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鳥は北へ移動し、魚は海で酸欠だけど・・・

2008年08月20日 | 地球環境・温暖化・気候変動

温暖化による生息域の変化に追いつかない鳥類=危機の深刻化も(時事通信) - goo ニュース
【パリ19日AFP=時事】フランスの学者チームが、野鳥は地球の温暖化によってその生息域を移動させているが、気温の上昇のペースについて行くことが十分にできず、将来、野鳥が大きな影響を被る可能性があるとの研究結果を明らかにした。
 仏国立自然博物館の研究者で研究の中心となったドビクトル氏は、「動物・植物相は気候の変動に従って移動している。鳥や昆虫がこれに正確に対応できないと、相互の種の間に大きな混乱が起きる。非同期化の現象だ。この食い違いは時とともに拡大し、鳥類の幾つかは絶滅の危機にさらされるだろう」と指摘した。
 研究によると、フランスの105種類の鳥の実際の生息域は、1989年から2006年にかけて北へ平均91キロ移っている。しかし、同期間中の平均気温に基づくと、気温帯は北に273キロと3倍の速度で移動しているという。
 同氏は、「鳥たちの対応の速度は我々の予想を上回っていたが、気候変動の早さに追いつくにはまだ十分ではない」と語った。同氏は、鳥類は今後、北への移動の速度を速めることが予想されるが、もしそれが十分でなければ将来、深刻な結果が生じるだろうと述べた。〔AFP=時事〕


フランスの学者チームの研究結果によると、1989年から2006年にかけて、気温帯は北に276キロも移動している。それに伴い、気温の上昇から逃れるために、鳥たちも移動を余儀なくさせられている。
鳥たちの生息域も、北へ91キロ移動。
鳥たちも、本当はあと200キロほど移動したいだろうに、鳥には鳥の諸事情(餌場の確保や営巣条件など)があるのだろう。
気温の上昇が移動に追いつかなければ絶滅する鳥も出てくるという。
それでも、空を飛べる鳥は、まだいいよね。
極地の動物たちは、もうゆくところがないのだから。

       

そうかと思うと、海では、酸欠して魚の住めないデッドゾーンが急増している。
下記のニュースによると、河川から流入する化学肥料等でおこる海の富栄養化の結果であるという。



魚のすめない「酸欠海域」、世界で急増中=米・スウェーデン研究者(時事通信) - goo ニュース
【ワシントンAFP=時事】魚などがすめない「デッドゾーン」と呼ばれる酸欠海域が過去50年間に増え続け、現在は世界で400カ所、計約24万5000平方キロに及んでいることが、米国とスウェーデンの研究者の調査で分かった。米科学誌サイエンスが報じた。≪写真は南米のペルー、チリ国境地帯≫
 デッドゾーンは、産業公害や河川を通じた化学肥料の流入による海水の富栄養化で藻などが繁殖し、これらが死んで海底に堆積し分解される過程で酸素が失われた結果、魚や甲殻類をはじめそれらのエサとなる生物もすめなくなった海域。地球温暖化もデッドゾーンを増やす可能性があるという。
 調査によると、1950年代にアドリア海沿岸で初めて観測されたデッドゾーンの数は60年代以降、10年ごとに倍増を繰り返している。デッドゾーンは海水の入れ替わりが少ない穏やかな海で広がる傾向があるが、最近はバルト海、カテガット海峡、黒海、メキシコ湾、東シナ海の主要漁場にも影響が及んでおり、沿岸漁業などが脅かされる恐れがあるという。
 一方、黒海の北西大陸棚では70年代から90年代にかけて、デッドゾーンが4万平方キロに拡大したが、89年以降、旧ソ連で化学肥料助成金が打ち切られた結果、海洋に流れ込む栄養分が減り、95年までにデッドゾーンが消失したという事実もある。研究者らは、海洋への栄養分流入を産業革命以前のレベルに戻すのは非現実的としながらも、適切な管理を行うことによって、デッドゾーンが世界に広がる前の20世紀半ばのレベルにまで引き下げることは可能とみている。〔AFP=時事〕


 海に鉄をまき、酸素を生み出す植物プランクトンを増やす畠山重篤さん
 農薬や化学肥料を一切使わないという奇跡のリンゴを作る木村秋則さん


日本の生産者が、生産者の立場でがんばっている。
今後、温暖化とCO2の抑制も、海のデッドゾーンを減らすことも、彼らの作ったパワーの道しるべが解決の糸口になるのではないかと期待してしまうのである。

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