自治会町内会、その他昭和思考の愚考

タイトル通り昭和時代の時代遅れ思考を考え結果として現代社会生活にどの様に悪影響を及ぼしているかを書き留めたいと思います。

運用者の点検だけ?

2011-02-02 12:19:48 | 日記
過去にも沢山ジェットコースターでは事故起きてるけど有効な法律ないから事故が続いているんじゃないの。
今回のお偉い先生のお話だと運用者や管理者はしっかりせい!って言ってるみたいだけど・・・過去の事故履歴からすると大抵経営陣らが金銭面にしか目が行かず安全を置き去りにしている例多々あるんじゃないかな。ジェットコースターに限らず、ホテルに身障者用の通路を作るふりして作らなかった社長とかねw。

コースター転落死、東京ドームなど捜索 安全軽視、浮き彫り(産経新聞) - goo ニュース

2011年2月2日(水)08:00
(産経新聞)

 □「過去にも目視だけのことがあった」

 東京ドームシティアトラクションズ(東京都文京区)のコースターで会社員の倉野内史明さん(34)=羽村市=が転落死した事故で、警視庁捜査1課は1日、業務上過失致死容疑で、運営会社「東京ドーム」や、輸入代理元「インタミン・ジャパン」(杉並区)など3カ所を家宅捜索した。安全バーの確認を担当していた女性アルバイトは同課に「過去にも目視確認だけのことがあった」と説明している。状況が明らかになるにつれ、安全管理の不徹底ぶりが浮かび上がってくる。

 ■「バーがグラグラ」

 事故が起きた1月30日。同園では人気ゲームのスタンプラリーが催され、混雑していた。倉野内さんと一緒にいた知人は乗車前、「(自分も倉野内さんも大柄なので)乗れないかもしれないから、だめだったらスタンプだけもらおう」と話し合っていた。

 だが、2人はコースターに乗ることができた。しかし、「倉野内さんの安全バーはグラグラ揺れていた」(知人)という。

 バーは前方から乗客が手前に引いて密着させる。8段階でロックされ、最も緩くても背もたれから約30センチ以内まで引き寄せないと固定されない。倉野内さんは身長約185センチ、体重約130キロ。ロックがかかっていなかったとみられる。同課によると、倉野内さんは「前のめり」に転落。事故後の検証でも倉野内さんのバーはロックされていない「直立」状態だった。

 現場にはバーの確認と発進ボタンを担当した女性アルバイトのほか、現場責任者の女性契約社員、客を誘導するアルバイト2人がいた。バーを確認した女性アルバイトは同課に「バーがおなかに当たっていたので、手で押して確認しなくても大丈夫だと思った。過去にも目視だけのことがあった」と説明。現場責任者も確認作業をチェックしていなかったようだ。

 ■対応に疑問も

 東京ドームは当初、転落を防ぐ安全管理について、マニュアルに加え、口頭で指導を徹底してきたと説明。「乗客に安全バーを倒すよう呼びかけ、目視やバーを手で押すことで固定を確認する」としていた。

 ところが、事故後の聞き取り調査では、口頭で「手で押して確認」することを指導されたことがない係員が複数いたことが判明した。同社はそれでも「最低限でも目視での固定確認を指導していた。特に大柄な乗客や子供客には注意を払い、安全管理に努めてきた」と強調するが、事故は起きた。

 日本大学の船山泰範教授(刑法)は「あらゆる危険を想定して予防策を尽くすのは運営者の義務。現場の過失だけではなく、安全管理態勢に欠けた部分があったのではないか」と同社の対応に疑問を投げかける。

 さらに、船山教授はマニュアルの整備▽安全管理を係員に順守させる教育▽施設の危険箇所にネットを張る-などの対策が必要だとし、「管理責任者自身が現場をこまめにチェックすることも不可欠」と訴える。

 ■教訓生かせず

 「ハインリッヒの法則」というものがある。1つの重大事故の背後に29の軽微事故があり、背景に300の「ヒヤリ」「ハット」が潜んでいるとされる。

 今回の事故と直接関係はないが、同園では昨年末から、部品の落下、従業員が点検中に指を切断するといったトラブルが続いた。

 事故があったコースターでは平成14年に運行手順の誤りで2つの車両が衝突、1人が軽傷を負う事故もあった。これらの教訓は生かされなかったことになる。

 最新の機種では安全バーが固定されないと発進しないものもあるが、今回、事故が発生したコースターはバーが固定されなくても発進できたものだった。

 日本大学の青木義男教授(安全設計工学)は「不況の影響で、安全管理に十分な費用が充てられないケースがある」とした上で、「安全装置があっても、運用者全員が遊具の危険性を認識しなければ、事故は根絶できない」と指摘している。