祈願者に奇跡を与えると云われている奇瑞仏「ひだりめ不動」で有名な
岐阜県大垣市の宝光院で毎年2月3日に行われる
「節分会(せつぶんえ)はだか祭」、昨年は雪が降り
寒い中で行われたが、今年は雪も無く最高気温も13度近く迄上がり
晴れの良い天気となったので、今年も観に行ってきたが
昨年より多くの参拝客やカメラマンがいて大変賑わっていた


午後1時30分頃、白足袋、鉢巻、下帯姿の裸男衆が60人位
肩を組み合い、ワッショイワッショイと掛け声をかけあって
気勢を上げながら境内に現れ、境内で激しくもみあい練り廻り
冷たい「力水」を浴びせられると、びしょ濡れになり
湯気を立てながら、境内を何回も激しく練り駆け廻っていた

この裸男衆の練り廻りは、休憩を挟んで2回行われ
休憩の間には、「豆打式」と呼ばれる豆まきが朝から何回も行われ
まかれた豆袋の中には、景品引換券が入っているのが有って
引き換え券を持って行くと、その場で景品が貰える事になっている

3回目に、裸男衆が現れて境内を1周した後
近くの杭瀬川へ、肩を組み掛け声を上げながら駆けて行き
勢いよく川の中に飛び込み、水をかき分けて100m程の川を渡り歩く
杭瀬川に入って身を清め、厄を落とす「みそぎ川渡り」が行われた

再び裸男衆は境内に戻り、厄男の中から選ばれた「心男」が
裸男達の騎馬に乗って本堂内から境内に登場し
裸男衆が、この心男を担いで境内を練り歩き
参拝客らが、この心男の体に触れる事で災いや厄から逃れられ
心男は身体に触れられる事で、災いや厄を一身に集めて
再び、裸男衆達の騎馬に乗って本堂内へと戻って行く
「心男遷座」の儀式が行われた

祭の最後には、福俵の中の「利剣木」を手にした裸男が
今年の福男となり、今年1年の福を授かると云う
「福徳利剣木授与」の儀式となり、裸男衆の中に
投げ込まれた福俵に向って、大勢の裸男達が殺到し
俵を引き裂き、籾殻にまみれながら手を差し入れ
利剣木を激しく奪い合い、やがて争奪戦が終り
利剣木が1人の裸男の手にしっかり握られ
高々と差し上げられて、今年の福男が決まり
今年の宝光院の「節分会はだか祭」は幕を降ろした

この「節分会はだか祭」の様子を期間限定のデジブックで作成しました。
お時間がございましたら、ご覧になってください。(3月3日削除予定)
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