朝が明けて友人と向かったのは神戸三宮。
神戸近郊の名所巡りとして
いくつか考えていたプランの中の一つ、
『神戸聖域探訪』を一緒に巡ります。
友人は日が暮れる前に
東京へと帰る予定とのことなので
許される時間内で巡れて、
東京へのゲート駅となる新神戸駅に場所が近い等、
全てに適しています。
神戸 生田神社
楼門と手水舎
私達が先ず訪れたのは、生田神社。
長田神社、湊川神社と共に神戸を代表する神社です。
友人は、初めての参拝となります。
拝殿
上の画像は、友人が撮影した画像です。
『世界の人達が幸せになれますように。』
拝殿と狛犬
生田神社は、神戸の繁華街にあって
三宮駅から歩いて数分の場所にあります。
神戸に観光に訪れた人にも参拝しやすいのですが、
今のご時世なので参拝者の姿は多くはありません。
今日は、若い女性の姿が多いように感じます。
拝殿前の狛犬(左)と獅子(右)
身体に対して足が不自然に長すぎる生田神社の狛犬。
不自然なスタイルも霊獣なので有りかなと思いきや、
実在する動物にもタテガミオオカミとか、
ヨーロッパオオヤマネコとか
かなり足が長い奴がいるんですよね。
楠の神木と稲荷神社
生田神社境内奥にある楠の神木は、
昭和20年の神戸大空襲で焼けましたが
見事に蘇り、再生、再起、復興等の象徴として
信仰されているようです。
約500年の年輪を持つ楠の神木、
多くの人が触れているのでしょう。
切り株の部分の手触りが、
ベビーパウダーに触れたかのような
驚きのスベスベです。
友人と境内を軽く見て回り、
西北門を出て次の聖域に向かいます。
ここからが私にとっても
初めての場所になるので楽しみです。
初めての場所を訪れると
子供の頃の多くの初めてのものを見て、
多くの初めての体験をして、
多くのワクワク感を楽しんだあの頃の感じを
少し味わえるので良いんですよね。
神戸ムスリムモスク
本日の二か所目の聖域は、
生田神社を出て山手の方へと数分歩いた所にある
『神戸ムスリムモスク』。
1935年に在伸教徒らの寄付金により建立された
神戸ムスリムモスク(イスラム寺院)は、
日本で最初に建立されたイスラム寺院とのことです。
この建物は、第二次世界大戦の神戸大空襲で
殆どの建物が破壊された中で
ほぼそのままの姿で生き残り、
高速道路が崩壊し多くの建物が被災した
阪神淡路大震災をも乗り越えた幸運の建物です。
神戸ムスリムモスクの建物を見て
撮影するだけでは聖域訪問。
今回は、聖域探訪なので
私達は、施設の内部に足を踏み入れます。
神戸ムスリムモスクは、イスラム教徒かどうかを問わず、
モスク内部を見学をさせてもらえるとのことですが、
出来れば信徒の方か職員の方と話をして
イスラム教の一端でも感じ取れたらと思います。
ムスク建物の左側の扉から内に入ると
受付の方なのでしょうか。
居られた外国人の信徒の方に見学希望を伝え
礼拝所に案内して頂きました。
礼拝所は、同時に50人程度が礼拝出来そうな広さ。
礼拝所に足を踏み入れた私達に
一瞥もすることなくコーランを唱え続ける
一人の青年の姿がありました。
施設内の撮影は禁止されていて
写真を残すことが出来なかったのが残念です。
礼拝所の見学を終えて信徒の方に聞いたのですが、
イスラム教徒でない人も礼拝に参加できて
イスラム教の歴史であるとか
仏教で言うところの法話を聞けるとのことです。
イスラム教の何が信徒の人達を
あそこまで引き付けるのか興味があるので
参加するかどうか迷っています。
神戸ムスリムムスクから数分歩くと
神戸北野ホテルがあります。
神戸北野ホテル
日本最古のオリーブ園『国営神戸阿利襪園』の跡地に
建つ神戸北野ホテルは、料理をメインにする
宿泊施設付きレストランです。
簡単に言うと高級ホテルですね。
神戸北野ホテルの総支配人・総料理長の山口浩氏は、
一流のホテル・レストランで構成される
世界的な会員組織のルレエシャトーから
優れた料理人の称号『グランシェフ』を授与されています。
神戸北野ホテル ロビー
せっかく前まで来たのだからと
神戸北野ホテル気分をロビーで味わせて頂こうと
「おじゃましまんにゃわ~。」
気楽に見学できるはずと思って入ったのですが、
玄関を入るとエスコートするためなのか、
すぐさま従業員が来たのには参りました。
ちょっと見学にと言えばよかったのに、
つい「喫茶は?」と返答してしまったんですよね。
「やべえぞ、つい言っちゃったあ。
ロビーの見学だけの予定だったのに。
街の喫茶で500円前後で
珈琲を飲むのとは訳が違うはず。」
すると従業員から
「申し訳ありません。現在の時間は、
ランチの時間となっていて
喫茶のご利用は、14時からになっております。」
と言うような申し訳なさそうな説明を受けて
心の中で大きく「よっしゃあー。」と叫び、
口では、友人に「喫茶の時間までロビーで待つ?」
と体裁を整えたのですが、
従業員は全てお見通しだったかも。
とにもかくにも予定外の出費を免れました。
これはもう生田神社の御利益ですね。
えーと机の向こうにいるのは、私本人ではありません。
神戸北野ホテルの総料理長・山口浩氏をイメージした
くまさんの縫いぐるみですね。
山口浩氏は、時折関西のテレビに出演しているので
関西では料理界だけでなく一般の多くの人達にも
顔なじみのある方です。
神戸北野ホテルのロビーの見学を終えて
ホテルを出て直ぐの所の喫茶店でブレイクタイム。
神戸山本通り 喫茶 マリーナ
神戸北野ホテルでの喫茶を利用していたら
きっと素敵な時間となっていたと思いますが、
こちらはこちらで落ち着くわあ。
生田神社は、リラックスして参拝し、
モスクの雰囲気に刺激を受け、
神戸北野ホテルでは、また違った刺激に
少しばかり逆立った神経を
暖かいコーヒーが緩めてくれます。
一休みしたら聖域探訪に再び出発です。