いきいき細胞くっきり
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生きた細胞の内部を、従来より超高感度でリアルタイムに観察できる新型レー
ザー顕微鏡システムを、理化学研究所などが開発した。これまでの光学顕微鏡で
見分けられなかった100ナノメートル(ナノは10億分の1)以下の分解能を持つ。
これを使い細胞内のコルジ体でたんぱく質が運ばれる仕組みも解明できた。14日
付英科学誌ネイチャー(電子版)に発表する。
開発したのは、理研の中野明彦主任研究員らのチーム。中野さんによると、光
学顕微鏡は200ナノメートルの大きさを見分けるのが限界だった。5ナノメートル
以下の分解能を持つ電子顕微鏡は、生きた細胞を観察できない弱点を抱えている。
チームは、電荷結合素子(CCD)カメラの200の倍感度があるハイビジョ
ンカメラ、1枚の画像を得るのに1千分の1秒しかかからないレーザー顕微鏡(
光学顕微鏡のひとつ)などを合わせた新システムを開発。50ナノメートルの分解能
で分解能で、100分の1秒ごとに生きた細胞内部の変化を調べられるようにした。
酵母を調べ、細胞内のたんぱく質が外へ分泌される際、たんぱく質の入った
ゴルジ体の袋が徐々に変化する様子を観察した。新システムは、2~3年後に
一般の研究者へ提供できる見通しだ。 (2006.05.16 朝日朝刊/総合
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生きた細胞の内部を、従来より超高感度でリアルタイムに観察できる新型レー
ザー顕微鏡システムを、理化学研究所などが開発した。これまでの光学顕微鏡で
見分けられなかった100ナノメートル(ナノは10億分の1)以下の分解能を持つ。
これを使い細胞内のコルジ体でたんぱく質が運ばれる仕組みも解明できた。14日
付英科学誌ネイチャー(電子版)に発表する。
開発したのは、理研の中野明彦主任研究員らのチーム。中野さんによると、光
学顕微鏡は200ナノメートルの大きさを見分けるのが限界だった。5ナノメートル
以下の分解能を持つ電子顕微鏡は、生きた細胞を観察できない弱点を抱えている。
チームは、電荷結合素子(CCD)カメラの200の倍感度があるハイビジョ
ンカメラ、1枚の画像を得るのに1千分の1秒しかかからないレーザー顕微鏡(
光学顕微鏡のひとつ)などを合わせた新システムを開発。50ナノメートルの分解能
で分解能で、100分の1秒ごとに生きた細胞内部の変化を調べられるようにした。
酵母を調べ、細胞内のたんぱく質が外へ分泌される際、たんぱく質の入った
ゴルジ体の袋が徐々に変化する様子を観察した。新システムは、2~3年後に
一般の研究者へ提供できる見通しだ。 (2006.05.16 朝日朝刊/総合