はなこのアンテナ@無知の知

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生協のカタログ

2006年08月03日 | 「食」についての話題


生協のカタログは読み物としても面白いと思う。
もちろん食料品カタログだから、もっぱら食にまつわる話だけど。
タメになる情報、食材に関する意外な裏話など、興味深い。

毎週、イチオシ商品がカタログの表紙を飾る。
生協も販売戦略を立てて、キャンペーンを展開するはずだから
商品写真に、いかにその商品がオススメなのか
理由(宣伝文句?)が書き添えられている。

今週のイチオシ商品はバラ凍結のほうれん草だ。
まずほうれん草がどこでどんな風に栽培されているかの
身元を明かし、その安全性(←アピールポイント)を強調。
生産者の商品に対する思い入れなども書かれている。
このテの手法は一般のスーパーマーケットでも
最近よく見られるようになった。生協を真似たのかな?

■旬の味をしっかり閉じこめました。
この見出しに続いて、いよいよ商品の特徴説明だ。
ここで目から鱗が落ちた。
青果として販売する場合、ほうれん草は輸送のし易さや
家庭での使い勝手を考えて、20~30㎝で収穫するのだそうだ。
ところが、「冷凍」の原料となるほうれん草は、
35~45㎝!くらいまで生長するのを待って収穫するという。
長く畑で育てることでしっかり成熟し、甘みがのるらしい。

えっ?ということは、利便性重視で、私達は普段
未成熟のほうれん草を食べさせられているのかい?
こんなこと初耳だよ。栽培農家では常識なんだろうか?
バラ凍結ほうれん草はブランチングという方法でサッと
湯通しし、カットして急速凍結するから旬の味と栄養価は
しっかりキープされているそうだ。
こちらの方が青果より却って栄養価が高かったりして。
35~40㎝までに伸びたほうれん草を想像するだけでも
何となく楽しくないかい?葉は柔らかくなさそうだけど…



ページを開くと3ページに焼きそばが紹介されていた。
写真を見て、あれ?なんかいつもと感じが違う、と思った。
よくみると左上に吹き出し。
「麺は短くカット。こうすると麺と野菜がよくからんで
自然と野菜がたくさん食べられるから不思議!」
なるほどぉ~。確かにいつも焼きそばを食べていると、
最後には底に野菜や肉が残りがち。
箸やフォークに不慣れな子供にとっても、
麺は短めの方が食べやすかろう。
因みにレシピには麺は7㎝長さに切って手でほぐす、とあった。
調理前に麺を野菜のように切ってしまうところがミソかな。
こういうのをコロンブスの卵と言うのだろうか?
それとも小さい子のいるお宅ではこんなことはもはや常識で、
私が知らないだけなのかな?
しかし、我が家の男性陣は食に関しては結構保守的だから、
細切れな麺には抵抗感があるかな?
食べ難かろうが何だろうが、焼きそば麺は長くあるべし、
みたいなこだわりを持っていそう(笑)。

他にも、これまで「おやつ考」というテーマで、
「おやつ」は単に昔の八つ時(現在の午後3時)を指し、
昼食と夕食の食間に食べる軽い食事だから、
甘いお菓子ではなく、おにぎりを与えるのが
栄養の面から考えても妥当、という説には、
おおいに頷いたものだ。これはひとつの「食育」と言える。

生協には食材・食品を売るに当たって、安全な食を提供する、
という大前提がある(夫は、生協とて慈善団体ではないのだから
それは疑わしいと言う。確かに何百万人という会員に、
安全な食を提供するのは実際に可能なのか私も懐疑的だ)

商品を売れば終わりというわけではなく、
それこそ食材を作る環境から人々の口に入るまでの一切に
関わる意識を持って、事業に取り組んでいると思う。
その一環としての、「食育」なんだろうね。
「食育」という概念と、その普及の為に生協が提供する情報は、
これから育つ子供達だけでなく、既に大人である私達にも、
自分自身の食生活を見直す指針として役立ちそうだ。
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