はるのほっぺ

備忘録です。仕事柄、政治の話題が中心です。

「雄弁は銀、沈黙は金」 政治家は雄弁がいい

2006年09月13日 | 政治

 無投票で民主党代表への再選が決まった小沢一郎。昨日、午後6時からの記者会見をNHKで見ていた感想は、これから「恐怖政治」が始まるだろうということでした。
マスメディア向けに、菅直人・鳩山由紀夫とのトロイカ体制を継続するでしょうが、最大の目標である参院選に向けて党内の締め付けが始まるはずです。当然予想される締め付けに対抗するためには、誰かが立候補するべきところでした。結局、やる気満々の河村たかし以外は誰も動かなかったのですから、「沈黙」=「服従」を選んだと小沢が考えても仕方ありません。
参院選の勝利に向けて、どの議員も小沢の“ツール”としてこき使われることに異議を唱えられないでしょう。
 「沈黙は金なり」かと思い、ネットで調べてみると「
みんなのことわざ辞典」というページがありました。そこに意外なことが書いてありましたので以下に引用してみます。
◆古代ヨーロッパでは、金よりも、(磁石の作用を受けない)銀が尊ばれ、ギリシア史第一の雄弁政治家デモステネスは、「市民諸君、君らも私のようにように大いにしゃべりたまえ、沈黙は金の価値しかないが、雄弁は銀の価値があるのだ」と、名セリフを吐いた、というわけです。
 ところが、これが室町時代末期の日本に伝わり、のちの江戸初期に一般通念化したときには、「沈黙は金、雄弁は銀」として、銀より金を上位にしたのです。


 もともとの意味合いで考えると、政治家は、「沈黙」より「雄弁」であるべき。やはり民主党代表選挙で政策論議があってしかるべきだったと思います。
余談ですが、私の周りにもサポーター登録をしていた人がいたのですが、代表選への投票をすることが出来ないで終わってしまいました。登録の際、窓口になった議員の配慮で臨時党大会への招待を受けていました。お茶を濁された感じで、渋々承諾していました。東京のサポーターでしたからこうした対応も出来たでしょうが、地方のサポーターにどういった配慮をするのかはわかりません。
 
 一方、自民党は「雄弁」で活気があります。楽しく総裁選に臨んでいる麻生太郎とリベラル代表のようになってしまった谷垣禎一のおかげでしょう。
麻生はこんな写真をHPに載せています。
 
 世論調査でトップを走る安倍晋三は、ちょっと肩に力が入り過ぎています。一昨日の記者クラブでの会見でも、ミスがあったと思います。それは小沢に対抗する「参院選」戦略。安倍晋三は持論の押し出しだけをして、さらに「参院選」の候補者差し替えまでに言及してしまいました。早速、これには参院の青木・片山コンビが噛み付きましたが、「雄弁」というところでは自民党らしくていいでしょう。
 それよりも気になるのが、安倍晋三の懐の狭さでしょうか。何事にもすぐに熱くなってしまって、ベラベラ早口で捲し立てて返答してしまう。これでは「雄弁」というより「おしゃべり」で中身が薄い、ご本人がそれを「闘う政治家」像と捉えていたら心配です。


応援のクリックをお願いします。