木村伯龍のひとり言

大阪のミナミはアメリカ村の占い師の日記

それだけは、言わないで!

2013-04-10 10:44:17 | Weblog

ある、お客さんのお父さんが調子を壊され、入院しました。病状は良かったり悪かったり、悪かったりしました。二年の闘病生活で痩せていきました。四月のある日、奥さんと娘さんと息子さんの三人で事務所に来ました。家族の一人ひとりの人相を見ると、額の真ん中から上の方で病人の顔がひっくり返っていたので、「今回は無理かもしませんね」と言うと少し寂しそうな顔しました。「亡くなるなら八月の二十日過ぎだと思います。二十三日を過ぎたらまた少し元気になります。」と言って帰しました。その時に、「亡くなる病人は、先ず寝巻きの襟をさする様になり、次に布団の横をさする様になり、次に迎えが来るので、それを追い返すように手で向こうに行けとばかりに追い払うようになります。そして最後に「ありがとう!」って言いますよ」と教えました。

それから、九月のお彼岸が終わって、また家族で来られました。話では、八月の二十二日で亡くなったそうです。 いろんな話をしてるうちに、私が最後に言った話になりました。「父は、亡くなる前、着ている寝巻きの襟をさするようになり、次にベットの上の布団の横ををさする様になり、手で誰かを追い払うような仕草をするようになりました。先生の言うようになりました。

ある日、父が「ありがとう!」と言おうとした時、みんなで言いました。「それだけは、言わんとって!」


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