はるのほっぺ

備忘録です。仕事柄、政治の話題が中心です。

安全運転で発進「小沢民主党」

2006年04月08日 | 政治
 民主党執行部人事の発表がされました。菅直人を代表代行に、その他の役職に関しては、前原執行部を留任させる方針でした。
 多くの民主党議員が、虚をつかれた小沢代表の一歩目。特に前原執行部の面々は、引き際を支持者に伝えていた人も多かったので、その衝撃たるは大きかったようです。
しかし、考えてみると小沢代表の任期は、前原代表の残り任期約半年の代表です。若手議員や菅グループの「9月になったら、その時にまた独自候補を擁立すればいい」という意見が、小沢代表の耳に届いたのでしょう。
反対勢力がその気でも、出鼻を挫くためにも留任人事を決断したと思います。
 メール問題から発生した一連の不祥事で、民主党の崩壊が始まったのです。挙党体制を取らなければいけないのは、どの議員も承知しているはずです。
もちろん非協力的な言動などあってはならないことですが、主流からはずれると批判が多くなるのは人の常です。
若手もそうした傾向に流されるところを、小沢代表からクギを刺されてしまいました。もう誰も批判的な声をあげることはできません。
 鮮やかと言うより、老練な政治手法のお手本です。残念ながら、小沢一郎はこれまでの政治生活のなかで、本当に全面に立って責任を背負うような立場になったことがありません。
新進党で党首になったときも、そのリスクを考えて早々と解党してしまったとも言われています。
 今回の民主党代表は、否が応でもリスクを背負うことになります。ですから、非常に安全運転で車を発進させる“若葉マーク”をつけた初心者ドライバーと同じ心境だと思います。
みなさんも経験があると思います。それは車の免許を取ってから“若葉マーク”を付けて走っている間は、安全運転を心がけますが、慣れてくると運転が乱暴になることを。
昨日からの記者会見でもそうですが、イヤな質問を浴びせられると横を向いたり、睨んでみたりする姿は変わっていません。
自らが変わるという“若葉マーク”もすぐにはずれてしまうと思っています。

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