福田首相の突然の辞任

昨年、安倍首相の辞任を受けて就任した福田首相。１年も経たないうちに辞任です。

すでに時期首相候補として麻生幹事長の名が上がっていますが、また(厳密には違いますが、吉田茂の系譜に連なるという意味で)世襲議員ですか？日本は国会議員から地方議員に至るまで、世界に類を見ない世襲議員の多さだそうですね。

日本が明治期に政治体制の手本とした議員内閣制を取る英国では、二世議員は親の地盤を継げないそうです。必ず違う選挙区から立候補しなければならない。

一国民として危機感を持たない人が、改革を断行できるはずがありません(麻生氏はたとえ日本が国家として転覆しても、痛くも痒くもない大資産家ですよね)。国民の暮らしぶりを知らない人が、国民生活を守る政治ができるはずがありません。ボンボン育ちに、庶民の痛みなどわかるはずがない。

政策や理念本位で政治家を選出しない限り、政治家が有権者の為に良い政治を行うはずがありません。こと国会議員については、有権者が、おらが村、おらが町、おらが県の先生、と言う意識で選んでいる限り、地元への利益誘導型の政治ばかりして、国家財政の再建は無理でしょう。

昨今の政治のていたらくは、結局、私たち有権者の政治的未成熟がもたらしたもの。衆愚で栄えるは、政治家とその取り巻きばかりなり、です。