心の扉 神戸カウンセリング花時計

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虐待

2021年10月15日 | 雑感・愚見

 

1993年 アメリカで飼い犬に

餌を与えずに栄養失調にさせた男が、

動物虐待の罪で裁かれました。

 

この男に裁判官は、週末に刑務所で

パンと水だけで過ごすように命じました。

 

 

ただ罰金刑とか懲役刑を与えるだけでなく

犬と同じ気持ちを味合わせることで

深い理解と深い反省を促す。

 

このような判決を出した裁判官は、

もしかしてオハイオ州の元裁判官の

マイケル・チコネッティ氏だったりして。

 

人によっては何らかがきっかけになり、

悪い夢から覚めたかのように

変わる人もいるので期待したい所です。

 

気掛かりなのが

このような行動をする人は、

実の子に対して虐待を行わないとは

絶対に言いきれないことです。

 

ペットと実の子との間には

大きな大きな障壁があって

大抵の人は、その障壁を越えませんが、

易々と超えていく人もいるんですよね。

 

また我が子は躊躇なく虐待するけれども

ペットは可愛がるなんて人もいたりと

もう無茶苦茶かな。

 

 

虐待をする親について良く言われているのが

自分も自分の親に同じように

虐待を受けていたというのが一般的なケースです。

 

虐待は何も暴力とは限らず、

言葉による虐待、無関心の虐待、性的虐待、

また躾と称する虐待があります。

 

暴力や酷い言葉を浴びせることについては、

親も子供に酷いことをしている意識は、

どこかにあるはずですが、

無関心であるとか、躾と信じ込んでいる場合は、

虐待の意識が全くないこともありますし、

 

虐待の意識が有りながら

これは躾だと自分に言い聞かせて

罪悪感を胡麻化して

自分を正当化し虐待を続ける親もいます。

 

躾と虐待は、似て非なるものではなく

似てはおらず明かに別のものです。

 

家を建築する際に重要なのは、

建物を支える基礎部分であるように

幼少期に受けた虐待は、人格形成の基礎部分を

しっかり構築出来ずに育つことになるので

安定した人間関係を結ぶことが難しくなります。

 

 

東京都保険福祉局によるとある年度の

虐待があったと認められた家庭の状況は、

 

1位 一人親家庭。

2位 経済的困難。

3位 孤立。

4位 夫婦間の不和。

5位 育児疲れ。

となっているようです。

 

共通しているのは、

心にゆとりを無くしている状態かと。

 

 

自分本位な欲求の塊の幼い子供に密着して

子供の欲求に対応する内に

ストレス過多状態となった自分を助けるために

子供を力で押さえつけたり

ストレスをぶつけたりしてしまう。

 

大人の親が受け止めきれないストレスを

押し付けられた子供の心に

どれだけの悪影響があるかを想像するのは

難しい事ではありません。

 

 

親は、1~5位までのような問題を

解決することが本筋なのですが、

一番早く簡単に状況を変えられると

子供をコントロールしようとしがちです。

 

しかし、本筋ではない原因に働きかけても

一時的な痛み止めにしかならずに

事態が悪化する可能性があります。

 

なので虐待、もしくは虐待とも見えることを

止めるためには本来の問題が何かを理解して

その解決に取り組まなければなりません。

 

ただ1位~5位のような事柄が

水面を波立たせるだけのものでしかなく

問題がもっと深い所にある場合は、

それに取り組む必要があります。

 

例えばですが、

自分が両親から虐待を受け

愛すべき両親への怒りや恨みを持つ自分の感情を

うち消すためかのように

自分が虐待をしているような場合等。

 

 

 

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計



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