母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

五月の海・灯台

2023年05月12日 | Weblog
灯台はいつか老いて
五月の海を眺めながらうとうと昼寝の毎日
行き交う船は増えても
灯台は働くことを終え丘の上で
のんびり立っていました

白いコスチュームの若い
王子の姿のまなので
遠くから人びとが訪れうっとり眺め
写真に撮って楽しんだりするので灯台は
まんざらでもなく目を細め
王子様のように襟を正し
ポーズしてふっと微笑み
やがて寝たふりなどするのです

初夏の風そよぎ
空の青に海の青
明るく光る若葉の高台に
灯台は昔を忘れ今を楽しみ幸せコスチュームに包まれ
余生を楽しんでいるのでした
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 花—千両役者 | トップ | 青い実 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (麻乃)
2023-05-14 20:23:37
はなさん、こんばんは🙋‍♀️
灯台ノスタルジックでいいですよねー!
昔、灯台守りの話を読んで憧れました✨(笑)
何時も綺麗な詩をありがとうございます♪
そういえば少女の頃「詩とメルヘン」と言う雑誌を購読してました。
確かやなせたかしが編集だったような。
私にも詩を愛し夢見る少女の頃があったようです。😅
返信する
麻乃さま (はな)
2023-05-14 20:49:58
コメントありがとうございます。(^_-)-☆
可愛い馬たちと、いつもポエテイックに過ごしていますね。 憧れます。

夢見る少女の頃ー、忘れてゆけるといいのですが、
まだ夢の中にいるのもこまりものです(笑)。
🐈
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事