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心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

鎹(かすがい)

2010年02月09日 | 雑感・愚見


「子は、かすがい」
鎹(かすがい)とは、木材と木材を繋ぎとめるために、
打ち込むこの字型の釘のことで、
夫婦の関係がギクシャクして離婚を考えても、
「でも、子供がかわいそうだなあ。」
なんて思って離婚を踏み留まったりするように、
子供は夫婦の関係を繋ぎとめる力があると言う意味に使われます。

ドラマなんかでも、
「私達夫婦に子供の一人でもいれば、こうは、ならなかったかもしれないね。」
と言うような台詞のあるシーンも見たことがあるかもしれません。

しかし、これは子供が知らないうちに鎹の力を発揮している場合で、
子供自らが、その役割を果たそうとして努力するケースもあります。

いつも怒鳴り合っている夫婦の間に入って喧嘩を何とか止めさせようとしたり、
良く泣いているお母さんを慰めようとしたり、
自分のことで両親が言い争うのを防ごうと良い子でいようとしたり、
両親の仲が壊れてしまわないように、怪我をしたり病気になったり、

そんな環境で育ち、救済者という役割から抜け出せないまま
大人になってしまうと、
自分の素直な気持ちや考えを言うことに抵抗を感じたり、
人に頼る事や甘えることを極力避け、自分の気持ちをさせおいて、
人の気持ちを優先したりするようになることもあります。

子供の頃の自由な気持ちを押し込めたまま、
大人として振る舞うのですが、いつも何かの制約で縛られているような、
窮屈感や圧迫感を感じながら過ごしており、
喜びや楽しみを感じることが出来たとしても、
どこか空虚感を拭い去ることが出来ないままで過ごしていることがあります。

健全な精神は健全な肉体に宿ると言いますが、
健全な精神は、健全な家庭に育つとも言いかえることが出来ます。

芽が育つための土壌が脆ければ、根を張ることが出来ずに、
今すぐでなくとも、成長するにつれて、
幹を支え切ることが出来なくなります。

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


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