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太平洋の真ん中で進む海洋汚染

2012年09月19日 | 海からのメッセージ
太平洋の真ん中で進む海洋汚染
こう書くと、昨年の震災のために大量のがれきが流出したこととか、福島からの放射性物質のよる汚染のせいか・・・などと思うけれど、もちろんそれらも拍車をかけているけれど。
実際の所、震災以前から警鐘が鳴らされているプラスチックのごみだまりについて、東京新聞が、17日記事にしてくれたので、改めてご紹介したいと思います。





以前、レジ袋に関して記事を書いていた時、環境gooに、上記の図を見つけた。今はサイト内に該当記事はなくなってしまったけれど・・状況の見える化としてわかりやすいですね。
以下、東京新聞9月17日「こちら特報部」より。


 進む海洋大汚染 「プラスチックでゴミだまり」

太平洋の真ん中には巨大なごみだまりがある。「太平洋ゴミベルト」と呼ばれる海域を発見した米国の市民海洋学者チャールズ・モア氏(65)は、大量の消費社会が海に有害な「プラスチックスープ」に変えていると警告する。東日本大震災の大量のがれきの影響も危ぶむ。(中山洋子)


 「津波で流出したがれきの多くは海に漂い続ける」。来日し、東京都内で取材に応じたモア氏はこう切り出した。
 海洋のプラスチックゴミ問題に取り組む米環境団体「アルガリータ海洋調査財団」の創設者で、昨年6月からは太平洋を漂流している震災がれきの調査を開始。周辺の海洋生物に与える影響を調べている。
 流出した震災がれき約500万トンのうち150万トンが太平洋に流出したとみられる。一部は3月ごろから北米会館などに漂着している。有害物質などの漂着を警戒する米国やカナダに、野田佳彦首相は見舞金として計600万ドル(約4億7千万円)の供出を約束した。
 だが、モア氏は海を漂ったままのゴミの影響のほうが深刻だという。北太平洋のごみだまりの実態を紹介する「プラスチックスープの海」(NHK出版)の邦訳を出版し、「同じく海を愛する日本の人々に、太平洋の現実を知ってほしい」と話す。
 モア氏が海洋ゴミの調査に乗り出したのは、1997年に北太平洋を航海中にゴミが点在する海域に紛れ込んだのがきっかけだった。大海原のあちこちにごみが浮かぶ光景に衝撃を受けた。その後、専門家らと協力して調査航海に着手。漁具やブイなど目に見えるごみだけではなく、漂流中に砕かれて小さな粒となったプラスチックゴミも漂う実態を突き止めた。
 黒潮などに乗って運ばれるごみが集まる渦は巨大だ。サンプル調査で、海水には重量にして動物プランクトンの6倍もの微小プラスチックが含まれていた。漁網などのごみに海亀などが絡まり抜け出せなくなっていることも多いという。
 モア氏らの調査を契機に、インド洋や大西洋にも同様のごみだまりがあることがわかり、研究が進められている。
 プラスチックそのものは、無害だと思われていた。だが、近年の研究で時間がたつと汚れた海水から有害物質を吸収する性質があることが判明した。
 モア氏は「魚の胃を調べるとエサと同量のプラスチックの残骸を見つけることも多い。毒性による生態系への影響も心配だが、体外に排出されないプラスチックが浮きの役割を果たしてしまい、海中に潜れなくなる危険もある」と話す。
 「プラスチックのリサイクルの努力をしても微々たるもの。海がプラスチックで汚染されている実態を知り、レジ袋やペットボトルを使わない努力をはじめてほしい
 プラスチックの普及とともに定着した大量消費・使い捨て社会の転換を訴えつつ、モア氏は警鐘をこう鳴らした。
 「海のごみベルトはこの百年足らずの間に生まれて広がった。これがあと百年続いたらどうなるだろうか

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写真は、ウィキペディア「太平洋ゴミベルト」より。
「このコアホウドリのひなは、親鳥によりプラスチックを与えられ、それを吐き出すことができなかった。そして飢えか窒息により死亡した。」
と、説明にあります。死んだ体は土に還ってゆくのに、お腹の中のプラスチックはいつまでも消えない。
あまりに痛々しい写真で・・・

震災以降、今までのやり方ではなくて、生き方を変えなければならないと感じ始めた人も多いと思います。
底なしの欲望の行き着く果て、処分できないごみの行き着く果ては?
経済経済というけれど、際限のない成長などありえないのです。
広大な宇宙の中の唯一のオアシス「地球」という閉鎖空間で、私たち人類はすべての命と折り合いをつけながら、調和して生きてゆけなければ、破滅が待っているだけなのだから。

あいも変わらず、世界各地で、人間同士争っています。宗教問題、国境問題、領土問題、資源の奪い合い。
なんで?と思うような事柄でも、当事者は命より大事なことと思っているので、怒りの矛を下ろす事ができないで、他者を傷つけては、次の怒りや次の悲しみの連鎖を続けるのです。
だったら人にとって、命より大事なことって何?お金?プライド?

人は、そんなことを満足させるために、この世に生まれてきたんじゃないです。
大震災と原発事故を経験した私たちは、もう知っているはずです。今日も明日も元気で誰かと笑っていられたら、それだけでありがたく、幸せなことだということを。

命が生まれ、食物連鎖で命をつなぐ母なる海。人も海の生物も海の恵みを頂くことでつながっている。
この海は、誰のものなのか?・・・・誰のものでもないです。
人間だけのものではない、海で生きている命、この地球で生きている命、これから生まれてくる命、みんなのものです。

だけど長い歴史の中のわずか100年の間に、人類は、意図的ではなかったにしろ、この海に消えないごみを捨て続けてしまった。

今年1月、渡辺謙さんがダボス会議で言われたこと。いつまでも心に残ります。何度でも記しておきましょうね。


私たちはもっとシンプルでつつましい、新しい「幸福」というものを創造する力があると信じています。
がれきの荒野を見た私たちだからこそ、今までと違う「新しい日本」を作りたいと切に願っているのです。
今あるものを捨て、今までやって来たことを変えるのは大きな痛みと勇気が必要です。
しかし、今やらなければ未来は見えて来ません。
心から笑いながら、支え合いながら生きて行く日本を、
皆さまにお見せできるよう努力しようと思っています。


(全文は東京新聞のこちらで)



★関連記事
 大量生産・大量消費、レジ袋擁護論の行きつく先は・・・
 海に流すな、プラスチック
 渡辺謙さんのスピーチから考える「変える勇気」
 

 

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10 コメント

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金木犀さん (ひより◎)
2016-02-19 19:30:09
こんばんは。
いつも感動しながらブログを拝見させていただいてます。
最近みた夢にいま起こっていることの原因は水ですよ~みたいなメッセージでした。
もしかして、これのこと!?と感じました。
未来の子供達の為にいま私達に出来ることは何なのか日々考えてます。
マイナスの渦の中に日本がいるように感じてなりません。
でも、今日感じた一筋の光はこのマイナスのエネルギーとプラスエネルギーがあわさればゼロ地盤のようなエネルギーの渦が出来るのではないかなと思いました。
いつも不思議な考えですみませんにゃ(>_
返信する
ひより◎さんへ (金木犀)
2016-02-20 19:39:33
こんにちは
この記事にコメントを頂き、ありがとうございます。
思い入れのある記事ですので、大変嬉しいです。
不思議なご意見?も、ありがとうございます。

先日、テレビ番組で、日本人が作ったプラスチック製品を油に変える技術を紹介していました。
小さな南の島のゴミが油化装置を使うことで資源に変わっています。
これは、夢と愛のある技術ですよね。
油化装置というのですが、下記・記事でも紹介しています。
http://blog.goo.ne.jp/hanamiduki87/e/2befbc693e71b884ce286096467a2dae
気づいた、こころある方たちが、動いています。
私も、この技術を陰ながら、応援しております。

それ以外に凡人の私ができることとしたら、まず、ゴミを海に捨てない。そして、海を汚さない、海岸のゴミを拾う、くらいの当たり前のことですが…
その当たり前ができないので、汚れてしまったのですよね。
返信する
Unknown (ひろみ)
2016-02-23 01:18:32
以前、プランクトンの体内に微小プラスティック片が…という記事にショックを受けたのを思い出しました。
https://t.co/hVtSl1Dfbr

海だけでなく、山でもプラスティックは、大きな問題ですし、山で捨てたプラスティックが、川を下って海へ・・・ということもあると思います。
プラスティックだけでなく、洗剤の泡など、化学物質も全てですよね。
ほんと、人間は、何のためにこの地球で生きているんだろう・・・。
現状を考えるとほんと悲しいです。

数年前から、洗剤などの使用をやめ、プラスティックの袋もできるだけもらわないようにしたり、個人的に努力はしていますが、人類全体へと波及するまでにはまだまだ時間がかかるのか、それとも、突然、奇跡が起こったかのように、目に見えるようになるのか、など、いろいろと妄想しています(笑)
返信する
ひろみさんへ (金木犀)
2016-02-23 16:42:20
私も、ご紹介のサイトを見てショックでした
思わず、新記事に、してしまいました。

自分の身の回りだけでなく、世界レベルで考えると、もう卒倒しそうなくらいのゴミがあるわけで・・・
おっしゃるようにプラスチックだけでなく、化学薬品や洗剤、目に見えぬ化学物質・人工の電磁波も問題はいっぱいです
難しい問題ですが・・・
ハチドリのひとしずくを続けるしかありませんね。
返信する
金木犀さん (ひより◎)
2016-03-24 22:40:53
こんばんは。
こちらの記事に影響を受けて、最近は娘とお散歩に出かけた時にゴミ拾いをしています。
今まで気が付かなかったですが、ゴミってたくさん落ちますね~特にタバコの吸殻が多くてびっくりします。
海にはなかなか行けないけれど、いつも通る道も微生物が住んでいて、大地と海は繋がっているので同じことかと思いました。
私に出来る事は限られていますが、ハミングバードの様に私にいま出来ることをコツコツやっていこうと思っております。
いつも、ありがとうございます(*^^*)
返信する
ひより◎さんへ (金木犀)
2016-03-26 20:56:30
>最近は娘とお散歩に出かけた時にゴミ拾いをしています

わあ!素敵。お嬢さんの心の成長にも、良い影響が、きっとあると思いますよ。
そうですよね、自分の足元から、川へ。川から海へって、みんなつながっていますものね。
ハミングバードの一滴。
小さな水滴が、さざ波のように、きっと広がってゆきますよ。
返信する
金木犀さん (ひより◎)
2016-03-30 23:11:09
いつも、ありがとうございます(*^^*)
最近はゴミ拾いがとても楽しくなってきています(笑)
プラスチックを発見すると、これでもしかしたら鳥の命を救ったかもしれないとか、もうこれ以上、微生物に取り込まれないで良かったとか妄想しています。
とても嬉しいのは片方だけのサンダルや靴や手袋や靴下を発見した時です。
いままでありがとね~、これで役目を終われるよ~と天国に送り出すかの様な気持ちになります(笑)
そしてハチドリの一滴だと思ってましたが、一回のお散歩でもいっぱいの量なので毎日続ければ、とてつもない量になるのでは…。
また、ヒスイ拾いに行って今回はヒスイは見つけられなかったけど、海で少しですがゴミを拾うことができ、なんだな心が満たされました。
しかし、そこには、まだまだたくさんのゴミがあったので、また近いうちに拾いに行きたくてウズウズします。しかし、海までは遠いのでなかなか行けません(T_T)
旦那さんの実家の近くに川があり、そこにもたくさんのゴミ達がいました、今度は長靴持参で前回拾えなかった子達を拾いに行きたいと思います(^ー^)
歯のことは悩むところですが、金木犀さんのお陰で楽しみがたくさんです、ありがとうございます◎
返信する
ひより◎さんへ (金木犀)
2016-03-31 21:48:39
ひより◎さんのコメントを読ませていただいて、
ちょっと泣きそうになってしまいました。
嬉しいです。ブログ書いていて良かった・・

言うは易し行うは難し・・・なかなかできないことですが、
楽しみながらのゴミ拾い、頭の下がる思いです。
ほんとうに、ありがとうございます。

海では、海外から流れてきたゴミもあります。
危険な薬品が入った容器などが流れ着いてきていることもありますので、
それっぽいものは、お子様などが触らないように、くれぐれもご注意くださいね。
返信する
金木犀さん (ひより◎)
2016-04-02 14:25:46
こちらこそ、いつもありがとうございます(*^^*)
アドバイスありがとうございます。
そうですよね、タバコ一つにしても触れることはいいことではないですよね。
プラスチックは毒を吸収すりならなおのこと。
ましてや、もともと毒が入っているものだったら…。
大人もですが、子供ならなおさら。
気を付けたり、何か対策を考えます。
ありがとうございます◎
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ひより◎さんへ (金木犀)
2016-04-03 17:06:53
別件の例のお尋ねの件ですが・・・

意識レベルの視点では、例の場所は、良心的で感じのよい場所だと思います。
普通、あのような場所では、意識レベル175(プライド)が比較的多く、嫌な思いをすることも、多々ありますから・・・
近くの方でしたら、いろいろな相談もできそうですし、いいと思います。

しかし、遠方で、時間とお金をかけてまでして、そこに行ったほうが良いかというと、疑問です。
そこまでしても満足のゆく結果が出るかどうかは、わかりません。残念ですが。

あと、おおやけに出しにくい事柄は、pc画面右側の一番下の「メッセージを送る」をクリックして、メールアドレスをご連絡してくだされば、こっそりお返事できますよ(笑)
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