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水木しげるさんと妖怪「ぬりかべ」の話

2010年09月26日 | ちょっと不思議
大好きだった「ゲゲゲの女房」もついに最終回を見終えてしまいました。
個人的なことを言えば、人生のターニングポイントじゃないかって思えるようなあれやこれやのあった猛暑厳しき2010年の夏でして、それでも毎朝このドラマを見ることで、1日、明るく前向きな気持ちを保つことができました。
台詞の一つ一つ、脚本が素晴らしかったし、美術セットも秀逸。番組の出演者、スタッフの皆さん、そして水木しげるご夫妻には、本当に感謝申し上げます。

ところで、先日、ドラマが好評だったせいか、人のナントカで相撲を取る?っていうような(笑)、水木さんご夫妻の出演する民放の番組があって、当然のように、つられて見てしまった私めです。

その番組の中で、今まで知らなかった水木さんの不思議なエピソードを紹介していました。

ドラマの中では、水木さんが戦時中南方に送られて、ジャングルの中を命からがら逃げ回った話や、ぼろぼろになりながらやっと部隊に戻ったものの上の人たちから、「みな死んだのだからお前も死ね」と言われたお話など、改めて、戦争の過酷さ、理不尽さも、伝えられていましたし。
また、その南方のジャングルの中で、妖怪「ぬりかべ」に出会ったと、ドラマの中でもちらっと言ってはいましたけれど。

不思議なエピソードとは、その「ぬりかべ」にまつわることです。
水木さんは、一人ぼっちで、真っ暗なジャングルをさまよっているうち、突然、大きな岩のような壁にぶつかって、ゆく手を遮られたのだといいます。そして、そのまま倒れて、疲労困憊で眠ってしまったのだと。
何時間かして辺りが明るくなって、目が覚めると、あったはずの大きな岩のような壁は、どこにもなくて、目の前に見えたのは、海へと連なる断崖絶壁だったのだそうです。
もしあの時、壁にぶち当たらずに、そのまま前方に歩いて行ったら、断崖から海に落ちて死んでいただろうと。
水木さんは妖怪「ぬりかべ」に助けられたのだと言います。

戦争に何度も招集された義父にも、九死に一生の話はいろいろと尽きません。
義父も戦時中、大陸に渡ったのですが、トラックで移動中、不意に、尿意をもよおしてきたのです。それで、車からいったん降ろしてもらって、用を足して、後ろから来る次のトラックに乗せてもらった。すると、突然、目の前で、さっきまで自分が乗っていたトラックが、爆発してしまったのだそうです。
亡くなった方たちには不幸なことでしたが、そのまま乗っていたら、自分も命はなかっただろうと言っていました。

戦争など、極限的な状況に置かれると、生と死が紙一重で隣り合わせです。
運が良かったといえばそれまでだけど、その紙一重の命の明暗は、何となく運・不運だけじゃないような・・と、ちょっこし不思議なお話でした。
まあ、戦争などしないことが、もっとも肝要なのだと思いますが。


ところで、ゲゲゲが終わってしまった。来週から何を楽しみにしましょうか・・



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