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認知症とロボット

2010年09月30日 | 社会のニュースを考える
写真:医療介護CBニュース


ロボットが認知症者の自立を支援―国立リハ研が開発(医療介護CBニュース) - goo ニュース

国立障害者リハビリテーションセンター研究所は9月24日、認知症者の自立行動を促す情報支援ロボットを開発したと発表した。実証実験で、認知症者の自立行動を支援したことが確認できたとしている。

認知症者の自立支援ロボットは、日本電気の音声認識型コミュニケーションロボット「PaPeRo(パペロ)」を基に、認知症者の低下した注意機能や認知機能を補完する情報伝達システムとして開発。情報伝達システムは、国立リハ研、独立行政法人産業技術総合研究所、日本電気、東大が共同開発し、実証実験は国立リハ研、東大、生活科学運営が共同で実施した。

実証実験は、ロボットが「外出前にトイレに行きましたか?」などと注意喚起することで、認知症者が自立した日常生活を過ごせるかを軽度認知症の97歳の女性で24日間検証し、注意喚起への反応率や情報取得率が90%を超えたという。

国立リハ研の井上剛伸福祉機器開発部長は、「5年後をめどに商用化したい」と話している。




いろいろな分野で日本のロボット技術が注目されるようになってきましたが、医療介護など福祉の分野は、その技術が最も期待されるものの一つでしょう。

認知症と一口に言っても、付きっきりの介護が必要な方から、うちの父のように「もの忘れのひどい状態」・・くらいで、なんとかとどまっていてくれているものまで、いろいろとあるようです。
人と話す機会もなく、一人でいるとどんどん病気が進んでしまうこともあるようで、一人暮らしから家族と一緒に住むようになって、少しではあるが、改善してきた例も知っています。
このロボットは、家族や介護者の代わりに、日常の必要な声かけをすることで、軽度認知症の生活を、ずいぶんとフォローしてくれるようです。

もちろん、理想を言えば人が相手をしてくれるのが、一番いいのかもしれないけれど、介護の負担が大きすぎて悲劇的な事件も起こりえる昨今でもあることだし。
今後、実用化されれば、高齢化社会の一助になってくれるかもしれませんね。
さらに安全性の問題など、滞りなくお願いできれば、ありがたいと思います。


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