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「がんに効く?」手引き/アガリクスなど論文精査

2006-05-05 14:34:44 | 医学
  「証明報告乏しい」厚労省研究班
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 通常の医療とは別に、がん患者がキノコなどの健康補助食品に「補完代替医療
」の効果を期待する動きが広がるなか、厚生労働省研究班(主任研究者=住吉義
光・四国がんセンター病棟部長)は、ヒトで科学的な検証がなされているいるか
を重視して調べ、一般向けの手引書をまとめた。公的研究グループが補完代替医
療について、こうした包括的な見解をまとめたのは珍しい。

手引きでは、代表的な健康補助食品全体への見解として「がんの縮小や延命効果
など、多くの患者が期待する直接的な治療効果を証明する報告はほとんどなかっ
」とまとめている。
 研究班は、補完代替医療の実態に関する過去の調査で特に使用頻度が高かった
五つの健康補助食品について、国内外の医学や科学の学会雑誌などに公表された
科学論文を検索。科学的根拠として臨床試験の有無などを調べた。
            (2006.05.04 朝日朝刊/トップ(その2に続く))

余命半年以下での病名告知/患者本人46%、家族96%(その2)

2006-05-05 07:53:55 | 医学
  延命処置 患者へ希望確認15%/厚労省 中小病院調査
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 全入院患者中、終末期患者の占める割合は9.1%。患者本人に病名を告知して
いる割合は、単純平均すると45.9%だった。家族に対しての病名告知は全体の4
分の3強の病院が100%としており、平均が95.8%。抗がん剤治療などで積極
的な治療を目指すか、緩和ケアに徹するかなど治療方針の確認も、患者が47.2%
に対し、家族が83.4%だった。

 余命告知は患者本人には平均26.6%だが、家族には90.8%。余命1カ月以内の
「最終末期」に、心臓マッサージ、人工呼吸器の装着、使用圧剤投与などの延命
処置に関する希望確認も、患者本人に15.2%で、家族が86.8%だった。

 主任研究者の松島英介・東京医科歯科大助教授は「患者本人が希望する場合は
基本的には情報提供をすべきだが、チーム医療が充実している大病院と違い、中
小は限られた人員で、本人に知らせても、その後のケアが十分にできないという
面もあり、大きな課題だ」と話す。   2006.05.04 朝日朝刊/総合(完))