心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

母は強し

2019年03月06日 | 雑感・愚見

2018年、メキシコ・シティのスラム街で

32歳の男性が銃で武装しバスジャックし、

「金品を寄越せ!」と脅し始めたのですが、

男性は、突然硬直し黙り込みました。

 

その訳は、男性がバスの乗客の中に

実の母親を発見したからです。

 

強盗が我が息子であることに気付いた母親は激昂し、

「このバカ息子!このばかちんが!」

と息子にぐんぐん近づいていって

脱いだ靴や拳で息子をボコボコにした後で、

母親が警察に連絡して息子を逮捕させました。

 

この事件は、日本のバラエティ番組でも

少し前に紹介されていたので

ご存知の方もいるかと思います。


私の性質は、優しくも何とも無くて、

道路交通法違反であろうと、殺人事件であろうと、

あまりにも酷い内容の事件の報道を見ると、

その犯人に対して

「無期懲役だな。」「死刑だな。」と

容赦ない気持ちが湧きあがります。


そんな情け無用の気持ちの下に

大抵ぶら下がっているのが

「ちょっとそれは酷かも?」の気持ち。


その気持ちが手綱の役割を果たして

無慈悲な気持ちに程よくブレーキをかけてくれます。


メキシコのバスジャックの事件ですが、

犯人の実の母親は、

自分の息子は悪い奴ではないと信じているからこそ

自分の身一つで突進していった。


そして、母親が信じていた通りに、

銃を構え気持ちを高ぶらせていても

自分が逮捕されないために

実の母親を傷つけるような悪鬼では無かった。


犯人の実の母親への態度から

「アクシデントが無い限り、

乗客に向けて簡単に発砲しない人間かも。」


「犯人の男性の心根は、腐っておらず

絶対に更生する人間に違いない。」

と思う自分がいます。


犯してしまった罪は、数年で釈放されるような

軽いものではありませんが、

この男性には、メキシコの肝っ玉母ちゃんに免じて、

メインディシュにクレソンを添える位の

情状酌量があっても良いような気がしています。


私的には、この犯人に対して

罪を憎んで人を憎まずの言葉が、

すんなりと適合します。

 

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


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