小沢一郎と菅直人が代表選挙前に会談を行いました。内容は「どちらが勝っても、挙党体制」で事に当たるということです。
おそらく小沢一郎の圧勝の目処がついたので、菅グループの反発を抑えるために話し合いを行うという、妙な心遣いとしか考えられません。
今回の民主党代表選挙のドタバタで認識したのが、河村たかしの視点が的を射る政策になることです。残念ながら推薦人の獲得が出来そうにありませんから、代表選挙には出られないでしょうが、仮に社民主義的な政党が立ち上がる可能性があるとすれば、この人物が党首になるべきでしょう。小さな政党でしょうが、ビジョンがあっていいのではないかと思います。
今日の報道番組で、ある政治評論家が冷静な意見を述べていました。その内容は、自民党が「恒星」で民主党が「惑星」。いつまでも対自民党ではなくて、自身で輝きを放つ「恒星」に民主党がならないといけない。まさに的確な表現でした。
ちょっと雑談で天体の話を少し。
恒星とは太陽のように、自分で光を出せる星のことです。 天球上で位置を変えることがないので「恒星」と呼ばれました。それに対して「惑星」とは自分で光をだせません。
太陽のまわりには9個の惑星がまわっていて、内側から水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星という名前がついています。
そして月のように惑星の周りをまわっている星のことを衛星と呼びます。
在任期間が歴代3位になった小泉首相を擁する自民党が「太陽」。「太陽」から一番遠い氷の「惑星」が共産党、社民党といったところでしょう。もちろん公明党は「太陽」に近づきすぎてやけどしたりしていますが、恩恵に預かっている「惑星」です。
小泉首相も自公の協力を「大人の関係」と評価しているように、一体化しつつあると言ってもいいでしょう。
民主党はどうも自身を「恒星」と勘違いしているようです。小沢一郎、菅直人の双方ともに自民党政権を批判しておいて、政権交代という四文字を掲げているだけで、民主党をどうするかということを明確に語ることができていません。
自ら光を放つにはどうするのかを明確に語ったのが、河村たかしだけなのが今の民主党の現状です。
自由主義の小泉自民党と違う光を放つのは“庶民派・減税”という社民主義的考え方か、あるいは地域、家族、社会の連帯を大切にする保守主義を訴えるしかありません。
いつまでも“民主党議員=自民党議員ではない”という存在だけでは、どうしようもありません。こうした民主党への関心も明日で終了し、「惑星」ではよくあるガス爆発といった感じで片づけられてしまいます。
まぁ自民党内で、安倍晋三VS福田康夫というポスト小泉レースを借りて、これからの日本の進む方向を決めるでしょうから、やはり自民党の動向だけに注目が集まるのはしかたありません。
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