心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

コンプレックスと個性

2011年03月11日 | 見方、捉え方




商店の陳列棚に同じ商品が並んでいるのを目にしますが、

日本のメーカーは優秀で同じ製品であれば、

どれも同じ性能、同じ味。

それが製品への安心と信頼を生み出します。



ですから、

私は、左端のものより右端のものが好みだとか、

私は、左端の商品でなければ

嫌だと言う人はいないかと思います。



もちろん、お店の人からも、

「左端のものにしますか、それとも右端のものにしますか?」

とは聞かれることもありません。



さて、

人それぞれ悩みとまでいかなくても、

誰しもが大なり小なりコンプレックスを持っているようで、

結びつくものをあげればきりが有りません。



容姿では、

ホクロ、頭の形、額の形、頭の形

顔の形が長い丸い、眼の大きい小さい、背が高い低い、

お尻が大きい小さい、唇が厚い薄い、バストの大きい小さい、

手足が細い太い、声の質、歯並び等々。



これは単に他人と同じでありたいと言うよりも、

自他共にから安心と信頼を得られる完成されたものでありたいという

気持ちからなのだと思います。



これらの気持ちは本能レベルに近いもので

真っ白な壁に十円玉程度のシミ一つあると

壁の殆どを占めている白色よりも小さなシミが気になるのと同じです。



正誤かどうか分かりませんが、

このように安定と異質へと注目するような機能は、

人間だけでなく動物が身を危険から遠ざけるために

備わっているように思います。



あれ、あそこ盛り上がっていたっけ。

怪しいぞ。みんな注意をしろ。ライオンかもしれない。

「ガオ―!」「ワ―、来た―!」

このような違和感を感じる能力を無くしてしまうことは無理ですし、

それは、あまり宜しくない試みですが、

無くすことは出来なくとも確認し受け入れることは可能です。



何とかなるものは排除すれば良いのですが、

そうでないものは、

ほどほどに抵抗するか受け入れてしまうことです。



かのミルトン・エリクソンの施療で

ソバカスが嫌で学校に行きたくないと言っていた女の子が、

シナモンがとても好きだという情報を活用し、

「シナモンフェイスだね。」と伝えたことで

コンプレックスだった自分のソバカス顔が気にならなくなるどころか、

お気に入りにまでなったとか。



完全を妨げる異質なものは不快な気持にもさせますが、

同時に、自分を取り換えのきかない存在、

特別な存在とするだけの輝きをも放っていたりします。



催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


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