2019年 インドネシアで一人の男性が
路上に大きな看板を設置し
恋人へ別れを告げました。
その看板には、
その恋人の女性の顔写真と共に
「浮気をした君に別れを告げる!」
との言葉が書かれていました。
以前に恋人募集看板を設置した男性とは違って
今回のは、別れの手紙ならぬ別れの看板とはね。
ここまで晴々とした陰湿な仕返しは
滅多にお目にかかれません。
男性がかなりご立腹だと言うことは察しますし、
何か仕返しをしたい気持ちになるのも理解できますが、
女性から承諾を得ないまま、
女性の顔写真をさらして
(当然、承諾なんて得られないと思いますが)
屋外看板の設置を強行したことについて
名誉棄損的な罪に問われないのだろうか。
仮に幸運にも罪に問われなかったとしても
色々なケースによって違ってくるとは思いますが
自分の尊厳が踏みにじられた仕返しとは言え、
やり過ぎると相手の尊厳や名誉に
ダメージを与えるよりも
自分の行為によって自分自身を貶めることに
繋がる危険性もあります。
少なくない費用を投じて、尚且つ
女性からの反撃もあるかも知れませんし、
法的な責任を問われるかも知れませんし、
全く関係のない人達からバッシングを受けて
自分で自分を貶めることになって
何をしているやらです。
なので、屋外看板を設置するにしても
仕返ししたい気持ちをグッとこらえて、
書き込む言葉は、
『今まで僕を愛してくれてありがとう。
あんなことがあって酷くショックを受けているけど、
僕は、受け入れるしかないようだ。
君が幸せを手に入れることを望みます。
さようなら。』
なんて感じだと柔らかな感じがしますが
でも『あんなこと』が気になって
より注目されるかも。
『君は自由さ。どこにだって行けば良い。
君にとって僕は搾りカスになっていたようだね。
搾りカスのことなんて君は気にすることは無いさ。』
これは仕返しの気持ちをグッと堪えていませんね。
変化球の仕返しとなってしまっていますね。
いくら愛したからといって、
誠実でいたからと言って
他人の気持ちが変わらない保証を
相手や他の何かから手にすることは出来ません。
相手への信頼証書を
自分が自分へ発行しているにすぎません。
その信頼証書を無効にするかどうかは
自分が決めることですし、
何らかの資産や身体的な被害を被ってなければ
自分の心の持ちようで
魂が傷つくことから護ることが出来ます。
屋外看板を設置する前に
その女性との間で2年後、または結婚後に
同じことが起きるより遥かにマシだとして
新しい恋、真の恋と
出会える機会として欲しかったかな。
一歩先はもう未来です。
それは直ぐに過去になります。
人は現在に生きて、
その現在を素敵なものにするなら、
その素敵な現在には、
色々な全ての過去や未来までも
良い色に変える凄い力を秘めています。