シニアの一人たび

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先読み脳細胞 解明/迷路解くサルで実験(その2)

2006-05-20 14:28:11 | 生物学
  将棋の次ぎの一手、その次、次・・・瞬時に分担/東北大教授ら
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 迷路を見せた直後は、多くの細胞が一斉に活性化した。目印移動の操作を始め
ると、1手目、2手目、3手目で別の細胞グループが活性化、迷路を最初に見た
時に活性化したのは、1~3手目に対応する細胞グループすへてだったことがわ
かり、同時に活性化することで3手先まで先読みしていた、と解釈できた。

 それぞれの細胞グループは、さらに上下左右のどちらの方向に移動するかで細
かく分かれていることも判明。「1手目、右に移動」「2手目、上へ移動」など
の操作の順序と方向ごとに別グループになっているので、迷路を見た際にどの細
胞が活性化するかを見て、サルが実際にどう迷路を解くかを予測できたという。

 虫明さんは「思考する時の脳細胞の働きが詳しくわかれば、認知症の解明や治
療法開発にも役立つはず」と話す。
                     (2006.05.19 朝日朝刊/総合)

先読み脳細胞 解明/迷路解くサルで実験

2006-05-20 09:20:08 | 生物学
  将棋の次ぎの一手、その次、次・・・瞬時に分担/東北大教授ら
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 将棋やチェスで必須の「先読み」をするときの脳の細胞レベルの活動を、東北
大の虫明元教授(生理学)のグループがサルの実験で突き止めた。大脳の前頭前
野にある複数の細胞が一手ごとに対応しており、課題を見た瞬間に同時に活性化
することで先読みしているらしい。前頭前野は思考に深くかかわることで知られ
ているが、課題解決の際の活動を細胞レベルで明らかにしたのは初めて。人口知
能の開発にも役立ちそうだという。

 成果は18日発行の米医学雑誌「ニューロン」に掲載された。実験ではニホンザ
ル2匹にコンピューター画面で簡単な迷路を見せ、3回のレバー操作で目印を
コールに移動させる訓練をした。熟練したサルの脳に電極を取り付け、脳の活動
をみると、こめかみ周辺にある大脳の前頭前野の背外側と呼ばれる部分の細胞が
いくつも活性化した。
             (2006.05.19 朝日朝刊/総合(その2に続く))