シニアの一人たび

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最適な診断求めて/メタボリックシンドローム 進む研究(その2)

2006-06-06 08:30:21 | 生活習慣病
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  動脈硬化防ぐ物質がカギ/乳がんと関連
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 肥満や高脂血、高血圧、高血糖など複数の因子が重なると心筋梗塞や動脈硬化な
どのリスクが高まることは以前から知られており、「シンドロームX」「死の四重
奏」などと呼ばれていた。メタボリックシンドローム診断基準の提唱者の1人で、
住友病院(大阪市)院長の松澤祐次さんは「診断基準に当てはまっても、すぐに病
気というわけではない。だが、将来のリスクに目を向けるきっかけにしてほしい」
と言う。

 日本人の調査結果を分析し「内臓脂肪の過剰な蓄積に焦点を当てた」と松澤さん。
とりわけ、脂肪細胞から分泌されるアディポサイトカインと呼ばれる物質群に注目
する。通常は、そのうちの動脈硬化を防ぐ物質と促進する物質が均衡しているが、
内臓脂肪が増えすぎると、動脈硬化を防ぐアディポネクチンという物質の働きが悪
くなることが分かった。

 「アディポネクチンでは、乳がんを予防する働きも見えてきました」と、国立が
んセンター中央病院(東京都中央区)の福富隆志・前外科医長(現愛知医科大教授
)。乳がんリスクを約200人で調べると、アディポネクチンの血中濃度が低い人
ほど乳がんになりやすく、なった場合の進行も速かったという。
             (2006.06.05 朝日朝刊/生活(その3につづく))