シニアの一人たび

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「歩行者専用道」を中心に「北米の旅」、「飛鳥Ⅱ」も併設

LSIの間 無線で結ぶ/処理速度10倍に

2006-06-17 22:40:22 | IT関連ニュース
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 大規模集積回路(LSI)のチップに無線アンテナを組み込むことで、処理速度
を従来の10倍以上に上げる技術を、広島大ナノデバイス・システム研究センターの
吉川公麿教授らが開発した。情報量の多いハイビジョン画像を携帯電話で楽しむこ
とも可能になる技術だという。16日から米国ホノルルではじまった超LSI回路シ
ンポジウム国際会議で発表する。

 LSI間のデータ処理は基板の上に並んだチップを配線で結んで行なっている。
だが回路が微細化すると信号の速度が落ちたり、消費電力が増えたりする問題があ
った。吉川教授はチップの一部にアンテナを組め込み、チップ同士に信号を送受信
させた。電波で飛ばすことで配線方式の10倍以上のデータ送信ができた。
 広瀬全孝・産業技術総合研究所次世代半導体研究センター長は「実用化にもっと
も近い技術として期待できる」と話している。
                      (2006.06.17 朝日朝刊/総合)

カルシウム振動 しくみ一端解明

2006-06-17 10:07:20 | 生物学
  受精やホルモンに関係
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 受精やホルモン分泌など、基本的な生命活動を制御するとみられる細胞内の現象
「カルシウム振動」が起きるしくみの一端を、御子柴克彦・東京大医科学研究所教
授の率いる理化学研究所などのチームが解明した。

 細胞が外部から刺激を受けると、細胞膜でできたイノシトール三リン酸(IP3
)が小胞体表面にある受容体に結合し、小胞体からカルシウムが放出される。放出
は数分おきに起こり、細胞内のカルシウム濃度はわずか数秒で1千~1万倍に達し
た後、さらに数秒で元に戻る。このカルシウム振動がどんなしくみで起こるのかは
、IP3の濃度変化を調べにくく、はっきりしてなかった。

 チームは、IP3を見えるようにする蛍光たんぱく質を開発。濃度変化を調べると
緩やかに変わるだけで、周期的な上下動は見られなかった。御子柴さんは「IP
3濃度の緩やかな変化が、カルシウム振動というパルス状の信号に変換されると考
えられた。変換を担うIP3受容体の役割解明が次ぎの課題だ」と話す。
 5日付の米科学誌ジャーナル・オブ・セル・バイオロジー(電子版)に発表した。
                       (2006.06.16 朝日夕刊)