2006年 アメリカ・ラスベガスの
カジノ王のスティーブ・ウィン氏は、
所蔵するピカソの名画『夢』に
うっかりして肘で穴を開けてしまったお陰で
他の収集家に売却する話がご破算となりました。
2017年に
ドナルド・トランプ氏が大統領に就任すると
スティーブ・ウィン氏は、
トランプ氏とのビジネスの関係から
共和党全国委員会の財務委員長に就任していましたが
2018年1月、
長年にわたるセクハラ疑惑が報じられ、
同ポストを辞任し、
また2018年2月には、
セクシャル・ハラスメント疑惑の報道を受け
ウィン・リゾーツの会長及び最高経営責任者職までも
辞任すると発表。
ウィン氏は声明で
「ここ数週間、悪評が止まらないことに気が付いた。」
「今の役職で成果を挙げ続けることは出来ない。」
と述べました。
いやいや悪評が止まらないのではなくて
悪評を止めるつもりがない組織なのか人達によって
今の立場から退くまで
炎上する燃料を投下され続けているのだから
悪評が止まるはずがないんですよね。
互いの政敵を引きずり下ろすためには、
生活を根掘り葉掘り調べ尽くして
攻撃材料となるものを探し出したり、
探し出せなければ攻撃材料を創り出すなんてことは
当たり前なのが政治の世界。
カジノ王と呼ばれる程にカジノ経営で成功して
組織での権力を有して、余る程のお金を持って
華やかな世界の中にいたのですから
それまで不倫の一つや二つはあっただろうし、
魅力的な女性を見つけては、
ちょっかいも出していたと思われますが
セクハラがどうのと話が持ち上がりもせず、
トランプ大統領と関係から
政界の重要ポストに着任した時から
こうなることは決まっていたようにも思えます。
ビジネスで成功するにしても
何かで有名人になるにしても
日陰で大きくなる内は、まだ良いとしても
陽向に顔を出しメディアに取り上げられるまでになると
嫉妬や何やらで攻撃対象にランクアップ。
ましてや商品やチケットを購入することの
主導権が個人にある商取引であるならまだしも
主導権を持つ政治家となれば尚更です。
陽向に向かって高く伸びる場合には、
生活全般を綺麗にしておくとか、
攻撃者が現れても柳に風と受け流したり
強く跳ね返すだけの精神力を整えることも
重要な要素となるかも知れません。
なので穏やかに静かな暮らしを望む私の場合は、
例えアメリカ大統領選挙への出馬要請があっても
断ることは決めているんですよね。
旅立ち 1971年 モービル石油CM