母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

冬の詩 高村光太郎「冬が来た」

2022年12月31日 | 季節


    冬 が 来 た

        
                高村光太郎


きっぱりと冬が来た
八つ手の白い花も消え
いちょうの木も箒になった
きりきりともみこむような冬が来た
人にいやがられる冬
草木に背かれ、虫類に逃げられる冬がきた
       
冬よ 
僕に来い、僕に来い
僕は冬の力、冬は僕の餌食だ
しみ透れ、つきぬけ
火事を出せ、雪で埋めろ
刃物のような冬が来た
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (麻乃)
2022-12-31 23:10:49
はなさん、こんばんは🙋‍♀️

今年も一年間大変お世話になりました。🌸
何時も応援ありがとうございます😊

来年も宜しくお願い致します。

良い年をお迎えくださいネ✨✨
返信する
麻乃さま (はな)
2022-12-31 23:32:39
楽しい一年間、有難うございました。
したいことはいっぱい、時間は足りない、
というところですが、なんとかなるサ。

もうすぐ新年ですね! よい越年を
返信する
Unknown (ayame202001)
2023-01-28 22:20:14
素敵な詩ですね。
高村光太郎は道程しか知りませんが
雪山を歩くたびに思い出します😌

僕の前に道はない
僕の後ろに道はできる

この詩も素敵なので覚えておきます😌ありがとうございます😊
返信する
高村光太郎の詩 (はな)
2023-01-28 22:34:56
彫刻家ながら、ことばの感性も豊か、力強い詩がおおくていいですね。

あやめ様 コメント、ありがとうございました~。
返信する

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