあるという。

 飯野教授らは、体の運動と深くかかわる小脳の神経細胞をつなぐ接続部(シナ
プス)に注目。マウスの細胞実験で、シナプスの信号伝達を1日以上、止める操
作をした。練習をさぼって信号伝達がなくなるのと同じ効果があるという。

 その後、神経回路の働きを調べた。シナプスの信号伝達が滞ると、細胞内にあ
るBDNFというたんぱく質の働きが鈍った。さらに信号伝達物質そのものが放
出されにくくなることも突き止めた。BDNFは、子どもの脳の発達などを促す
神経栄養因子の一つ。神経回路の性能維持にも重要な役割をすることが、今回の
実験でわかった。

 自転車に乗ったり、泳いだりする能力は、いったん身につくと練習しなくても
急に失われることはない。だか、久しぶりに試すと思ったよりうまく行かず、
「ぎこちなさ」を感じることがある。今回の発見は、こうした現象に関係してい
るとみられる。

 飯野教授は「神経回路の維持には、常に刺激を受けて信号が流れる状態に保つ
ことが重要だ。フィギュアスケートの荒川静香さんも週6日の練習を欠かさない
そうだが、勘を鈍らせないためには一流選手も例外ではない」と話している。
研究内容は、米科学アカデミー紀要(電子版)で発表された。
                        (2006.05.25 朝日夕刊)

米マイクロソフト・バルマーCEO/ビスタPCは来年2月発売(その2)

2006-05-26 12:13:52 | IT関連ニュース
  対グーグル強気投資/ソフト販売脅かす無償サービス
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 グーグルに関しては「検索とネット広告事業でトップを走っている」と力量を
認める。「米国人の半分が検索を利用しても目的のサイトにたどり着けないとさ
れる。技術改良の余地はいくらでもある。われわれはこれまでも米ネットスケー
ブなどと激しく競争してきた。今後も全力をつくす」と述べた。

 ネット事業への新規投資で、グーグルを超えるような検索エンジンの研究。開
発やポータルサイト「MSN」の強化などに力を入れる考えだ。グーグルは広告
をつけた無償のネットサービスで、ソフト販売で稼ぐMSを脅かしつつある。
バルマー氏は「ビジネスの現場で、広告のついたソフトをいちいち使いたいと思
うだろうか」と話し、ビジネス向けソフトでの優位は変わらないとの見方を示し
た。

 対抗策としてホータルサイト大手の米ヤフーへの出資を検討しているいう米誌
報道については「ヤフーとはネット広告のシステム開発などで親しく仕事をして
いる。ただ、現時点でヤフー株を取得するという報道は間違っている」とした。

 MSは今年6月、ウスルス対策事業を始める。「消費者はまだセキュリティー
問題を抱えている。既存企業がまだ完全な仕事をしていないということを意味す
る」と指摘。MSの参入に、ウイルス対策ソフト会社が「優位な立場を利用しよ
うとしている」と反発しているが、「ウィンドウズからは全く独立した商品で、
自由に競争するものだ」と述べた。
                     (2006.05.25 朝日朝刊/経済)

念じた通りにジャンケンロボ

2006-05-26 08:14:28 | IT関連ニュース
  京都の研究所とホンダ共同開発
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 人間がチョキを出したら、ロボットもチョキ_____。脳の情報を読み取り、ロボ
ットハンドに人間と同じ動きをさせるシステムの開発に、国際電気通信基礎技術
研究所(ATR、京都府精華町)とホンダの共同研究チームが成功し、24日発表
した。脳に電極を埋め込む方法などが欧米で研究されているが、今回の方法は人
間側の負担が格段に少ない。

 川人光男・ATR脳情報研究所長らの説明によると、人が「グー」「チョキ」
「パー」の手の動きをする時の脳活動を、機能的磁気共鳴断層装置(fMRI)
で検出。コンピューターで解析してロボットに伝えたところ、9割近い精度で
同じ動きを再現できた。この技術を応用すれば、重度の身体障害者向けに、脳か
らの信号だけで思い通りに作動する電動車いすや人工発話装置などがつくれると
いう。
 
1年以内をめどに、手を動かさなくても念じるだけで操られる技術に発展させ、
脳情報の読み取り装置を帽子サイズに小型化した上で、8~10年後の実用化を
目指す。                 (2006.05.25 朝日朝刊/総合)