市町村のC型肝炎検診
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全国の各市町村が住民に実施しているC型肝炎検診で病気が見つかっても、十
分な治療につながっていない実態が厚生労働省の研究班の調査で分かった。検診
をきっかけに治療を受けた人で根治につながるインターフェロン治療を受けた患
者は17%。インターフェロンは将来の肝がんを防ぐことができ、専門家は「17%
は低すぎる」と指摘する。検診から治療への連携が課題になっている。
調査はB型・C型肝炎の標準化研究班(班長=熊田博光・虎ノ門病院副院長)が
実施した。沖田極・下関厚生病院長らが全国の都道府県の担当部署から回答を得
てまとめた。
厚生労働省はC型肝炎等緊急総合対策として、02年度から40歳以上の住民向け
にC型肝炎ウイルス検診を導入した。この04度分で、「要精検」とされた約1万
3千人のうち、医療機関で何らかの治療を受けたと分かった1435人を分析した。
治療法はインターフェロン注射が17%。その他は飲み薬35%、インターフェロ
ン以外の注射薬10%などだった。
(2006.05.07 朝日朝刊/総合(その2に続く))
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全国の各市町村が住民に実施しているC型肝炎検診で病気が見つかっても、十
分な治療につながっていない実態が厚生労働省の研究班の調査で分かった。検診
をきっかけに治療を受けた人で根治につながるインターフェロン治療を受けた患
者は17%。インターフェロンは将来の肝がんを防ぐことができ、専門家は「17%
は低すぎる」と指摘する。検診から治療への連携が課題になっている。
調査はB型・C型肝炎の標準化研究班(班長=熊田博光・虎ノ門病院副院長)が
実施した。沖田極・下関厚生病院長らが全国の都道府県の担当部署から回答を得
てまとめた。
厚生労働省はC型肝炎等緊急総合対策として、02年度から40歳以上の住民向け
にC型肝炎ウイルス検診を導入した。この04度分で、「要精検」とされた約1万
3千人のうち、医療機関で何らかの治療を受けたと分かった1435人を分析した。
治療法はインターフェロン注射が17%。その他は飲み薬35%、インターフェロ
ン以外の注射薬10%などだった。
(2006.05.07 朝日朝刊/総合(その2に続く))