法然上人の生涯を石組で表現した枯山水庭園から
小さな橋を渡り池泉がある区域に入ります。
紫雲の庭 池泉回遊式
琵琶湖に見立てた池泉には、中島が設けられていて
滝石組から水が流れ込む音が心地良く響きます。
アイツの姿が見えないなあ。
これまで池泉ある所に毎回のように姿を見せていた
アオサギの姿はないようです。
池に写り込んだ紅葉が、キラキラと輝きながら揺れます。
ご縁の道 あずまや
芸人の麒麟『川島明』さんがテレビの企画で作庭に参加した
『ご縁の道』と名付けられた園路があります。
あずまやの後ろのご縁の道の説明板には、
芸人川島さんが作庭に参加している様子と
園路についての説明書き。
茶室「花峯庵」
滝の音が遠ざかり、
受け渡されたように聞こえてくる
茶室『花峯庵』の鹿威しの音が素晴らしかった。
あの音量と音質を出すために
竹の太さや長さ、竹が叩く石を
いくつも試作しているのではないかと思われます。
茶室『花峯庵』 露地門
玄関(庭園拝観出口)【国登録有形文化財】
紫雲の庭の拝観を終えて、
文殊塔からの眺望を拝みに行きます。
清和殿
清和殿は、1779年(安永8年)に建立。
特別拝観の時期の清和殿では、
御朱印の受付がされていました。
東坂 阿弥陀堂と紅葉
奥に見える石段の上にある三重塔が『文殊塔』。
極楽橋
極楽橋と蓮池
文殊塔参道
大雲院祇園閣の急な階段。金戒光明寺の山門までの石段。
山門から御影堂までの石段。この文殊塔までの石段。
今日は、石段を良く登る日のようです。
崇源院供養塔(江姫の供養塔)
文殊塔参道の途中にある
第二代将軍・徳川秀忠の正室『江(ごう)』の供養塔。
墓所は、東京の増上寺にあるようですが
春日局が建立したもので遺髪が納められています。
五劫思惟阿弥陀仏
もしかしたら法然上人の座像よりも、
重要文化財の吉備観音像よりも、文殊菩薩像と脇侍像よりも
注目度が高いかもしれないアフロヘア―の阿弥陀仏石像。
気の遠くなるような長い時間、修行をした結果、
髪の毛が伸びて渦高く螺髪(らほつ)を
積み重なってしまった様子を表しています。
このような仏像は、全国に16体しかないとのこと。
(全国に16体もあるのも驚きです。)
法然上人御廟
文殊塔【国重要文化財】
金戒光明寺 文殊塔前 眺望
絶景かな。絶景かな。
長い石段を最後まで登ったのは
ここからの眺望を観るためで
登った甲斐がある良い眺望ではあるのですが
大雲院祇園閣の眺望を観ちゃったからなあ。
今回の金戒光明寺の初拝観は、
かなりの満足度で終えることができました。
ただ大方丈と二つの庭園が満足度の半分以上を
占めている感があるので
特別拝観期間以外の時に拝観した場合には、
物足りなさを感じてしまうと思われるので
再び拝観に訪れる時も特別拝観の時期になりそうです。