心の扉 神戸カウンセリング花時計

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世界遺産 奈良・薬師寺

2018年05月23日 | 名所巡り(奈良)

 

世界遺産 春日大社の参拝を終えて

時間的に拝観できるのはあと一つが精一杯。

 

友人との話し合いが直ぐについて、

今回の名所巡り最後の目的地を何処にするのか、

友人と直ぐに合意して世界遺産の薬師寺へ向かうことに。

 

 

奈良・薬師寺は、680年(天武天皇9年)、

天武天皇の発願により飛鳥の藤原京に建立され、

710年の平城京遷都の後に、

718年に現在の場所に遷されました。

 

ご本尊は、寺名の通り『薬師如来』で、

南都七大寺の一つであり、

古都奈良の文化財の一部として

世界遺産にも登録されています。

 

私にとって奈良・薬師寺は、

初めての拝観で、しかも西塔と食堂の

特別公開期間なので非常に楽しみです。

 

 

 

薬師寺参道

 

薬師寺の駐車場から薬師寺へと続く参道。

 

 

 

休ヶ岡八幡宮【重要文化財】

 

休ヶ岡八幡宮は、薬師寺の鎮守社として

889年~897年に薬師寺別当の栄紹大法師によって

大分県宇佐から勧請。

 

現在の時刻が午後の三時半過ぎ、

薬師寺の閉門時間が午後5時なので

薬師寺の広い敷地を落ち着いて拝観するには、

残り時間が心もとないので

休ヶ岡八幡宮の参拝はスルー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

孫太郎稲荷神社

 

当然、ここも同じ理由でスルー。

 

 

 

世界遺産 薬師寺

ついにやって来ました。

 

 

 

薬師寺 南門【重要文化財】

 

南門は閉門されていて、

南門横の通用門のような所から敷地内へ。

 

 

 

中門

 

この中門は、1984年に再建されたそうです。

右側の覆いが、解体修復をしている国宝の東塔。

 

 

 

手水屋

 

中門の西側にある薬師寺の手水屋は、

独特の形象をしています。

 

 

 

中門 二天王像(東側)

 

中門の東西には、平成3年(1991)に復元復興された

二天王像があります。

 

多くの寺院では仁王像が配置されていますが、

薬師寺は、二天王像が配置されています。

 

東大寺の仁王像のように

色が剥げ落ちた像も魅力的ですが、

極彩色の仏像もまた魅力があります。

 

 

 

中門 二天王像(西側)

 

 

 

金堂

 

中門をくぐると正面に現れる建物が、

1976年に再建された金堂です。

 

 

 

西塔

 

こちらの西塔は、

1981年に伝統様式・技法で再建されたもので、

薬師寺には同じような塔、東塔があります。

 

東塔は、薬師寺の創建当時より

現存している唯一の建物で国宝に指定されていますが、

現在2009年に着手された解体修理の真っ最中で

見ることが出来ません。

 

が、修理完了予定が2020年の春なので

多くの人が待ちに待たされている東塔との対面が

あと2年となっています。

 

 

 

金堂(手前)・大講堂(奥)

 

西塔の初層の特別公開の拝観を終えて

西塔から金堂と大講堂を撮影。

 

西塔の初層の特別公開の感想、良かったあああ。

 

中には、東西南北の一面一面に

『お釈迦様の菩提樹での悟りの場面』

『お釈迦様の説法の場面』

『お釈迦様が涅槃に旅立たれる場面』

『お釈迦様の分骨の場面』

が、見事な造形で現わされていて魅入ってしまいました。

 

 

 

西塔

 

薬師寺の塔は、一見六重の塔に見えますが、

実は三重塔のようです。

 

西塔が昭和56(1981)年に再建された際に

木の縮みを考慮し、

500年後には同じ高さになるように計算して

東塔より少し高く建てられているそうです。

 

500年後に同じ高さって、なんとも凄い話です。

 

 

 

金堂(手前)・西塔(奥)

 

金堂の拝観を終えて先ほどとは逆の方向からの景観。

金堂では、薬師三尊像【国宝】を見ることが出来ます。

 

 

 

大講堂

 

この巨大で立派な大講堂は、2003年に再建

講堂内には、見ごたえ十分な弥勒三尊像【重要文化財】

日本最古で国宝の仏足石(釈迦の足跡を刻んだ石)と

そのの両脇を固める釈迦十大弟子像があります。

 

 

 

食堂(じきどう)

 

2017年5月に再建された食堂

 

建物内は、現代的なものを感じさせる

装飾がなされていて、

建物内の広い空間の演出も凄いし、

中央の絵の裏側の千体の薬師如来も見逃し厳禁です。

 

 

 

食堂内部


 

ただ、内部も創建時の食堂を模したものなのか

模したものだとしたら驚きですし、

そうでないとすると世界遺産について

案ずる気持ちが膨らみます。

 

 

 

鐘楼

 

鐘を突かないで下さい。」の

注意書きがあるということは、

これまで怖れ知らず、遠慮知らずの

観光客が撞いたことがあるのでしょうね。

 

お寺にある鐘は、時刻を知らせるためとか、

法要が始まる合図であるとか、

鐘の音を聞く者は、

一切の苦から逃れる功徳があるとされていて、

その功徳は、鐘に銘記されていたりします。

 

確かにお寺の鐘の音の響きは、

心休まるように感じます。

 

京都の青蓮院門跡には、

自由に撞いて良い鐘がありましたが、

大抵の鐘は、勝手に撞いては駄目でしょう。

 

 

 

薬師寺聚寶館(しゅうほうかん)

 

 

 

 

道を横断して、玄奘三蔵院伽藍に向かいます。

 

 

 

玄奘三蔵院伽藍(げんじょうさんぞう)

 

何か法要の日と被ったようで、

伽藍内に燈籠がびっしりと敷き詰められていました。

 

このような燈籠を何燈籠と言うのだろうか。

夜になって全ての燈籠に灯りがともされた様子は

実に素晴らしいのでと

薬師寺の関係者に夜の拝観も進められましたが、

私達は帰らなくてはならないのです。

 

 

 

慈恩殿(じおんでん)

 

この慈恩殿に元首相の細川護熙氏が制作した

製作年数5年、全66面(108枚)の襖絵と壁画を

2019年の春に奉納されるようです。

 

何が、どうなって、そうなったのか、

理解が及んでいませんが、

確か陶芸をされていると聞こえていましたが、

絵もされていたのかも知れませんね。

 

 

 

玄奘三蔵院伽藍 礼門

 

法要の日に当たったことで

普段は見ることが出来ない伽藍の様子を

見ることが出来る幸運を得ましたが、

 

今度は、法要の日に当たったことで、

一般の拝観者は、礼門より中に入ることが出来ず、

玄奘塔を外側からしか見ることが出来ない

不運に見舞われました。

 

人生って何て良く出来ているなと思います。

 

 

 

玄奘塔(げんじょうとう)

 

 

 

玄奘塔(げんじょうとう)

 

一般の人は、伽藍の東側から入り、回廊を通って

玄奘三蔵求法の旅をたどる「大唐西域壁画」を拝観。

 

玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)は、

孫悟空で有名な『西遊記』の

三蔵法師のモデルになった僧侶で、

 

その玄奘三蔵の教えの流れを

継承している宗派が『法相宗』で、

薬師寺と興福寺は、法相宗の大本山だそうです。

 

昭和56年に全日本仏教会より

玄奘三蔵の遺骨を御分骨され、

平成3年(1991年)に玄奘三蔵院伽藍を建立。

平成12年(2000年)に玄奘塔北側に

『大唐西域壁画』が完成。

 

 

 

白鳳伽藍 東回廊

 

 

 

東院堂(とういんどう)【国宝】

 

東院堂は、白鳳伽藍の境内東側、回廊の外にあります。

 

現在の建物は鎌倉時代(1285年)のもので

国宝に指定されています。

 

 

 

東院堂 正面

 

 

 

西塔

 

 

最後に三重塔の前でもう一枚だけ記念撮影。

 

 

 

中門 二天王像

 

もう一枚、二天王像の前で記念撮影。

 

奈良・薬師寺は、世界遺産に登録されているので

歴史ある建物が多いと思っていたのですが、

意外や意外、近年に再建された建物が

多いことにビックリです。

 

平城京も世界遺産の興福寺もそうですから、

奈良は、復興の建築ラッシュです。

 

世界遺産に登録されると結構うるさくて、

登録時の施設、建物、周辺の関係する建築物等に、

許可なく変更が加えられると

登録が取り消されると聞いています。

 

薬師寺がこれだけ近年に再建したものが多いと、

私なんか今の奈良の平城京跡のような

造り物的な印象を持ってしまうので、

 

世界遺産登録から外されないかと案じますが、

でもまあ、外されていないのだから

私の杞憂でしかないのでしょう。

 

再建された建物が多いとは言え、

建物内にあるものは、

心が動かされるものが目白押しなので

優先して拝観しておくべき寺院だと思います。

 

 

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