昨日はWICのバザーでした。
大きなコンベンションセンターに、大使館や沢山のお店がブースを出す見本市みたいなもの。
お洋服、雑貨、宝石ナドナドあらゆるお店が集うので、
ジャカルタ在住の日本人女性にとっては待ちに待った年に一度のお買い物ビッグチャンス、といっても過言ではありましぇん。
ジャカルタというのは、お買い物を楽しめる街ではないので。
ここでお店の名刺をもらって、後日路面店を訪ねたり。
去年はドイツ大使館コーナーでワインとシャンパンを、デコパージュした箱や家具を売ってるお店では収納用箱など、大きなものを買った。
今年は荷物が増えても良いように、エコバッグ持参で行ってきました!
でも。
今年は不発。
大使館ブースも随分減りました。
買ったものといえば、このチョコくらい!
リンツのブースでちょっと安く売っていた。
右はキルシュが中に入ったチョコ。
キルシュといえば、この間までお菓子用に欲しくて探し回っていたけど
製菓店にもなくて諦めた「さくらんぼのお酒」です。
まさかチョコに入った状態で巡りあえるとは~っ
お酒そのものが入っているので、お酒好きにはたまりませーん。
左はオレンジピールとアーモンドの入ったビターチョコ。
とても薄いチョコな所が勝因
牛乳片手に、しばらくこの2つが私のおやつになりそう。
(チョコ×牛乳 が好き!)
さてさて。
友達が貸してくれた「ソワレ」というテレビ番組を見た。
草刈民代が初めて自分でプロデュースしたバレエ公演「ソワレ」のメイキング。
パリを皮切りに、日本、香港でも上演。
(ジャカルタにも来て欲し)
ローラン・プティ(振付家)ってもう80代!!
まだまだバリバリ元気だよ~。
スゴイ。
新進気鋭の若手バレエダンサーたちの踊りが見れて、とても幸せだった。
バレリーナの細くて長い筋肉。
ため息モノの芸術品です。
競って勝ち抜くためのアスリート筋肉とは一味違う。
まず優美。
無駄がない体を思う存分使って美を表現。
ストイックな肉体で、見てる人を夢の世界に連れて行ってくれる。
フシギなギャップです。
草刈民代さん、41歳。
今までに2回だけ草刈さんを見たことがある。
一度目は広尾のカフェ・デプレにて。
雑誌の撮影してた。
「Shall we dance?」の無表情なイメージが強かったので、
ニコニコしてカメラの前に立つ姿に驚いた。
「この人って、笑えるんだ・・・・」みたいな。
二回目は、砧公演で毎年開催される(今もやってるのかな?)
野外バレエで。
芝生の上で座りながらバレエを見れるという、ヨーロッパでよくありそうな企画。
蒸し暑い日本では難しいけど、5月に開催なので気持ちが良いのです。
「眠れる森の美女」のグランパドドゥを踊ってた。
細い体なのに、異様なまでの存在感を放ってました。
あの人って、テレビに出ても媚びない性格だからか
あまり多くを語らない。
どんな人物なのかよく分からなかった。
でも、この「ソワレ」メイキングを見てイメージがガラっと変わった。
ご主人である周防監督による撮影。
だから表情が普段どおりというかんじ。
コメントも、家庭での会話ぽい。
カメラが回ってる稽古場で、突然草刈さんが泣き出した。
「バレエとは?」のようなテーマで語ってる時。
「バレエなんて、生活の保障がなければやってられないわけですよ」
「日本はプロのバレエが成り立たないし生まれない土壌なんですよ」
語気を荒げてそう語った。
ビックリして、テレビの中の草刈さんに釘付け・・
涙が流れたままの顔で、こう続けた。
「海外に行かなくても済んでしまう状況がいくつもあって、自分の運命のようだった。
出来なかったことっていうのは、自分にとって必要じゃないこと。
出来たことが、自分にとって必要なこと、と考えるようにした」
ここからは、私の想像ですが。。
草刈さんは、海外バレエ団ではなく牧阿佐美バレエ団のトップとして
ずっと日本で活動してた。
だけど、海外志向はどこかにあったのでは?
日本でいくら地位と名声があっても、
たとえば「イギリスのロイヤルバレエでプリンシパルでした」的な肩書きには
どうしても適わないというか、コンプレックスがあったのかなぁと。
自分が命がけで日本でいくら頑張っても、
所詮日本ではプロのバレエが根付くような土壌はない。
そういう日本が腹立たしい、もどかしい。
そんな思いがあったのかなぁと。。
10年前の「Shall we dance?」の爆発的ヒットで、
きっと彼女を取り巻く環境は変わったのだと思う。
「踊り手なのに、映画なんか出ちゃって。
だから日本から飛び出せないのよ」、くらいの嫌味は言われたと思う。
「海外でやってみたいけどチャンスがなかった。」
この自分が引っかかってることを、
「実現しなかったこと=自分にとって不必要ってこと。
実現したこと=自分には必要なこと」
と整理するようにしたんじゃないかなー。
たしかに、こういう風にしか自分を納得させる手段が他にないってこと、
たーーっくさんある。
あんな大バレリーナの心のうちを勝手に分析したら怒られそうだけど、
私はあの涙を見て、草刈民代をイイナって思うようになった。
すごく共感できるもん。
完璧な容姿と技術を持って成功を収めてる人だと思ってたけど、
思わず泣いてしまうような傷を秘めているんだな。
それが踊の表現に生かされてるのかもしれないと思うと、
是非ライブで踊りを又見てみたくなった。
「実現しなかったことは、自分にとって不必要ってこと。
実現したことだけが、自分には必要なこと」
これって、ある意味「諦め」でもある。
だけどずーっと前に読んだ、五木寛之さんの「諦観」をテーマにしたエッセイに
こんなことが書いてあったのを思い出す。
***
人生は上手くいかないことだらけ。
諦めなくちゃいけないことが多い。
けれど、諦観したところから
「じゃあ自分はどうしたらいいか?」と考えて
顔を上に上げて生き続けていくのが人間。
***
事実を飲み込んだ上で、諦めた所から、改めてスタートするってこと。
これがホントの「前向き」ってことなのかもしれないな。。
大きなコンベンションセンターに、大使館や沢山のお店がブースを出す見本市みたいなもの。
お洋服、雑貨、宝石ナドナドあらゆるお店が集うので、
ジャカルタ在住の日本人女性にとっては待ちに待った年に一度のお買い物ビッグチャンス、といっても過言ではありましぇん。
ジャカルタというのは、お買い物を楽しめる街ではないので。
ここでお店の名刺をもらって、後日路面店を訪ねたり。
去年はドイツ大使館コーナーでワインとシャンパンを、デコパージュした箱や家具を売ってるお店では収納用箱など、大きなものを買った。
今年は荷物が増えても良いように、エコバッグ持参で行ってきました!
でも。
今年は不発。
大使館ブースも随分減りました。
買ったものといえば、このチョコくらい!
リンツのブースでちょっと安く売っていた。
右はキルシュが中に入ったチョコ。
キルシュといえば、この間までお菓子用に欲しくて探し回っていたけど
製菓店にもなくて諦めた「さくらんぼのお酒」です。
まさかチョコに入った状態で巡りあえるとは~っ
お酒そのものが入っているので、お酒好きにはたまりませーん。
左はオレンジピールとアーモンドの入ったビターチョコ。
とても薄いチョコな所が勝因
牛乳片手に、しばらくこの2つが私のおやつになりそう。
(チョコ×牛乳 が好き!)
さてさて。
友達が貸してくれた「ソワレ」というテレビ番組を見た。
草刈民代が初めて自分でプロデュースしたバレエ公演「ソワレ」のメイキング。
パリを皮切りに、日本、香港でも上演。
(ジャカルタにも来て欲し)
ローラン・プティ(振付家)ってもう80代!!
まだまだバリバリ元気だよ~。
スゴイ。
新進気鋭の若手バレエダンサーたちの踊りが見れて、とても幸せだった。
バレリーナの細くて長い筋肉。
ため息モノの芸術品です。
競って勝ち抜くためのアスリート筋肉とは一味違う。
まず優美。
無駄がない体を思う存分使って美を表現。
ストイックな肉体で、見てる人を夢の世界に連れて行ってくれる。
フシギなギャップです。
草刈民代さん、41歳。
今までに2回だけ草刈さんを見たことがある。
一度目は広尾のカフェ・デプレにて。
雑誌の撮影してた。
「Shall we dance?」の無表情なイメージが強かったので、
ニコニコしてカメラの前に立つ姿に驚いた。
「この人って、笑えるんだ・・・・」みたいな。
二回目は、砧公演で毎年開催される(今もやってるのかな?)
野外バレエで。
芝生の上で座りながらバレエを見れるという、ヨーロッパでよくありそうな企画。
蒸し暑い日本では難しいけど、5月に開催なので気持ちが良いのです。
「眠れる森の美女」のグランパドドゥを踊ってた。
細い体なのに、異様なまでの存在感を放ってました。
あの人って、テレビに出ても媚びない性格だからか
あまり多くを語らない。
どんな人物なのかよく分からなかった。
でも、この「ソワレ」メイキングを見てイメージがガラっと変わった。
ご主人である周防監督による撮影。
だから表情が普段どおりというかんじ。
コメントも、家庭での会話ぽい。
カメラが回ってる稽古場で、突然草刈さんが泣き出した。
「バレエとは?」のようなテーマで語ってる時。
「バレエなんて、生活の保障がなければやってられないわけですよ」
「日本はプロのバレエが成り立たないし生まれない土壌なんですよ」
語気を荒げてそう語った。
ビックリして、テレビの中の草刈さんに釘付け・・
涙が流れたままの顔で、こう続けた。
「海外に行かなくても済んでしまう状況がいくつもあって、自分の運命のようだった。
出来なかったことっていうのは、自分にとって必要じゃないこと。
出来たことが、自分にとって必要なこと、と考えるようにした」
ここからは、私の想像ですが。。
草刈さんは、海外バレエ団ではなく牧阿佐美バレエ団のトップとして
ずっと日本で活動してた。
だけど、海外志向はどこかにあったのでは?
日本でいくら地位と名声があっても、
たとえば「イギリスのロイヤルバレエでプリンシパルでした」的な肩書きには
どうしても適わないというか、コンプレックスがあったのかなぁと。
自分が命がけで日本でいくら頑張っても、
所詮日本ではプロのバレエが根付くような土壌はない。
そういう日本が腹立たしい、もどかしい。
そんな思いがあったのかなぁと。。
10年前の「Shall we dance?」の爆発的ヒットで、
きっと彼女を取り巻く環境は変わったのだと思う。
「踊り手なのに、映画なんか出ちゃって。
だから日本から飛び出せないのよ」、くらいの嫌味は言われたと思う。
「海外でやってみたいけどチャンスがなかった。」
この自分が引っかかってることを、
「実現しなかったこと=自分にとって不必要ってこと。
実現したこと=自分には必要なこと」
と整理するようにしたんじゃないかなー。
たしかに、こういう風にしか自分を納得させる手段が他にないってこと、
たーーっくさんある。
あんな大バレリーナの心のうちを勝手に分析したら怒られそうだけど、
私はあの涙を見て、草刈民代をイイナって思うようになった。
すごく共感できるもん。
完璧な容姿と技術を持って成功を収めてる人だと思ってたけど、
思わず泣いてしまうような傷を秘めているんだな。
それが踊の表現に生かされてるのかもしれないと思うと、
是非ライブで踊りを又見てみたくなった。
「実現しなかったことは、自分にとって不必要ってこと。
実現したことだけが、自分には必要なこと」
これって、ある意味「諦め」でもある。
だけどずーっと前に読んだ、五木寛之さんの「諦観」をテーマにしたエッセイに
こんなことが書いてあったのを思い出す。
***
人生は上手くいかないことだらけ。
諦めなくちゃいけないことが多い。
けれど、諦観したところから
「じゃあ自分はどうしたらいいか?」と考えて
顔を上に上げて生き続けていくのが人間。
***
事実を飲み込んだ上で、諦めた所から、改めてスタートするってこと。
これがホントの「前向き」ってことなのかもしれないな。。