Secret Society

嘘第二新卒inChinaと
新婚アイマスPと
エロゲーマーの、交換日記的ブログ

『君が望む永遠 LatestEdition』 感想

2014-04-26 23:41:18 | エロゲ感想@えむあい
ようやく春らしい陽気になってきましたね。
私と藤花はアイカツにハマり始めちゃったんで、最近はそのあたりの出費が大変です。


『君が望む永遠 LatestEditon』 age
マブラヴオルタが素晴らしかったので、同ブランドの有名作にチャレンジしました。
…が、正直、全く感動できなかったため、どちらかというとアンチ気味の感想となります。
そのような文章を読みたくない方は閲覧をご遠慮くださいませ。


・シナリオ 60~70点
2014年にプレイすべきではなかった…。
とにかく、その一言に尽きます。
2001年発売当時であれば、禁じ手に挑んだ姿勢、
第一章を丸々体験版として配布する斬新な広報戦略、
美少女ゲーマーには新鮮だったであろうメロドラマ的展開、それら全てに驚嘆できたはずなのです。
しかし、今は三角関係ゲーも多く出ており、
深夜アニメでもメロドラマ作品が無料で視聴できる状態。
新規ユーザーが今からこの作品をフルプライスで購入し、
大満足できるかというと…少し厳しいのでは。

『マブラヴ』の武が好きだったので、こちらの主人公・孝之の酷さには驚きました。
第一章の「遥とラブラブ期」の彼は微笑ましかったんですけども…
ヒロイン達や友人の慎二にも問題はありますが、孝之の不快度は彼らの比ではありません。

・目隠しした水月を通りすがりの男を装ってレイプ、正体を明かしても気持ちが晴れず、
 泣き崩れる水月に「俺は面倒な女が嫌いなんだよ!」と逆ギレして不貞寝
・孝之・水月・慎二間でトラブルになった際、
 「慎二なんかと」「こんなやつ」と慎二を見下していた事が露呈
・3年間付き合った水月が妊娠(そもそも避妊してない)→ 孝之「悪夢だ…」

額縁に入れて音楽室に飾っておきたいレベルのクズですね。
ああいう状況下であれば、遥と水月の間で気持ちが揺れるのは仕方がないし、
そこの優柔不断さをクズクズと責めるつもりはないのですが、積極的に蛮行を働きすぎるよ孝之は。

そしてまたしても泣きゲーで泣けなかった…。
最初にメインヒロインである遥TrueENDを終えた後、
涙腺にピクリともこなかったので焦ってしまい、
「君のぞ 感動する エンド」で検索してしまったほどです。
この遥エンドがね、また
「恋人を奪ったり奪われたりしたけど、また親友同士として仲良く生きよう!」という、
あれっ…これどっかで見たことある…的な例のアレでして…。
しかもこの場合、それを
「いい話」「そうあるべき」としてまとめているのでどうにも納得がいかない。
孝之と慎二なんて穴兄弟にまでなっちゃってんのにどう水に流すんだ。

他にもツッコミどころはありまくるのですが、
特に水月に顕著な、ヒロインの黒い部分を暴く描写は良かったと思います。
遥と清い交際をしていた優しい孝之が汚れきり、水月が病み、茜が矛盾を極める様を見るに、
「男は女次第、女も男次第」ってことを書きたかったのでしょうか。

最後に、マナマナルート(純愛でない方)は素晴らしかったです。
これだけは文句のつけようがない。爽快でした。
『ヤンデレ大全』で少し齧ってはいましたが、
ああも気持ちよく道を踏み外せるとは思っていませんでした。
「男が女に愛を示す行為」として
「女と同じサイズのおっぱいを体につける(整形)」という回答をもたらしたAgeは偉大です。


・グラフィック 40~50点
目パチ口パクありの立ち絵は及第点以上、なのですが…一枚絵が中途半端です。
既存ユーザーが違和感を持たないようにしたかったのか、単純に労力が惜しかったのか、
一枚絵のほとんどが線画は2001年のまま、塗りだけリファイン、の状態になっているようです。
ミドルプライスならともかく、フルプライス(しかもシナリオほぼそのまま)なら、
CGは頑張って新規を用意して欲しい。

CG枚数と価格ってもろに比較されるところだし(先月発売のソフトがそれで炎上してるし)、
正直、少し不満が残ってしまいますね。


・音声 30~40点
ちょっとひどいな…。
音楽自体がとにかく古い、というのがまずありますが、未だかつてないくらい繋ぎが下手。
BGMのリピートに入る箇所が、驚くくらい「モロ」なのです。
台詞の途中でも「あ、今リピートし直した…」と意識が逸れてしまうほど。
これは何とかしてほしかった。

CVについては、遥役の栗林さんがひたすらぎこちない。声質は素朴で可愛いのですが。
水月のCVがHシーンで一気にエロくなるのが良かったです。


・システム 80~90点
やはり独自の「AGES」システムが優秀です。
ただ、マブラヴほど動的演出がプラスに働かないので、あの時よりも印象には残りませんでした。

他、特に問題なく快適ですが、if第一章や第三章への入口がややわかりにくいかも。


総評
2014年にプレイすべきではなかった…。
しつこいけれども、結局そこなんだと思います。
せめて、このLatestEditionが発売された2008年に攻略すべきだった。
あれやこれやを知ってしまっていると、
「あの作品の方が描写が丁寧」「あの主人公の方が…」と思わずにいられない。
それらの後進作も、この君のぞがあってのものなのでしょう。

しかし、あんまりにも既存ユーザーの評価が高いので、
ちょっと期待し過ぎてしまわない方がいいよ…
とだけは新規ユーザーに言いたい。
少なくとも私は、マブラヴオルタがあまりに良過ぎて、ハードル上げすぎちゃっていました。
ただまあ、ツンデレの語源となったキャラなどの勉強もできたので、良しとします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする