KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

会いたい人たち

2021年09月26日 | 俳句
天気 曇一時雨
秋の空気になった。曇天で気温が上がらないだけの、陰鬱な空ではあったけれど。
写真は昨日の続き。午後からは、整体治療へ。先週久々に行って劇的に頚椎の痛み・重みが改善したので、今日はもっと改善するかも・・と期待したが、そうそう快癒する訳はない。日曜の隣駅の駅周辺は、若い人たちで溢れていた。もう、緊急事態なんてどこにも影すらない。

最近は、たまには買う・・という程度の月刊の俳句誌に、年4回、付録の「俳句手帖」がついている。それを持って吟行に・・という目的で作られていて、句の書きこめる手帳部分だけではなく、季語と例句もあり便利だ。といって、私はそれを持ってお出かけはしたことはない。いかにも「私、俳句してます」と解ってしまうのがどうにも・・。別に悪いことはしていないのに、俳句してます、を宣伝はしたくない。私の愛用は3冊100円の小さなメモ帳と、少し大きいメモ帳を持っているだけ。
午前中、その「俳句手帖」を何気なく開いてみたら、例句に結社の句会の仲間の名が目に飛び込んできた。
  歩み入る月の畳の光かな  ミツ子
結社では古い先輩だが、彼女は俳人として名を上げている訳ではない。あら~と思い頁を繰ると
 稲穂の香検問所には若き兵  正子
彼女は、今も(といっても私はコロナ以来出ていない)吟行句会の仲間。
・・というよりは、句会の中心になっている俳人。
もっとあるかも・・と手帖の終わりにある「季寄せ」を見ると
 身にしむや掏摸(すり)の少女の眼の光  里美

 生きてある限りを同志敬老日  杏子(主宰)

 流灯やこの世の波にゆれながら  幸雄
 
 街道へ桂離宮の木の実降る  志う
彼女は京都の人。秩父での鍛錬吟行にもいらして、私よりずっと年上が、今も元気だ。ホテルで同室になったのが懐かしい。
などなど。この手帖の編集協力には、やはり同じ結社の俳人の名があった。なるほど、と思ったけれど、いつも熱心に読んだりしないものをひと月遅れで読み、懐かしい日々に遭遇出来た。


もう、机の上でしか恃みに出来なくなった俳句の世界。それでも、細々と繋がっている気分になれた。

長き夜や旅の句会は酔ひながら   KUMI 
コメント (6)
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