心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

薬物依存

2009年08月11日 | 雑感・愚見
今、世間で覚せい剤事件が一番話題となっています。
この覚せい剤は、薬物依存という生易しいものではなく中毒です。
あれほど覚せい剤を使用すると、どうなるのかは広く知られているはずなのに、
それでも検挙数が減るどころか増えているようです。

少しだけなら大丈夫、止められずはずだと甘く考え始めるのでしょうが、
そうはいきません。気が付いた時には止められなくなっています。

これ程度は違いますが、煙草と似ています。
最初は、興味本位で一本だけ吸って、煙草はあまり最初は上手くないので、
しばらく間があって、また一本吸って、そうしている内に、
立派な喫煙者になっている。

その煙草程度を止める事の難しさは喫煙者なら知っているはずです。
その何十倍もの威力を持つ薬物のようですので、
止めれる人は、物凄い意志の力が必要な事は分かっていますし、
そのような強い意思がある人は、最初から手を出しませんから、

薬物中毒を止めることができる人は、おそらく一握りの人でしょうし、その一握りの人も、
身体が求めてくる欲求を抑え込むために一生戦わなくてはいけないと言います。
まさに、一生を台無し、まさに人間止めますかです。

私なんかは、相談があったとしても完全に薬物と関係が遮断できるような
専門の施設で取り組むことを勧めるようにしています。
心理療法で、催眠単独で何とかなるような生易しいものではないのです。

検挙されると、初犯では執行猶予が付く事が多いようですが、
私としては、本人のためにも完全に薬物と接触が断たれるよう、
実刑とするか、せめて、治療目的として専門施設で必要な期間を過ごす機会を、
提供してあげて欲しいと思うのですが。

日本での検挙数が増えている現実は、
今の日本の世知辛い社会の現状を表しているのかもしれません。
心が疲れ、荒み、そのような心の状態に対する耐性が弱い人は、
手っ取り早くそこから逃れることが出来る薬物やアルコールに手を出してしまう。
心のどこかに潜む、劣等感や自己卑下の気持ちを誤魔化せることで手を出してしまう。

本当の意味で禁止薬物事件を減らすためには、
現在の日本の社会構造自体の変革が必要だと思っているのですが、
これは理想論であって、現実的には一人一人が注意をするしかありません。

最後に、覚醒剤は、別名「シャブ」とも言われています。
この意味は、経済的にも、身体的にも、精神的にも、
骨の髄までしゃぶり尽くすという売り手側からの意味から来ていることを、
私達は、忘れてはいけません。

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